2023年5月6日
セリエＡ第34節
ローマ
3511
ﾍﾞﾛｯﾃｨ
ﾍﾟｯﾚｸﾞﾘｰﾆ
ﾎﾞｳﾞｪ ｶﾏﾗ
ｽﾋﾟﾅｯﾂｫｰﾗ ﾏﾃｨｯﾁ ｻﾞﾚﾌｽｷ
ｲﾊﾞﾆｪｽ ｸﾘｽﾀﾝﾃ ﾏﾝﾁｰﾆ
ﾊﾟﾄﾘｼｵ
スモーリング、ディバラ、エルシャーラウィ、ワイナルドゥムがベンチ、チェリクがサスペンション。
少し前に見せた攻撃時に3331になる戦術なら、期待できる。
カマラ、ザレフスキがスタメンなこと、スモーリング、ディバラ、エルシャーラウィがいないことはかなり戦力ダウン。
間違いなく機能する戦術、メンバーで良いのだが、相手が352のインテルだとかなり厳しい。選手一人ひとりの差がありすぎる。
守備も、スモーリングがいないと高さ、パワー不足が心配。
ただ、スモーリング、ディバラ、エルシャーラウィは怪我の影響のため、このメンバー、フォーメーション、戦術が（カマラを除けば）ベストに近い。
352
ｺﾚｱ ﾙｶｸ
ﾁｬﾙﾊﾉｰﾙ ﾊﾞﾚｯﾗ
ﾃﾞｨﾏﾙｺ ﾌﾞﾛｿﾞｳﾞｨｯﾁ ﾄﾞｩﾝﾌﾘｰｽ
ﾊﾞｽﾄｰﾆ ｱﾁｪﾙﾋﾞ ﾀﾞﾙﾐｱﾝ
ｵﾅﾅ
Sインザーギはラウタロをかなり休ませているが、流石に休ませすぎではなかろうか。
過密日程であるし、CLに全力で挑むというのは分かるが・・・
CL出場権争いの大一番の試合であり、両チーム勝ち点３が何としても欲しいところ。
【0～15分】
インテルはミドルブロック＆プレスでポゼッション。
ローマは3511でミドルブロック＆プレスでポゼッション。攻撃時は3331になる、少し前に見せた良い戦術。
両チームとも完成している素晴らしい戦術（インテルは監督の力量により完璧な352とまでは行っていないが、メンバーがメンバーであり、352の形は取れているので、普通に強い）。
お互い、攻守において機能している。
ローマは毎回これ（352に近い形の3331か、352でマティッチをアンカーで使う）をやってほしいのだが・・・
お互い機能しているということは、メンバーがより強いインテルが優勢か。
ルカクという絶対的な選手がいることは大きい。また、全てのポジションにおいてインテルが個人能力で大きく上回っている。
お互い、352でレジスタにブロゾヴィッチ、マティッチという屈指の選手がいるため、非常に良い。
インテルはムヒタリアン、ラウタロという絶対的な選手、ローマはスモーリング、ディバラという絶対的な選手がいないのが残念。
どちらかというとローマがボールを握る。
インサイドハーフが高めに上がり、3331になり、どんどん人が前に行き、流動的に崩していく。
相変わらずこの戦術は良い。
決してインテルの守備が悪いわけではなく、ほぼ完璧に近い352のミドルブロック＆プレスを行っている。
それくらいローマのこの戦術の完成度が高い。高いが、ファイナルサードでの個人能力が足りない。ベストなメンバーなら抗えるが、流石にこのメンバーでインテルを相手にするのは厳しい。
ローマの守備も非常に固い。こちらは完璧な352（3511）の守備。どうやってこれ崩すの、というレベルの美しい守備。
ただし、守備面においても、台所事情が厳しく、ローマは守備の個人能力も心配。
個人能力で上回り、ラウタロという絶対的な切り札がベンチにいるインテルか、戦術・組織で上回るローマか。非常に面白い試合。
【15～30分】
どちらかというと戦術・組織で上回るローマが押している。
特に、完璧な守備で中盤で刈り取ってのショートカウンターが脅威。ポゼッションも機能している。
ただし、勝てるかどうかは話は別で、個人能力で圧倒的に上回るインテルが優勢なことに変わりはない。
インテルも、主にルカクの個人能力の高さを活かしてゴリ押していく。
ブロゾヴィッチ、チャルハノールが不意に入れる超高精度の縦パスやスルーパスをルカクやコレアやドゥンフリースが前線でフィジカルを活かしてキープし、バレッラやディマルコやドゥンフリース、２トップがどんどん突っ込んでいく。
相当良い攻撃。破壊力が凄まじい。
ローマは完璧な守備をしているが、これだけ個人能力に差があると、無理矢理こじ開けられてしまう。
お互い、ブロゾヴィッチ、マティッチという素晴らしいレジスタが良い仕事をしている。
マティッチも非常に素晴らしく、「動き回るレジスタ」ことブロゾヴィッチのゲームメイクもえげつない。
今シーズン、１、２を争う屈指の良い試合。
【30～45分】
33分、ブロゾヴィッチの素晴らしすぎるスルーパスからドゥンフリースが抜け出し、クロスにディマルコが合わせて決める。1-0
速い攻撃でクロスにディマルコが突っ込むというインテルの十八番のパターン。
ブロゾヴヴィッチが凄すぎる。
組織が完成しつつあり、ルカクとブロゾヴィッチという化け物が復調し、セリエＡナンバーワンの圧倒的な陣容を誇るインテルが、史上最高の戦術である352を使う、つまり最強である。
ローマは良い試合、良い戦術をしている。しているが、このインテルに勝てるチームはセリエAには存在しない。
（コンテほどの352の完成度ではないので、付け入る隙は十二分にあるが、陣容が強すぎる）
ペッレグリーニの遠めのFKからのイベニェスのヘッドは外れる。
相変わらずペッレグリーニのセットプレーが神がかっている。
直接シュートを狙うFKはそこまででもないが、合わせるセットプレーなら、「史上最高のフリーキッカー」と言われたフランチェスコ・ローディに匹敵するかもしれないレベル。
前半終了0-1
お互い攻守ともに機能しているので修正の必要はない。
インテルはラウタロ、ローマはディバラ、ワイナルドゥムを出した方が当然良くなるが。
【45～60分】
両チーム変えず。
インテルはリードしたため、少しカウンター寄りに戦術を変える。
ローマが押し込み、インテルがカウンターを狙う。
変わらず、両方良い。
インテルはカウンターも破壊力抜群。
ローマは非常に良い攻撃をしているが、カマラ、ボヴェの所の個人能力の低さがかなり前面に出てしまっている。（ベロッティも動き出しの選手だから仕方ないが、如実に能力の差が出てしまっている。ボヴェも良い選手だが、インテル相手となると、レベルの違いが如実に出てしまう）
CKからイベニェスのシュートはオナナが防ぐ。
コレア→ラウタロ
ドゥンフリース→ベッラノヴァ
真打登場。ドゥンフリースは相当良かったし体力もまだまだあるが、CLに向けて休ませ。
ラウタロが出てきてしまっては、ローマは相当厳しい。このインテルのカウンターを受けるのは脅威以外の何物でもない。
【60～75分】
ブロゾヴィッチも凄いが、マティッチのゲームメイクもえげつない。素晴らしいパスをバンバン通していく。
この二人の素晴らしいゲームメイクを見るだけでも見る価値のある試合。
チャルハノール→ムヒタリアン
ディマルコ→デフライ
ダルミアンを左ＷＢに。本当に便利なダルミアン。主力を休ませつつ、ラウタロ、ムヒタリアンの中核も投入。良い采配。
ローマとはベンチの豪華さが全く違う。
ボヴェ→ディバラ
エース登場。ペッレグリーニをインサイドハーフにし、ディバラをトップ下に。良い交代。
カマラも早く変えた方が良いとは思うが。
73分、イバニェスの致命的なパスミスをラウタロが奪い、ルカクが決める。0-2
勿体ない。非常に勿体ない。
ベロッティ→エイブラハム
【75～90分】
カウンターからラウタロがドリブルして、ブロゾヴィッチのシュートはパトリシオがセーブ。
バレッラ→ガリアルディーニ
休ませ。
インテルはルカクとラウタロの能力を活かした破壊力抜群なカウンターも見せつつ、ボールをゆっくり回して時間も使っていく。
カウンターからラウタロのシュートはバー。
マティッチのパスからカマラのシュートは外れる。
ラウタロ、ルカク、ブロゾヴィッチが化け物なら、この試合のマティッチは神がかっている。
カマラ→ピジッリ
ザレフスキ→ミッゾーリ
マティッチ→タヒロヴィッチ
諦めのプリマヴェーラの選手を大量投入。
試合終了0-2
インテルが力の差を見せた試合となった。ローマも非常に良かったが、このインテルはあまりにも強すぎる。
ﾓｳﾘｰﾆｮ 7.5 攻守において非常に良かった。カマラはどうかと思うが、野戦病院と化している戦力を考えたらベストに近い布陣、戦術で良いサッカーをしていた。
ﾍﾞﾛｯﾃｨ 6.0 動きは非常に良かったが、インテル相手となると実力の差が顕著に出てしまった
ﾍﾟｯﾚｸﾞﾘｰﾆ 7.5 3331の戦術の核として素晴らしいプレーを見せた
ﾎﾞｳﾞｪ 6.5 良いプレーをしていたが、インテルの選手たちに比べたらやはり実力は落ちてしまう
ｶﾏﾗ 5.5 動きは悪くなかったが、なぜ出したのかというレベルだった
ｽﾋﾟﾅｯﾂｫｰﾗ 5.5 相手がドゥンフリースということがあり、いつものように攻守で左サイドを制圧というわけには行かなく、逆に制圧されてしまった
ﾏﾃｨｯﾁ 10.0 素晴らしいゲームメイクだけではなく、とんでもないところをあまりにも精密すぎるパスでどんどん通していった。守備も素晴らしかった。神がかっていた。
ｻﾞﾚﾌｽｷ 5.0 守備面も良くなく、攻撃面もミスを連発
ｲﾊﾞﾆｪｽ 5.5 相手がルカクだから仕方ない面もあるが、ルカクに相当やられていた。また、失点シーンのパスミスは致命的だった
ｸﾘｽﾀﾝﾃ 6.5 安定していて良かった
ﾏﾝﾁｰﾆ 7.0 素晴らしい守備をしていた
ﾊﾟﾄﾘｼｵ 6.0 失点シーンはノーチャンス
Ｓｲﾝｻﾞｰｷﾞ 7.0 ターンオーバ－をしつつ、いつも通り強かった
ｺﾚｱ 5.5 悪くはないのだが、ラウタロと比べると何段階も落ちてしまう
ﾙｶｸ 8.5 とんでもないフィジカル、スピード、テクニック、高い戦術理解度、エゴの無さ、素晴らしい
ﾁｬﾙﾊﾉｰﾙ 6.5 良いパスを通していた
ﾊﾞﾚｯﾗ 7.0 運動量豊富に攻守において貢献
ﾃﾞｨﾏﾙｺ 8.0 素晴らしい攻撃参加で違いを見せていた
ﾌﾞﾛｿﾞｳﾞｨｯﾁ 9.0 ゲームメイクがえげつなかった
ﾄﾞｩﾝﾌﾘｰｽ 8.0 圧倒的スピード、フィジカル、ドリブルにて右サイドを制圧
ﾊﾞｽﾄｰﾆ 7.0 素晴らしい守備でローマの攻撃をシャットアウト
ｱﾁｪﾙﾋﾞ7.5 安定感の鬼
ﾀﾞﾙﾐｱﾝ 6.5 安定していた
ｵﾅﾅ 7.5 素晴らしいセーブを見せていた
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