【カルチョ総括】ユヴェントスFC -悪い意味でのカテナチオ-

 

チーム名:ユヴェントスFC

監督:マッシミリアーノ・アッレグリ(1~36節)⇒パオロ・モンテーロ(37~38節)

順位:3位

勝点:71

得点:54

失点:31

総合:★★★★★★*☆☆☆

監督:★★★★★☆☆☆☆☆

戦術:★★★★★★☆☆☆☆

組織:★★★★★★★☆☆☆

戦力:★★★★★★★★*☆

攻撃:★★★★★☆☆☆☆☆

守備:★★★★★★★★☆☆

 

良い点:戦力が充実していた。欧州カップ戦がなかった。

悪い点:監督、選手選考、戦術、ソウレの放出。攻撃が良くない。失点が少なく、守備は固いが、下位のチーム相手にすら、ビッグクラブとは思えないほど引いてガチガチに守っていた結果であり、褒められたものではない。引くことによってカウンター等で攻撃が上手くいっているならまだ良かったが、そんなことはなかった。

 

〇総括

 ミランインテルと並び、圧倒的な戦力を誇っていたが、昨シーズンに引き続き、アッレグリ監督が最悪だった、それに尽きる。昨シーズンの最悪の3511よりは、352にしただけまだ良かったが、あまりにも低すぎるDFライン、ソウレの放出、ユルディズをあまり使わない、キエーザやユルディスの起用法、ヴラホヴィッチやラビオへの拘り、等、全く戦力を活かせていなかった。

 352を使用していたこと、DF陣が強力だったこと、どんな相手にも引いてゴール前を固めて守っていたことにより、守備こそ固かったが、攻撃が全く上手くいっていなかった。引きすぎていて、攻撃への転換が遅いこと、上がるまでに時間がかかること、ヴラホヴィッチがカウンターに全く向いていなかったこと(戦術にもよるが)、フィジカルが全てと言わんばかりの選手選考をしていたことにより、攻撃は完全に終わっていた。

 守備が固かったこと、終了間際のセットプレーや混戦等でぎりぎり得点して勝利し、まずまずの勝ち点を稼いだが、噛み合わせが良かった上での上振れでの勝ち点である。

 

 守備は、352(532)で引いてゴール前を固めて守り、ブレーメル、ガッティ、ダニーロ、(Aサンドロ)、(ルガーニ)と非常に強力なCB陣がおり、WBと中盤も守備力が非常に高かったため、守備は固かった。しかし、どんな相手でも(リーグ戦後半はまだ前に出ていたが)引いて守っているのは当然良くない。ビッグクラブ相手ならまだしも、下位チーム相手にも引いていたため、リーグ戦でそんなことをやっても当然勝ち点は稼げない。

 攻撃については、マッケニー、ラビオとあまりテクニックの無い同じタイプの中盤を並べ、2トップの片方もヴラホヴィッチだったため、とにかく技術が足りなかった。唯一と言って良い個人技を持つキエーザも、サイドに張るばかりで352の2トップの役目は果たせていなかった。ユルディズが出ていた時はまだ良かったが、ユルディズはあまり使われなかった。ソウレを下位チームにレンタルして放出し、ユルディズをあまり使わないと、セリエAトップクラスの、若き至宝の二人を使わなかった罪はあまりにも大きい。

 その他にも疑問が残る選手起用(コスティッチやミレッティ、ウェアー、Aサンドロ、ハイセン等の冷遇)、ずさんな戦術等、監督の責任はあまりにも大きい。

ヴラホヴィッチではなくミリクやソウレ、ラビオではなくユルディズやキエーザを使い、守備戦術もドン引きでなければ、インテルと優勝争いをしていただろう。

 

 Aサンドロをフリーで放出、ハイセン、ルガーニ、マッケニー、アルトゥール、キエーザ、ソウレに放出の噂があるとあり得ないことになっているが、ユヴェントスはフロントが優秀なので、果たしてどうなるだろうか。

 モッタ監督は4231の時はそこまで良くなったが(フォーメーションは良くないが、戦術・組織は4231にしては上手くやっていた)、433を使用していた時は普通に良かったので、アッレグリの時よりは良くなるとは思うが、どうなるだろうか。戦力はずば抜けているだけに、注目である。

 

にほんブログ村 サッカーブログ 海外サッカーへ海外サッカーランキング

にほんブログ村 サッカーブログ セリエAへセリエAランキング

サッカーblogランキング