チーム名:ボローニャFC
監督:チアゴ・モッタ
順位:5位
勝点:68
得点:54
失点:32
総合:★★★★★★☆☆☆☆
監督:★★★★★★★☆☆☆
戦術:★★★★★★☆☆☆☆
組織:★★★★★★★☆☆☆
戦力:★★★★★*☆☆☆☆
攻撃:★★★★★☆☆☆☆☆
守備:★★★★★★★☆☆☆
良かった点:ザークツィが凄かった。失点が少なかった。安定感はあった。
悪かった点:チーム全体の機能性で言えば、昨シーズンの方が上だったが、今シーズンはCFのザークツィが暴れ、戦力もある程度充実していたため、上位に来た。本質的に強かったか、良かったかと言えば微妙であった。
〇総括
結果として5位、CL出場権獲得であり、プロヴィンチャのボローニャとしては大成功であった。しかし、強かったか、良いサッカーをしていたかと言えば、微妙であった。
上位に来た理由として、他の上位チームが軒並み芳しくなかったことが非常に大きい。また、守備が固く、個によりギリギリの得点で粘り勝ちという試合が多く、今シーズンのユヴェントスや昨シーズン優勝したナポリのように、上振れた結果であった。
前半戦・中盤戦は全員で組織的に守る固い守備と、攻撃はザークツィが全て、といった形であった。ザークツィ、オルソリーニ、エンドイェ、サーレマーカースと実力者を前線に揃え、特にザークツィが非常に良く、圧倒的なポストプレーとフィニッシュの個人技で、かつてのイブラヒモヴィッチのように、ザークツィが戦術の全てと言わんばかりになっていた。
後半戦は、全員で組織的に守る固い守備と、安定の中盤、ザークツィ、オルソリーニ、サーレマーカースの強力な個によって得点を奪うという形だった。433も使用することが多くなった後半戦は、前半・中盤戦よりも良かった。
ボローニャの昨シーズン、今シーズンの躍進は、ほぼモッタ監督のおかげで、戦力自体はそこまでであり、さらには、おんぶに抱っこだったザークツィも退団が決定したので、来シーズンは同じような結果は厳しそうである。補強にもよるが。
後任のフィオレンティーナを率いていたイタリアーノ監督は、攻撃戦術はモッタ監督とほぼ同じ戦術を使うため、継続路線ということなのだろうが、心配である。そこもモッタ監督と同じなのだが、せっかく433で良いサッカーをしていたかと思いきや、4231にして良くなくなる、良く分からない選手選考をし始めるという癖があり、モッタ監督と同じで、実力はあるが4231を使いがちなこと、選手選考が勿体ないという監督である。戦力で言えばフィオレンティーナの方が上であり、ボローニャの躍進もここまでのような気もするが、良い意味で予想を裏切ってくれるかどうか。