チーム名:ACFフィオレンティーナ
監督:ヴィンチェンツォ・イタリアーノ
順位:8位
勝点:57
得点:58
失点:44
総合:★★★★★☆☆☆☆☆
監督:★★★★★☆☆☆☆☆
戦術:★★★★★☆☆☆☆☆
組織:★★★★★☆☆☆☆☆
戦力:★★★★★★*☆☆☆
攻撃:★★★★★☆☆☆☆☆
守備:★★★★★☆☆☆☆☆
良かった点:戦力が充実していた。
悪かった点:フォーメーション、選手選考。フォーメーション及び選手選考が大いに足を引っ張り、強くはなかった。戦力が充実していたため、本来はもっと強くあるべきだった。
〇総括
4231を使用していたこと、カンファレンスリーグとの二足の草鞋であったとは言え、選手をコロコロ変えていたこと、実力がある選手を不可解に起用していなかったことが、良くなかった原因である。戦力を考えればこの結果は物足りなかった。
戦術構成は頑張ってはいたが、フォーメーション・選手選考が非常に足を引っ張っていた。間違いなく433の方が攻守において良く、選手選考もコロコロとスタメンを変え、実力のある選手を出していない試合が多すぎた。
戦術については、ボナヴェントゥーラをトップ下としていた前半戦は、4231とは言ってもボナヴェントゥーラが役割的にはインサイドサイドハーフのようなもので、自由に動いていたため、まだ機能していた。アルトゥールをボランチで使っていたこともあり、攻撃はある程度上手くいっていた。しかし、後半戦は、トップ下をFW的役割のベルトラン等にし、また、アルトゥールを使う機会も減ったことから、全く機能しなくなった。
守備については、442で守っていたこと、ボランチが守備のことをあまり考慮していない選手選考だったこと、CBとSBの守備能力から、特に攻撃が機能していなかった後半戦は多く失点してしまった。
攻撃については、ボナヴェントゥーラがトップ下だった前半戦はまだ良かったが、後半戦は全く良くなかった。前半戦についても、ボランチやサイドハーフ、CFの人選が良くなかったので、そこが良くなかった。
イタリアーノ監督とは契約を延長せず、新たにパッラディーノ監督(モンツァ)が就任。パッラディーノ監督は非常に若いが優秀で、モッタ、ユリッチ、ジラルディーノとともに、ガスペリーニ監督の愛弟子の若き有能な監督として、活躍している。
イタリアーノ監督よりは優秀だと思われるので、期待したいが、ボナヴェントゥーラ、カストロヴィッリ、ダンカン、アルトゥール、Mロペスと中盤の選手がマンドラゴラ以外全員ごっそりと退団し、CBの主力のミレンコヴィッチも退団してしまった。
ポングラチッチ(CB)、コルパーニ(WG)、Mキーン(FW)を獲得したが、中盤の選手の獲得はまだないので、アルトゥール、マンドラゴラ、カストロヴィッリ、ボナヴェントゥーラとテクニックの高い選手を中盤に多く抱えていた、というチームの一番のストロングポイントがなくなってしまっている(アムラバトはローンから復帰しているが、移籍が濃厚)。
できれば中盤に魅力的な選手が揃っていた段階でパッラディーノ監督のフィオレンティーナを見たかったが、今後の補強とパッラディーノ監督の手腕に注目である。