チーム名:SSCナポリ
監督:リュディ・ガルシア (1〜12節)⇒ワルテル・マッツァーリ (13節〜25節)⇒フランチェスコ・カルツォーナ (26節~38節)
順位:10位
勝点:53
得点:55
失点:48
総合:★★★★★☆☆☆☆☆
監督:★★★☆☆☆☆☆☆☆
戦術:★★★★☆☆☆☆☆☆
組織:★★★★☆☆☆☆☆☆
戦力:★★★★★★★*☆☆
攻撃:★★★★★☆☆☆☆☆
守備:★★★★☆☆☆☆☆☆
良かった点:昨シーズン優勝メンバーがほとんど残っていた。
悪かった点:監督。ロサーノ、エンドンベレ、キム・ミンジェの退団。新加入選手がほとんど活躍できなかった。ジエリンスキのパフォーマンスの低下。
〇総括
昨シーズンの独走優勝チームが完全に崩壊し、10位に終わった。昨シーズンも圧倒的な強さというよりは、ライバルチームの軒並みの崩壊と、様々な嚙み合わせが良く優勝したという形で、スパレッティ監督が続投していたとしても優勝は厳しかっただろうが、ガルシア監督の就任により、完全にチームは崩壊した。
戦力はそこまで変わっていないが、監督交代がとにかく痛かった。また、キム・ミンジェ、ロサーノ、エンドンベレの放出が痛く、新加入選手が全く活躍できず、ジエリンスキのパフォーマンスの低下、チームが機能しなくなることにより、クヴァラツケリアへのマークが集中する、クヴァラツケリアを抑えられると何もできずに得点が奪えなく、元々良くない守備は耐えきれない、と負の連鎖が凄かった。
守備については、優勝したシーズンも良くはなく、圧倒的なポゼッションで押し込みに押し込んでごまかしていたが、今シーズンは圧倒的なポゼッションができず、脆弱な守備が露呈した。
攻撃については、監督が良くなかったということが大きいが、
・ジエリンスキのパフォーマンスが相当落ちた
・右WGのロサーノの退団
・右WGのポリターノのパフォーマンスの低下
・(そこまで関係ないが)オシメンの離脱期間が長かった
・ジョーカーだったエンドンベレの退団
・ジョーカーだったエルマス、ラスパドーリ、シメオネを上手く扱えなかった監督
・両SBのパフォーマンス低下
・CBが上手くビルドアップできない
等により、チームが完全に機能不全に、チームが機能不全になることにより、ショートパスを中心にゲームメイクするロボツカの良さが活きない(ロボツカにパスを出さずに変な場所に出す、周りの動きが悪くてロボツカでもどうしようもない等、監督の指示も悪い)、クヴァラツケリアの個人技以外に打開手段がなく、クヴァラツケリアにマークが集中する、クヴァラツケリアが抑えられてさらにチームが機能不全になる、という最悪の状況が続いた。
ポゼッションこそ握るが、得点を奪う手段がなく、もたもたしているうちに脆弱な守備により失点、という毎回お決まりのパターンで勝ち点を失っていた。
昨シーズンは、とにかく繋ぐサッカーをし、ロボツカとジエリンスキの圧倒的な力で中盤を完全に支配し、押し込みに押し込み、最後はクヴァラツケリア、ロサーノ(ポリターノ)、ジエリンスキが個人技でゴールをこじ開ける、守備は圧倒的なポゼッションでそもそも相手に攻撃させないという、いわばゴリ押しのようなサッカーだったので、その全てがなくなってしまったのだから、当然機能しないし、弱い。
スタメンの選手で退団したのはロサーノとキム・ミンジェだけであり、戦力は揃っていたので、戦術や組織構築、選手を上手く扱えなくパフォーマンスを低下させたこと等、明らかに監督の責任である。
来シーズンは、圧倒的な監督であるコンテが就任。どんな選手の補強よりも最強の補強である。
ジエリンスキこそ退団してしまったが、早速、ボンジョルノ(トリノ、CB)、スピナッツォーラ(ローマ、左SB)と実力者を補強している。
これからの補強も重要だが、コンテの実力はずば抜けているため、どこまでやれるか大変注目である。352のFWとしてクヴァラツケリアが覚醒する姿が見れるかもしれないというのは非常に楽しみである。