【カルチョ総括】ACモンツァ -チームとしての完成度の高さと・・・-

 

チーム名:ACモンツァ

監督:ラッファエレ・パッラディーノ

順位:12位

勝点:45

得点:39

失点:51

総合:★★★★★☆☆☆☆☆

監督:★★★★★★★☆☆☆

戦術:★★★★★★☆☆☆☆

組織:★★★★★★★★☆☆

戦力:★★★★★☆☆☆☆☆

攻撃:★★★★☆☆☆☆☆☆

守備:★★★★★☆☆☆☆☆

 

良かった点:パスワークが良かった。チームとしての完成度が高かった。

悪かった点:前線の戦力。シーズン終盤戦は良くなかった。

 

〇総括

 パッラディーノ監督の手腕により、非常に安定して中位に位置した。シーズン前半・中盤は343で良いサッカーをしていたが、前線の戦力不足により得点力は低かったが、良いサッカーをしていたこともあり、安定していた。終盤は4231とし、良いサッカーとは言えなかったが、粘り強く勝ち点を積み上げた。

 

 ボローニャのモッタ監督、トリノのユリッチ監督、ジェノアジラルディーノ監督と同様に、ガスペリーニ監督の弟子の一人であるパッラデーノ監督が指揮し、非常に安定していた。とにかくモッタ、ユリッチ、パッラディーノは本当に安定している。ジラルディーノは新米監督ということもあるが、安定というよりは革新的である。

 

 守備は343を使う以上、戦術的に脆いのだが、パスワークが安定しており、ポゼッションで押し返せるので、守備も安定していた。何より、GKのディ・グレゴーリオが鉄壁の守護神として大車輪の活躍でゴールに鍵をかけていた。しかし、終盤戦は4231にしたことにより、守備も脆くなってしまっていた。

 

 攻撃については、元々3トップの個人能力がそこまで高くなかった上に、エースのカプラーリが長期離脱してしまったことにより、3トップの貧弱さが非常に目立った。チームとしての攻撃は非常に良かったが、フィニッシュでの個人の能力が足りないので、そこが厳しかった。1月にエラスからジュリッチ(199cm)を獲得し、4231にして割切ってジュリッチの高さを活かして攻撃していたが、要のカプラーリが離脱してしまったので分からなくもないが、343の時に比べて良い攻撃とは言えなかった。割り切るしかなかったという判断だろうし、良くやっていたとは思うが・・・

 

 モンツァ躍進の原動力は間違いなくベルルスコーニとガッリアーニの元ミランコンビによる補強戦略だが、監督がパッラディーノだったためここまで良かったが、そのパッラディーノはフィオレンティーナに移ってしまった。

 新監督はネスタとなり、レッジャーナで目を引く良いサッカーをしていたので、楽しみではあるが、セリエAの監督経験はないため、どうなるだろうか。

 移籍は、セリエA最優秀GKに選ばれたディ・グレゴーリオがユヴェントスに、エース(そこまでの活躍ではなかったが)だったコルパーニがフィオレンティーナに移籍してしまった。ベルルスコーニ家とガッリアーニの力もあり、ここ2年積極的な補強を行ってきたモンツァだが、今年はどのように立ち回るのか注目である。

 

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