2024年8月19日
セリエA第1節
監督:ゴッティ ガスペリーニ
4411
クルストヴィッチ9
ラフィア8
ドルグ13 ピエレ75 ラマダニ20 モレンテ7
ガッロ25 バスキロット6 ガスパール4 ジェンドレイ17
ファルコーネ30(C)
退団は、CBのポングラチッチ、中盤のブラン、アタッカーのアルムクヴィスト、ピッコリ等。
獲得は、CBのガスパール、中盤のピエレ、モレンテ、Lクリバリ等。
ポングラチッチ、アウムクヴィストの主力二人の退団は痛い。
昨シーズンのディ・フランチェスコ、ストレフェッツァのエース二人の放出、今シーズンのエースのアルムクヴィストの放出(買取無し)は本当に意味が分からない。
また、監督はゴッティのまま。あまり良い印象はない。
全体的に足元が上手く、走れて、平均的に良い選手は揃っているが、ストレフェッツァもアルムクヴィストもいなくなり、エース級の選手が足りない感はある。
左WGのバンダは残っているが、ゴッティ監督はサイドに運動量や守備力を重視しているためか、あまり重宝はされていない。
ゴッティ監督がガチガチに守ってリスクを冒さずに堅実に攻めるという監督であることもあり、堅実ではあるが、魅力があるかと言われれば無いし、これが良いかと言われると良くはない。
3412
レテギ32 デケテラーレ17
ブレシャニーニ44
ルッジェーリ22 エデルソン13 パシャリッチ8 ザッパコスタ77
ジムシティ19 ヒエン4 デローン15(C)
ムッソ1
カルネセッキ、スレマナ等がベンチ。
弱そう、機能しなさそうとしか言いようがない。
退団は、WBのハテブール、アタッカーのミランチュク等。
獲得は、DFのゴッドフリー、WBのベッラノヴァ、中盤のスレマナ、サマルジッチ、ブレシャニーニ、アタッカーのザニオーロ、レテギ等。
退団は今のところほぼなく、獲得は今シーズンもビッグネームを大量補強している。
デローン、エデルソン、パシャリッチ、(コープマイネルス)がいる中、そんなに中盤を補強する必要があるか?という感じではあり、スレマナとブレシャニーニは要らないと思うが・・・
前線はザニオーロ、レテギ、(サマルジッチ)の獲得でさらに豪華になり、スカマッカ、ルックマン、レテギ、デケテラーレ、ザニオーロ、(サマルジッチ)と、どこのビッグクラブですか、という陣容に。
相変わらずとんでもない戦力になっているが、果たしてガスペリーニ監督に本当に使いこなせるのだろうか。昨シーズンは完全に宝の持ち腐れ状態だったが、今シーズンはどうなるだろうか。
今日のスタメンを見る限りは変わってないのだろうなとは思うが。
(ただし、この試合は怪我や合流が間に合っていない等でベンチに全然選手はいない)
ここまで買い漁って、4位以内に入れなかったら失敗、できれば2位くらいには付けたい、というくらいには戦力が充実している。
【試合:簡易版】
レッチェはミドルブロック&プレスで早い攻撃。
アタランタはミドルブロック&プレスでポゼッションしてひたすらサイドからクロスを放り込む。
アタランタは昨シーズンと何も変わっていなく、グダグダのポゼッションと選手の能力頼みのゴリ押しのクロス攻勢。
チームによっては、相手によってはその戦術を否定する気はないが、アタランタのような強力な戦力を有しているチームでこれは本当にない。
突撃系のパシャリッチがボランチにいること、中盤のデローンがCBにいることによって形が崩れるため、まだ良いが(おそらく緊急事態で本意ではないと思われる。昨シーズンも少しやっていたが、あくまで怪我等による応急処置だと思われる)、完全上位互換の352がある中、現代サッカーで3412を使う理由は本当にない。
3412では、相手の前線も中盤も抑えられなければ、後ろも薄い。
後ろの薄い部分をレッチェに突かれて、苦しんでいる。
攻撃でも3412ではスペースがなく、本当に何がしたいのだろうか。
レッチェは堅実。
昨シーズンと同じで、組織的に守り、攻撃ではどんどんロングボールを入れるが、普通に全体的に上手く、走力もあるので、放り込みというよりは、どんどん飛び出していくロングボール主体の攻撃。
全員で守って、攻撃は走力を活かして早い攻撃をする。
細かいパスやドリブルでの崩しや、地上でのカウンターがメインのセリエAでは珍しいタイプのチーム、監督である。
これが強いか、リーグ戦で良いかと言われたらそうではないが。
レッチェは普通に良い選手が揃っているので、普通にやればもっと強いと思うが。
そもそも、アタランタが相手だから刺さっているが、引いてくる相手に対してどうするの、という問題がある。
放り込みやロングボール主体の攻撃、クロス攻撃は再現性が無いため(強くない、結果が出ないため)セリエAでは滅多に使われない。
また、ロングボール主体の攻撃をするにせよ4411(4231)である必要性はない。
4411(4231)かつ、守備陣はあまり強くないため、かなり守備重視でやっているが、守備が固いわけではない。
35分、ザッパコスタのクロスをレテギが頭で合わせ、こぼれ球をブレシャニーニが押し込む。0-1
45分、ルッジェーリのクロスをレテギが頭で決める。0-2
54分、アタランタがPK獲得。レテギが決める。0-3
66分、裏に抜け出したブレシャニーニが決める。0-4
試合終了
快勝したが、アタランタは相変わらず良いわけではない。
強力な選手達、上手い選手達を擁して、やることがひたすらサイドからクロスを入れまくるという攻撃が良いわけがない。
レッチェは何とも評価がしがたいが、これがベストなわけではない。戦術が徹底しているため、何も考えがない空虚なチームよりはまだ良いし、もしかしたら結果(残留)は出るのかもしれないが、ポテンシャルはこんなものではない。
そもそもチームのエースを3人も安々と安価で手放していることが意味が分からない。