セリエA第1節 サッスオーロvsアタランタ -堕ちた将-

サスオーロ FW アルマン・ロリエンテ

2023年8月20日

セリエA第1節

サッスオーロvsアタランタ

監督:ディオニージ ガスペリーニ

 

サッスオーロ

4231

     ピナモンティ

ロリエンテ   バイラミ  デフレル

   Mロペス Mエンリケ

ビーニャ ヴィーティ エルリッチ トリャン

      コンシーリ

 

ベラルディはベンチ外。中々戦力が心許ない。

 

アタランタ

3412

     サパタ    ルックマン

        パシャリッチ

ルッジェーリ コープマイネルス デローン ザッパコスタ

    コラシナツ スカルヴィーニ ジムシティ

         ムッソ

 

これで本気で機能すると思っているのだろうか・・・

昨シーズンから懲りない監督である。

 

これでも、戦力が非常に強力なので、機能していなくても戦力のゴリ押しで普通に中堅クラスの実力はあるし、サッスオーロが相手ならやれるだろうが、アタランタの戦力はCL出場圏内を取らなければ失敗レベルであり、これよりも圧倒的に強い戦術・メンバーが存在する。非常に残念でならない。

 

残念ながらガスペリーニ監督には失望しかない。

 

 

サッスオーロは、主な退団は、CBのロマーニャ、左SBのロジェリオとマルキッツァ、CHのフラッテージとハルイ。

フラッテージは中心選手だったので痛い。ロジェリオもレギュラー。後は控え。

 

新加入は、いつも通り、有望な実力のある若手を獲ってくるいつものスタイル。

 

主な新加入は、CBのヴィーティ、右SBのミッソーリ、右SBのペデルセン、左SBのビーニャ、MFのラチッチとボロカとヴォルパート、FWのムラティエッリ等。

2大エースの両WGのベラルディとロリエンテこそ残ってはいるが、CFが求められており、今のところは良い補強はできていないと言えるだろう。

放出もそこまでないので、悪くはないが、今のところぱっとはしない。

 

 

アタランタは、主な退団は、GKのスポルティエッロ、CBのデミラル、WBのメーレ、WGのボガ、CFのホイルンド。

 

ホイルンドは、約130億円は流石にばかげていて、アタランタは相当得をしている。確かに才能はあったが、将来のみを考えての130億円は博打すぎるし、現時点での実力は、アタランタでもレギュラー争いレベル。

 

スポルティエッロは痛いが、ムッソがいるので大丈夫だろう。デミラルも少し痛く、メーレは相当痛く、ボガに至っては、(監督がおかしくなってしまったため、ほとんど使われていなかったが)アタランタで最も実力のある圧倒的選手だった。

 

主な新加入は、GKのカルネセッキ、CBのコラシナツ、WBのバッカー、MFのアドポ、アタッカーのデケテラーレ、ミランチュク(レンタルバック)、カンビアーギ(レンタルバック)、CFのスカマッカとエル・ビラル・トゥーレ等。

 

ホイルンドによって得た莫大な移籍金によって、獲得も豪華。

 

特に、デケテラーレはまともな監督なら、セリエA最高クラスのアタッカーになれる素質を持った選手で、将来は分からないが、ホイルンドより良い。デケテラーレの方が良いのに、100億近くお釣りが来ている。お得すぎる。

 

スカマッカも使い方によっては断然トップレベル。

 

二人とも監督の手腕に相当委ねられるが、昔のガスペリーニなら間違いなく二人とも覚醒するし、アタランタも相当強いのだが、近年は本当に悪い方向に変わってしまったので、かなり怪しい。

 

今日のスタメンも、後ろと中盤は良いとして、前線を343で、

デケテラーレ(スカマッカ)

ムリエル(ルックマン) ルックマン(ミランチュク)

とし、機能させれば、相当強いことは間違いない。CL圏内も(他のチーム次第でもあるが)断然狙える。ムリエルのところが移籍してしまったボガだったとしたら、さらに破壊的に強い。

 

しかし、前線は、サパタ、ムリエル、ルックマン、デケテラーレ、スカマッカ、(良く知らないが)トゥーレ、ミランチュク、カンビアーギ、パシャリッチと、あまりにも飽和しすぎている。

 

サパタ、ムリエル、ルックマン、スカマッカ、デケテラーレ、ミランチュクは、中堅クラブならエースクラスである。

他も良い選手。

 

いくらなんでも豪華すぎるし、流石にそんなに要らないので、そのお金をCBとWBに回した方が良い。

 

戦力は、ユヴェントスミランインテルナポリに次ぐくらい圧倒的。

CLもないことから、この戦力ならCL圏内は取ってほしいレベル。しかし、昨シーズンもそうだが、ガスペリーニ監督が全く良くない。

 

なぜか「プロヴィンチャで結果を残している」と評価されているが、戦力を考えれば当たり前であり、昔のガスペリーニなら(343なら)もっと格段に良い成績を残せるはずなので、本当に勿体ない。

 

【0~15分】

 

アタランタはミドルブロック&プレスでポゼッション。

3412は守備でも攻撃でも戦術として弱い。

トップ下に昔のトッティジダンやカカーレベルの化け物クラスがいて、個人技を存分に活かしたカウンターをするなら3412でも良いが、アタランタに化け物レベルのトップ下はいないし、カウンターでもない。

 

サッスオーロはプレス強めのミドルブロック&プレスでポゼッション。昨シーズンに続き、攻撃的な戦術。守備時は4141になる。

 

4231表記で不安だったが、守備時はしっかり4141にし、攻撃はどんどん飛び出して行く攻撃能力の高いフラッテージがいなくなったのを4231で前線の人数を担保しようという狙いだろう。

 

4141にする際はバイラミを左インサイドハーフに落とし、エンリケを右インサイドハーフにし、ロペスがアンカー。

 

昨シーズンに引き続き、攻撃は機能しているし、守備も戦術は悪くない(攻撃的戦術、攻撃的なメンバー、メンバー個々の守備能力の低さもあり、非常に脆い)。

 

サッスオーロがボールを保持し、アタランタがカウンターをする展開。

サッスオーロが昨シーズンと同じく、相当前に前に人数をかけるので、後ろのスペースが凄く、カウンターが刺さる。

 

アタランタのこのフォーメーションが機能するとはとても思えないが、サッスオーロの守備がボロボロすぎて、何とか攻撃にはなる。機能は一切していないが。テキトーにカウンターをしていればどうにかなるし、ポゼッションでもサッスオーロの守備は脆い。

 

サッスオーロは残留できれば良いだろうし(狙ってるのは中位だろうが)、攻撃が機能しているし良いサッカーをしているからこれで問題ないのだが、守備は本当に脆い。上位陣にとっては本当にやり易い相手。

 

サッスオーロは、前に人数をかけた攻撃をするし、前に人数をかけた守備をするし、守備が広がりすぎだし、DFラインが高くないし、中盤もDFラインも個々の守備能力が高くなく、本当に脆い守備。

 

これで守備時も4231だったら本当に目も当てられなかったが、4141にする戦術を取っているので、そこは好感が持てる。

 

【15~30分】

 

試合展開変わらず、サッスオーロが持って、アタランタがカウンター。

優勢なのはアタランタ。選手の実力に差がありすぎる。

 

(選手の実力にここまで差があるのに、ボール保持においてボコボコにされてる時点でおかしい。ガスペリーニの戦術がいかに全く機能していないか、3412がいかに戦術として弱いかが、如実に分かる)

 

【30~45分】

 

試合は変わらずアタランタ優勢。

サッスオーロはベラルディもいないため、前線の個人の能力がロリエンテ以外乏しく、守備の人数が少ない上に、DF陣の個人能力が低いために、アタランタは大して機能していないが、普通にルックマンやサパタにやられている。

 

戦術レベル、機能しているかどうかは完全にサッスオーロが勝っている。アタランタは5位以内のレベルの戦力がありながら、12~14位程度のレベルの戦力のサッスオーロにここまで完膚なきまでにやられて恥ずかしくないのだろうか・・・

 

エンリケのミドルはムッソがスーパーセーブ。

 

サッスオーロもチャンスを作るし、アタランタも特段崩してはいないが、個人能力とサッスオーロのガタガタの守備により、何だかんだ多くチャンスを作る。アタランタの方がチャンスは多い。

 

前半終了。0-0

 

サッスオーロの修正点は、左の守備が特に脆すぎるので、どうにかしたほうが良いが、攻撃の機能性を考えたら割とどうしようもない。左SBのビーニャは変えた方が良いが。

 

インサイドハーフの守備をするバイラミは攻撃時はトップ下であるし、ロリエンテはエースのためそこまで守備のタスクは与えられないし、左SBのビーニャの守備が非常にまずいということで、かなり脆い。

 

ボランチも相当攻撃的であり、守備陣の個々の能力も高くなく、戦力、攻撃的戦術を考えたら割とどうしようもない。この試合においてどうこうするより、全日程を通じて攻撃を機能させて残留することが第一目標のため、別に変えなくて良い。

 

ただし、補強でCFとトップ下(もしくはインサイドハーフ)は必須だと思うが。

 

アタランタは、ガスペリーニ監督が昨シーズンから何も学んでいない、変わっていないので、もうどうしようもない。

 

このチーム、この戦力において343以外の選択肢はない。

 

【45~60分】

 

アタランタ

サパタ→デケテラーレ

パシャリッチ→エデルソン

エデルソンをボランチ、コープマイネルスをトップ下、デケテラーレを右のFW。

良くはなるだろうが、そうじゃない。

 

パシャリッチ→コープマイネルスで単純に能力が上がるし、デケテラーレは偽FWが一番良いので、デケテラーレをFWで使っていることは良いことだし、チームとして前半よりは良くなるだろう。しかし、そうではなく、3412であることが間違っている。

 

サッスオーロ

ビーニャ→ミッソーリ

酷かったので当然の交代。

 

ロリエンテのミドルはバー。

 

クロスからのデケテラーレのヘッドは外れる。

 

【60~75分】

 

アタランタ

ルックマン→スカマッカ

 

サイドからのクロスでツインタワー目がけて蹴る、縦パスを無理やり受けてごちゃごちゃから何とかするという、これほど戦力差がある中であるまじき戦術を取る。元から機能していなく、サッスオーロの守備は緩いため、「この試合においては」効果的だが。

とてもではないが、格上のチームが取る戦術ではない。

 

サッスオーロ

バイラミ→トルストヴェット

 

スカマッカのドリブルミスからデケテラーレのシュートはバー。

 

アタランタ

ゾルテア→ザッパコスタ

 

【75~90分】

 

サッスオーロ

ヴィーティ→ミラン

デフレル→ヴォルパート

試合途中の余程駄目な場合を除くCBの交代は心底意味が分からないが・・・

 

83分、ルッジェーリのクロスからデケテラーレが頭で決める。0-1

 

アタランタは昨シーズン中盤から、ひたすらクロスを入れる攻撃、混戦から何となく得点を奪う攻撃を主軸としている(全く機能していないからそれしかできない)が、4位以内を断然狙える戦力のチームが取る戦術ではないし、本当に見ていて見苦しい。

 

とんでもない戦力を有しているチームが、戦術大国のチームが、これほどまでに酷い戦術を取るということがあり得ない。

 

ボロボロの守備のサッスオーロにここまででやっと1点(しかもゴリ押しの得点)で、ボールはずっと保持されているし、チャンスも多く作られているという体たらく。

 

サッスオーロにベラルディがいて、FWやトップ下にも良い選手がいるなら、ボコボコに粉砕されている試合。

 

サッスオーロ

ピナモンティ→ムラッティエリ

 

アタランタ

コープマイネルス→アドポ

 

93分、攻撃に出てるゆるゆるのサッスオーロの守備の中、ゾルテアが強烈なミドルを突き刺す。0-2

 

試合終了

サッスオーロ0-2アタランタ

 

サッスオーロ

ディオニージ 6.0 攻撃は悪くないが、FWとトップ下(インサイドハーフ)の補強は必須か。

ピナモンティ 5.5 実力不足

ロリエンテ 7.0 ベラルディがいなかったため孤軍奮闘

バイラミ 5.0 実力不足

デフレル 5.0 実力不足

Mロペス 6.5 良い作りをしており、攻撃面は良かった

Mエンリケ 6.5 攻撃面は良かった

ビーニャ 4.0 最悪の守備だった

ヴィーティ 5.5 良くはなかった

エルリッチ 5.5 良くはなかった

トリャン 5.5 良くはなかった

コンシーリ 5.5 そこまで悪くもなかったが

 

アタランタ

ガスペリーニ 3.0 酷すぎる

Dサパタ 5.5 個人としては悪くはなかったが、この戦術じゃ活きない

ルックマン 6.0 個人としては良かったが、この戦術じゃ活きない

パシャリッチ 5.5 良い選手だが、このメンバーの中出る実力はない

ルッジェーリ 6.5 良いクロスを上げていた

コープマイネルス 6.5 良いパス捌きをしていた

デローン 6.5 安定していた

ザッパコスタ 6.5 相手のウィークポイントの左サイドを抉っていた 

コラシナツ 6.5 良かった

スカルヴィーニ 6.5 良かった

ジムシティ 6.5 良かった

ムッソ 6.5 良かった

 

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