セリエA第11節 アタランタvsインテル -戦術による圧倒-

アタランタ FW ジャンルカ・スカマッカ

 

2023年11月4日

セリエA第11節

アタランタvsインテル

監督:ガスペリーニ Sインザーギ

 

アタランタ

3421

      スカマッカ

  ルックマン     コープマイネルス

ルッジェーリ デローン エデルソン ザッパコスタ

   コラシナツ ジムシティ スカルヴィーニ

       ムッソ

 

前節からハテブール→ザッパコスタであとは同じ。

 

トロイ、デケテラーレ、ムリエル、ミランチュクがベンチ。

 

3412ではなく3421としているため、それは良い。今シーズンやっと2度目の3421(343)。

ただ、コープマイネルスがサイドは流石にないのでは・・・

 

インテル

352

    ラウタロ Mテュラム

   ムヒタリアン  バレッラ

ディマルコ  チャルハノール   ドゥンフリース

  アチェルビ デフライ パヴァール

      ゾマー

 

前節からバストーニ→デフライ、あとは同じ。

 

【0~15分】

 

インテルはミドルブロック&プレスでポゼッション。

 

アタランタはハイラインハイプレスでポゼッション。

 

アタランタが持つ展開。

インテルは下がりすぎでは。ずいぶん慎重に入っている。

 

アタランタはいつもの最悪の3412ではないので、ボール回しがスムーズ。守備も当然3412より良い。

 

これまでのアタランタは、3412で守備を固めて、攻撃は何も生まれない雑なクロスから何かあって得点が入ると良いな、という悲惨な戦術だったが、今日は3421なので違う。

 

インテル相手にそれをしてもジリ貧で負けるだけなので、ハイラインハイプレスで主導権を握って、真っ向から戦うこのスタイルは(勝てるかどうかは置いておいて)素晴らしい。昔のガスペリーニのサッカーに戻っている。同格、格下相手にこそ、このサッカー、343をするべきなのだが・・・

 

惜しむらくは右WG(右WGというよりは右サイドハーフだが)がコープマイネルスなことか。ここがルックマンで、左がムリエルならもっと良かったのだが。(コープマイネルスはセンターハーフ

左がルックマンなので、右がコープマイネルスでも機能はするだろうが。

 

343というよりは3421で、単純により守備的にするために3412ではなく3421を選択しているだけな気はするが。(そもそも3412よりも343の方が攻撃も守備も良いのだが、ガスペリーニはそう思っていないみたいなので・・・)

 

いつもの3412の悲惨な攻守において一切機能していない戦術なら、インテルが圧倒的優位だが、この3421ならどちらが勝つか分からない。

 

引き続きアタランタがずっとボールを持つ。インテルアタランタのハイラインハイプレスに苦しみ、ラインが低いためアタランタのボール回しも奪えない。

 

アタランタは343をしている時は全く別のチームで本当に機能性が全く違う。

昨シーズンからずっとそうなのだが、機能していることが全くない3511や3412を頑なに使い続ける理由が全く理解できない。

 

【15~30分】

 

変わらずアタランタがずっと攻める。

インテルはラインを上げてプレスも強めて、主導権を奪わないとまずい。

 

引いてカウンター狙いならまだ良いが、引いてポゼッションしているため、良くない。

 

ザッパコスタのクロスからルッジェーリのシュートは外れる。

 

アタランタがルックマンやコープマイネルスを起点に、スカマッカのポストプレーを中心に攻める。良い攻撃。

 

毎試合343は必ず機能して、3412は毎試合必ず機能しないのに、ガスペリーニの目はどうなっているのか不思議で仕方ない。

 

ひとまず開始20分は一方的な試合。ここまでは、戦術、機能性ではアタランタが圧倒。

選手の実力は流石にインテルなので、どうなるか。特にCBの実力がまるで違うので、そこがどうなるか。

 

アタランタは優勢なうちに早くゴールが欲しい。

早くゴールが奪えないと、インテルは押されていようが、カウンターなりポゼッションでもどうにでも得点が奪える。

 

アタランタがコーナーからチャンスを得るが決められず。

 

アタランタがどんどん崩し、チャンスを作っていく。

本当に防戦一方。

 

アタランタはまともな戦術(343)でやれば、戦力はミランインテルユヴェントスナポリに次ぐので、本当に強いのだが・・・

 

【30~45分】

 

インテル

パヴァール→ダルミアン

負傷交代。

 

39分、チャルハノールの鋭いスルーパスからダルミアンが抜け出すが、届かずに明らかにゴールキックになるところ、ムッソが突っ込んでPK。

何もしなくても明らかにゴールキックになっていただけなので、これは勿体ない。

チャルハノールが決める。0-1

 

リードされたことによりアタランタが急ぎすぎになったことと、インテルがカウンター、ショートカウンター色を強くしたので、インテルのぺースに。

 

前半終了0-1

 

インテルはリードしたので、前半終盤のように速い攻撃でカウンター、ショートカウンター狙いで良いが、ラインを上げてプレスも強めて、主導権を握った方が良いと思われる。

引いてポゼッションだけは駄目。

 

(やらないと思うが)アタランタはコープマイネルスをセンターハーフに下げて、ムリエルかミランチュクを投入し、焦らずに攻めるで良いと思われる。

 

【45~60分】

 

アタランタはルックマンとコープマイネルスの左右を入れ替える。この二人はボール回しの起点になっていたので、順足サイド(ルックマンは右利き、コープマイネルスは左利き)にしてしまうのは機能しなくなると思うが・・・

 

コープマイネルスは右かつほぼボール回しの役割だったのでサイドでもできていたが、左に回すなら間違いなく他の選手の方が良い。

 

アタランタは案の定ボール回しが上手くいかなくなり、インテルペース。

ルックマンを右にしたいなら(今日のような起点の役割でなければ、普段は右の方が良い)、コープマイネルスは間違いなく変えた方が良い。

 

アタランタ

ザッパコスタ→ハテブール

コラシナツ→パシャリッチ

CBを減らしてパシャリッチをトップ下に入れてスクランブルのような形。スクランブルは早すぎないか・・・?

守備が相当まずいと思うが・・・

 

57分、ショートカウンターからラウタロが決める。0-2

案の定、選手たちの混乱とともに失点する。

 

【60~75分】

 

61分、自陣エリア内でディマルコがルックマンに奪われ、スカマッカが決める。1-2

ファールっぽいが、これはインテルは勿体ない。

 

インテルがカウンターでチャンスを作っていく。

ただ、インテルは少し引きすぎか。

 

アタランタ

スカルヴィーニ→トロイ

 

インテル

ムヒタリアン→フラッテージ

ディマルコ→Cアウグスト

 

アタランタが攻めてインテルが引いて守る形。インテルはカウンターでチャンスを作っていく。

 

【75~90分】

 

アタランタ

コープマイネルス→ムリエル

ルックマン→デケテラーレ

 

カウンターからドゥンフリースが抜け出すがムッソが良いセーブ。

 

インテル

チャルハノール→アスラニ

ラウタロ→サンチェス

 

裏に抜けたサンチェスを倒してトロイが2枚目のイエローで退場。

倒してなければ大チャンスだから覚悟の上だろう。

 

試合終了

アタランタ 1-2 インテル

 

アタランタは前半は良かっただけに、勿体ないPKと、後半のあまり良くない采配が残念であった。

 

これで今シーズンは、第9節に続いて二度目の343(この試合は3421)なので、ガスペリーニが目覚めてくれれば良いのだが・・・

 

アタランタ

ガスペリーニ 6.0 前半は非常に良かったが、後半の采配は良くなかった

スカマッカ 7.5 ポストプレーで大きく活躍

ルックマン 7.0 いつもより下がり目でプレーしたが、ボールキープ、ドリブル突破と良かった

コープマイネルス 6.5 ボール回しの起点となれていた

ルッジェーリ 6.5 攻守で貢献

デローン 6.0 安定のプレー

エデルソン 7.0 コープマイネルスとともに良い捌きをしていた

ザッパコスタ 6.0 まずまず

コラシナツ 6.0 頑張っていた

ジムシティ 6.0 頑張っていた

スカルヴィーニ 6.0 頑張っていた

ムッソ 5.5 PKを与えたシーンは良くなかった

 

インテル

Sインザーギ 5.5 勝ちこそしたが前半は圧倒されてしまった

ラウタロ 6.5 防戦一方だったためあまり活躍できず

Mテュラム 6.5 防戦一方だったためあまり活躍はできなかったが、奮闘

ムヒタリアン 6.0 安定

バレッラ 6.0 安定

ディマルコ 6.0 ボール回しが上手くいっていなかったので、あまり攻撃参加できず

チャルハノール 6.0 まずまず

ドゥンフリース 6.0 そこまで良くはなかった

アチェルビ 6.0 良く耐えていた

デフライ  6.0 良く耐えていた

パヴァール - 

ゾマー 6.0 押し込まれていたが出番自体はほとんどなし

 

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