ユヴェンントス FW フェデリコ・キエーザ
2023年8月20日
セリエA第1節
監督:ソッティル アッレグリ
352
トヴァン ベト
ロヴリッチ サラガ
Hカマラ ワラシ エボセレ
カバセレ ビヨル ペレス
シルヴェストリ
新戦力のカバセレ、Hカマラ、サラガがスタメン。
昨シーズンと同じ戦術だろう。352で守って、カウンターメインで2トップのキープ力を活かしながら、中盤が走力とフィジカルを活かして飛び出して行く形。
絶対的エースのデウロフェウがいない場合は格別に強いわけではないが、戦術・組織はしっかりしている。
352
キエーザ ヴラホヴィッチ
ラビオ ミレッティ
カンビアーゾ ロカテッリ Tウェアー
Aサンドロ ブレーメル ダニーロ
シュチェスニー
プレシーズンからそうだったが、昨シーズンからやっと改心し、352。良い。
ソウレ、マッケニー、コスティッチは使った方が良いとは思うが、これでもやれるだろう。
人選をもう少し良くし、組織がしっかりできるなら、優勝できる力はあるが、監督がアッレグリなので何とも言えない。
ウディネーゼは主力で言うと、ベカン、ウドジェ、Rペレイラが退団。
獲得は、いつものように国外から無名に近い選手を大量に獲得。省略。
ユヴェントスは、退団はクアドラード、パレデス、ディ・マリア。本当は痛いが、監督がアッレグリなら痛くない。
ディ・マリアはインサイドハーフで使えば良かったのだが、アッレグリが頑なにトップ下で使い、それによって戦術も歪んで3511に固執していたため、物凄く弱かった。アッレグリがあの使い方しかしないなら戦術が歪むため、ディ・マリアが抜けた方がむしろ好都合(ディ・マリア自体はインサイドハーフで使えば相当良い)。
パレデスも、ロカッテリよりはまだ良かったが、そこまで良いわけでもないし、アレrグリが使わないので、痛くはない。
3511と352では攻守において全く異なる戦術で、全くの別物。352は最強の戦術だが、3511はあり得ないくらいに弱い。
主な獲得は、左WBのカンビアーゾ(レンタルバック)、右WBのTウェアー、インサイドハーフのマッケニー(レンタルバック)等。
3人とも良い。
カンビアーゾは良いバックアッパーになるし、Tウェアーは穴だった右WBに来た形、マッケニーはなぜレンタルで出したのか分からないくらいには良い選手。
派手な補強はないが、元々の戦力が圧倒的に強く、一番の補強は監督の目を覚まさせることだったので、どうやら半分くらいは目を覚ましたみたいなので、このままいくなら昨シーズンより強いはずである。
352を使い続け、組織もしっかりでき、DFと中盤の人選をしっかりし、2トップもキエーザ、ヴラホヴィッチ、ソウレの中から二人を使い続ければ、優勝候補筆頭ではあるが、監督がアッレグリだからソウレは使わなそうだし、中盤の人選が良くないだろうから、何とも言えない。
【0~15分】
2分、ショートカウンターからヴラホヴィッチ→キエーザでキエーザが決める。0-1
本当にキエーザを使わない理由、352にしない理由が皆無だったので、これさえやればユヴェントスは良い。
ユヴェントスはミドルブロック&プレスでハイプレスも行き、ショートカウンターを狙う。ユヴェントスの方が強いので当然ポゼッションもする。
ウディネーゼもミドルブロック&プレスでカウンター狙い、ポゼッションもする。
352だから同じような戦術にはなるのだが、同じような戦術なら、当然戦力ではるかに上回るユヴェントスが圧倒的に有利。
ミドルブロック&プレスの固い守備から繰り出すショートカウンターを大きな武器にして、2トップに早めに当てて、2トップの個人技での突破や、裏抜け、キープから中盤が飛び出す攻撃。
ポゼッションでも、どんどん中盤やWB、CBも上がって物量で押し込む。後ろからどんどん飛び出てくるため、相手は捕まえられない。
本当にこの戦術は圧倒的に強いし、芸術的であり、完成されている。この先にこれ以上強い戦術が出てくるのだろうか、というくらいに圧倒的。
やはりユヴェントスは強い。強いが、前線と中盤の人選に不安がある。
ユヴェントスには欧州カップ戦がなく、アッレグリ次第で本当に優勝候補筆頭なのだが・・・
試合に戻ると、ユヴェントスが圧倒する。万に一つもウディネーゼが勝つことはないと言い切れる。
欠点を挙げるなら、ロカテッリがレジスタ(司令塔)になれていなくゲームメイクが全くできないこと、アッレグリがソウレをFWで使う気がもしもないのなら、FWに不安があること、中盤の人選が悪そう、といったところか。一番の不安点は監督が発狂しないかどうかだが。
ロカテッリはパス自体は上手いので、あとは指導・成長次第なのだが。
それでも、CBの3人が抜群に上手く、攻撃性能のレベルが違うので、やれるはやれるが、それなら中盤は違うメンバーではないと厳しい試合もある。
あとは、CBの個々の守備能力がシュクリニアルやバストーニ、スモーリング等と比べたらそこまで高くないことか。ただし、3人セットで考えれば十分ではある。
また、この3人、特にダニーロとAサンドロは元SBなだけあって、攻撃性能が段違いなため、この3人が良い。
【15~30分】
試合は変わらずに攻守においてユヴェントスが圧倒。ウディネーゼに打開方法はない。
可哀そうになるくらいに一方的な試合。勝ちようがない。
ウディネーゼはロングボールをベトが収めてくれて、何とか攻撃する形しかない。これでは厳しい。
20分、AサンドロのクロスをエボセレがハンドでPK。ヴラホヴィッチが決める。0-2
ユヴェントスは2点リードしたこともあってか、ラインが下がりすぎている。それは良くない。CBがブラジルトリオというのもあってか、昨シーズンからユヴェントスはラインが下がりすぎなことが多い。それは不安材料。(ブラジル人CBはほぼ全員ラインコントロールがほとんどできない傾向にある。監督のせいでもある。)
圧倒して何もさせてなかったので、引かなくて良いと思うのだが。
ユヴェントスがあからさまに引いたことにより、ウディネーゼが持つようになり、ユヴェントスはカウンターを狙う形になる。
昨シーズンは前線にヴラホヴィッチが一人いるだけでカウンターが機能するわけもなかったが、今シーズンはキエーザとヴラホヴィッチの2トップなので、カウンターもできる。できるが、ヴラホヴィッチではないほうが強力。
【30~45分】
ショートカウンターからトヴァンのシュートはシュチェスニーがセーブ。
48分、カンビアーゾのクロスにラビオが頭。0-3
本当にユヴェントスは昨シーズンと段違いに良い(昨シーズンが酷すぎる。人選が良ければもっと良くなる)。昨シーズンも同じメンバーがいるのだから全く同じことができたのだが・・・
ただ、右WBのウェアーの加入は大きい。
前半終了。0-3
ユヴェントスは、守備で引きすぎる癖があるので、そこが不安材料。
あとは、ヴラホヴィッチよりもソウレの方が良いだろうから、まず試してみるべき。
機能しなかったらすぐにでも戻せば良いだけの話。
ソウレは全盛期のスピードがあった頃のディバラ並みの選手にすぐにでもなれる素質がある超逸材。
ソウレは、左利きのアルゼンチンのドリブラーで、スピードに乗りながらも細かいドリブルで中央でも相手を抜ける、テクニックが高くドリブルスキルも高くスピードもある選手。昔のディバラやメッシ、カカー等に似ている。352の2トップ、キエーザの相棒に適正が高く、才能が凄いので、絶対に使うべきな選手。なぜか右WBで途中出場させたりしているが・・・
あとは左WBをカンビアーゾ→コスティッチ、左インサイドハーフにミレッティで、右インサイドハーフにマッケニーか。できればアンカーも変えたい。
左にラビオでも良いは良いが、その場合は右のインサイドハーフ(ミレッティ)がボール運びやゲームメイクを相当頑張らないと機能しない。機能させられるなら構わない。
まとめると、
①アッレグリがいつもの発狂をしないこと
②守備で引きすぎる癖があるため直すこと
③ソウレをFWで使うこと
④中盤の人選をどうにかすること
この四つが課題か。課題が多すぎるし、解決しない可能性も高そうで不安が残る・・・
ウディネーゼは、勝てるわけがないので評価のしようがない。修正の必要もない。
昨シーズンと同じで、戦術・組織は悪くないが、全体的にテクニックが足りないこと、2トップにエースのデロウフェウがいないことが大きい、といった形か。デウロフェウがいない以上は大して強くもないが弱くもないといったチーム。
【45~60分】
サラガ→サマルジッチ
カマラ→ゼムラ
ウェアー→マッケニー
ミレッティ→ファジョーリ
休ませ&試しの交代。
こういう試合こそソウレを試してみるべきなのだが・・・
エボセレ→Jフェレイラ
足をつったため。
【60~75分】
ユヴェントスは、ヴラホヴィッチとキエーザでも悪くはないのだが、やはり個人技のあるソウレの方がヴラホヴィッチよりもポゼッションでもカウンターでも良いと思うが・・・
トヴァン→サクセス
ユヴェントスが格下相手とは思えないくらいに引いているので、ウディネーゼもまぁまぁチャンスを作る。
別に0-3だからこれでも良いが、だからと言って引いてカウンターで仕留めるという形にもしていなく、そこまで強烈なカウンターは見れていない。
ヴラホヴィッチが(独力の)カウンターに適していないというのも勿論ある。
カンビアーゾ→イリングJ
ベト→ルッカ
【75~90分】
キエーザ→ミリク
ウディネーゼのコーナーからのヘッドはシュチェスニーがセーブ。そのこぼれのシュートもシュチェスニーがセーブ。
ヴラホヴィッチ→イルディス
ソウレを出す気は全くないらしい。アッレグリの頭の中では右WBとして考えているのだろう・・・
ソウレをFWで使わないなら、けっこう厳しそう。
キエーザとヴラホヴィッチの2トップでも、352の時点で強いので全然戦えるが・・・
監督が非常に頑張ればこのメンバーでもいけないことはないだろうが、どうだろうか。
この戦力で優勝できなかったら、本当にアッレグリは解任されても文句は言えない(昨シーズンもほぼ同じ戦力で散々だったが)。
試合終了
ユヴェントスは、前半は圧倒したが、後半は引きすぎて良いところはあまりなかった。
352にしている時点で強いは強いが、不安材料も多い。
アッレグリ 6.5 352にしている、キエーザをFWで使っている時点で昨シーズンからは比べ物にならないほど進歩しているが、どう考えても当然の話であり、あまり高評価には繋がらない。優勝して当然の戦力を誇っているが、監督が発狂しないかの不安、ソウレをFWで使わないことの不安、守備で引きすぎる不安、中盤の人選の不安と、不安材料は多い。
キエーザ 7.5 前半だけで評価するなら、非常に良かった
ヴラホヴィッチ 6.0 悪くはないが、ソウレの方が良いと思われるが・・・
ラビオ 7.0 積極的に前線に飛び出して貢献
ミレッティ 6.5 まずまず良かった
カンビアーゾ 6.5 コスティッチの方が良いとは思うが、まずまずの出来
ロカテッリ 5.5 ゲームメイクができないことが痛い
Tウェアー 7.5 積極的に右サイドを駆け上がり、活躍
Aサンドロ 7.0 監督なのか選手なのか、両方だと思うが、ラインを下げすぎなのは良くない。しかし、最後はやらせずに、攻撃でも大きく貢献
ブレーメル 7.0 監督なのか選手なのか、両方だと思うが、ラインを下げすぎなのは良くない。しかし、最後はやらせなかった
ダニーロ 7.0 監督なのか選手なのか、両方だと思うが、ラインを下げすぎなのは良くない。しかし、最後はやらせずに、攻撃でも大きく貢献
シュチェスニー 7.0 良いセーブをしていた