セリエA第3節 エンポリvsユヴェントス -古典的433-

エンポリ 監督 パオロ・ザネッティ

2023年9月3日

セリエA第3節

エンポリvsユヴェントス

監督:Pザネッティ アッレグリ

 

エンポリ

433

       カプート

カンビアーギ         バルダンツィ

    マレフ    ファッツィーニ

       マリン

ペッツェッラ ルペルト ヴァルケヴィチ ベレシンスキ

       ベリシャ

 

前節からペリサン→ベリシャ、カカーチェ→ペッツェッラ、イスマイリ→ヴァルケヴィチ、エブエイ→ベレシンスキ、ハース→ファッツィーニ、カンチェッリエリ→マレフ、ギャシ→カンビアーギ。

 

ベレシンスキはナポリから、マレフはレッチェからの新加入選手。

 

大幅に入れ替えてきた。また、機能していなかった4231に見切りをつけ、433に。433は4312よりは良いとは思わないが、4231よりはまだ良い。

 

この2節で良いプレーをしていなかった選手をことごとく入れ替えた形(カプートは残っているが)。

まだ良くはなるだろうが、4312のほうが良いだろう。

 

ユヴェントス

352

    キエーザ  ヴラホヴィッチ

    ラビオ    ミレッティ

コスティッチ    ロカテッリ    マッケニー

   ダニーロ ブレーメル ガッティ

       ペリン

 

前節からAサンンドロ→ガッティ、カンビアーゾ→コスティッチ、Tウェアー→マッケニー、ファジョーリ→ミレッティ。

 

Aサンドロがいない以外は「アッレグリが選びそうなメンバーの中では」ベストに近いメンバーか。コスティッチがいること、ミレッティがいることによって、前節よりは断然良いと思われる。マッケーニーもWBで使うのはもったいないが、ウェアーよりは良さそうである。

 

メンバーが良くなったことにより、キエーザをサイドに行き過ぎないようにし、インサイドハーフ(ミレッティ)が上手くボール運び、ゲームメイクができれば強いとは思う。

 

エンポリには流石に勝てるだろう。エンポリが勝てる、引き分ける未来は全く見えない。

 

ただ、ユヴェントスアッレグリはソウレを(レンタルとはいえ)放出するという愚行を犯した。意味が分からない。ソウレを使いこなせていれば優勝も狙えただろうに・・・

 

【試合:簡易版】

 

エンポリはミドルブロック&プレスでポゼッション。

 

ユヴェントスはローラインブロックでポゼッション。

 

ユヴェントスはやはりカンビアーゾ→コスティッチ、Tウェアー→マッケニー、ファジョーリ→ミレッティが非常に大きく、その3人では大きな差があるので、当然良くなる。

なぜ今までそのメンバーでやっていたのか、という話ではあるのだが。

 

アッレグリは昨シーズンの3511及び酷すぎるメンバー選考に比べたら、だいぶ改心してきている。ソウレを使わなかったのだけは良くないが。

 

しかし、ユヴェントスはラインが低い。守備が良くない。なぜエンポリレベル相手に引いて守っているのか・・・

 

エンポリ相手ならハイラインハイプレスかミドルブロック&プレスでラインを高く保っていれば何もできないだろう。

 

エンポリ相手ではなくともラインが低いのは当然良くない。

 

エンポリは易々とボール運び、ポゼッションができる。

 

ユヴェントスの守備は良くないし、エンポリもボールを持てて攻め込めてはいるが、流石に実力差がありすぎてユーヴェが優勢。ユーヴェも攻撃は悪くない。

 

また、エンポリの守備はあまり良くない。ラインが低くなってしまっているし、何より両WGが守備にそこまで戻らないので、4141のブロックになっていない。そのまま433で守備をしている。これではユヴェントスの攻撃は防げない。

 

24分、コーナーの混戦からダニーロが押し込む。0-1

 

エンポリの433は良くない。エンポリは戦力(総合力)で言えばセリエA最下位クラスのチームなので、「凡庸」では駄目である。433では他のチームの下位互換になる。4312で独自の強みを活かさないと厳しい。

 

戦力の総合力で言えば最下位クラスだが、バルダンツィやマリンのように抜けた選手がおり、監督も4312を使いこなせる監督なので、バルダンツィやマリンを活かし、FWもごまかせる4312でやるしかないと思うが・・・

 

単純にバルダンツィは433は合っていないし、カプートもワントップは合っていない。

 

ジェノアと似た状況ではあるが、ジェノアエンポリも4312にするべきである。433では「ただの弱いチーム」にしかならない。

 

確かに433や352は戦術として強いが、一番は所属選手に合った戦術を取るべきであり、ジェノアエンポリはそれが4312である。

 

また、エンポリは433にして守備を重視しているのかと思いきやそうでもなく、両WGはそこまで守備重視というわけではなく、ブロックが作れていないので、433(4141)の強みが活かせていない。ラインも低く、この守備では厳しい。この守備だったら4312の守備で良いし、攻撃は4312のほうが良い。つまり、攻守において4312のほうが良い。

 

このエンポリの守備は昔の強くないとされていた433であり、良くない。

現在の433が強いのは、守備時に4141になるから強いのであって、この「43のブロックの前で3枚が守備をする」(433の形のまま守備をする)のでは、当然守備は固くない。昔の433である。(昔の433でも強豪チームがハイラインハイプレスをやり続けるなら話は別)

 

現代の433の「プレスをする時は433で前から、運ばれたら4141のブロックを作る」というのは、両WGの負担が尋常ではないので、5人交代制になったからこそできる戦術ではあり、Pザネッティの時代にはなかった戦術ではある。

 

Pザネッティの選手時代の433は確かにこれだが、この古典的な433では強くない。

また、前述のように攻撃面でも選手と合っていない。

 

確かに4312もPザネッティの時代の戦術であり、自分の選手時代の戦術を扱っている感が非常に強い。それで4312は機能していたが。

 

あなたの時代に433は息をしていましたか、ということを思い出してほしい。

 

39分、ガッティが倒されてPK、しかしヴラホヴィッチのシュートはベリシャに止められる。

 

前半終了0-1

 

エンポリは4312に変えるべき。この守備なら4312と変わらない。変わらないどころか1枚中央に多い分4312のほうがまだ良い。攻撃は4312の方が当然良い。

 

ユヴェントスはラインを高くするべき。低すぎる。

 

【後半:簡易版】

 

65分、カウンターからキエーザのクロスをヴラホヴィッチが落としてポグバが決めるがヴラホヴィッチがオフサイド

 

82分、カウンターでキエーザが受け出してGKをかわして決める。0-2

 

試合終了

エンポリ0-2ユヴェントス

 

エンポリは昨シーズン機能していた4312に戻さないと降格が見えてくる。

 

ユヴェントスは弱くはないが、そこまで良いわけでもない。ラインが低すぎるのはどうにかしたほうが良い。

 

エンポリ

Pザネッティ 4.5 流石にこの古典433は良くない。これなら守備面でもまだ4312のほうが良さそうだし、攻撃は4312の方が良い。

カプート 4.5 空気

カンビアーギ 6.5 スピードとドリブルで活躍

バルダンツィ 6.5 テクニックとドリブルとパスで活躍

マレフ 5.5 

ファッツィーニ 6.0 頑張ってはいた

マリン 6.5 良くパスを捌いていた

ペッツェッラ 6.5 

ルペルト 6.0 

ヴァルケヴィチ 5.5 

ベレシンスキ 6.0 

ベリシャ 5.5 

 

ユヴェントス

アッレグリ 5.5 メンバー選考は良くはなっている。最高ではないが。DFラインは高くしないとこの先厳しい。

キエーザ 7.0 

ヴラホヴィッチ 6.5 

ラビオ 5.5 

ミレッティ 7.0 良いゲームメイクをしていた

コスティッチ 7.0 単純に能力が高い

ロカテッリ 5.5 

マッケニー 7.0 

ダニーロ 6.5 

ブレーメル 6.5 

ガッティ 6.5 

ペリン 6.5 

 

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