【カルチョ総括】ASローマ -限界だった王政と再建できなかった若王子-

 

チーム名:ASローマ

監督:ジョゼ・モウリーニョ(1~20節)⇒デニエレ・デ・ロッシ(21節~)

順位:6位

勝点:63

得点:65

失点:46

総合:★★★★★★☆☆☆☆

監督:★★★★*☆☆☆☆☆

戦術:★★★★★☆☆☆☆☆

組織:★★★★★☆☆☆☆☆

戦力:★★★★★★★*☆☆

攻撃:★★★★★★☆☆☆☆

守備:★★★★★☆☆☆☆☆

 

良かった点:戦力は充実していた。

悪かった点:選手選考。ルカクとディバラが絶対的すぎた(頼りすぎた)うえに、ディバラが怪我がちだった。

 

〇総括

 モウリーニョ監督が守備偏重かつ悲惨すぎる選手選考で非常に良くなく、引き継いだデ・ロッシ監督も、モウリーニョ監督よりはまだ良かったが、申し訳ないがローマレベルを率いる手腕はなかった。デ・ロッシ監督についてはこれから良くなる可能性も見えないわけではないが、今シーズンは良くはなかった。

 

モウリーニョ監督時代>

 ローマの戦力であの体たらくは、明らかに監督の責任であると言わざるを得なかった。昨シーズンから続く、守備偏重で攻撃のことは一切考えていないような選手選考・戦術が非常に残念であった。

 最強の戦術である352を使用し、352を使いこなせる力があるにも関わらず、不可解すぎる、守備偏重すぎる選手選考により、ポテンシャルを全く発揮できていなかった。352ができるメンバー、監督、セリエA屈指の2トップ、中々の中盤とDF陣を誇っていたため、本当に勿体なかった。

 確かにスモーリングの離脱、ディバラの度重なる怪我、マティッチの退団はあまりにも痛すぎた。しかし、守備偏重のパレデスとクリスタンテの同時起用、スタメンで出続ける(本来)控えの選手よりも何段階も実力のある(チームを機能させられる)ペッレグリーニやボヴェ、スピナッツォーラ、チェリク等の冷遇と、監督の采配が明らかに狂っていた。

噛み合いさえ良ければ優勝も狙える魅力的な戦力を誇っていたにも関わらず、非常に残念であった。

 

 守備については352ということもあり良かったが、攻撃については中盤、WBの人選があまりにも酷すぎて本当に何もできなかった。

 

デ・ロッシ監督時代>

 モウリーニョ監督があまりにも惨状すぎたので、ようやく解任に踏み切り、デ・ロッシ監督が就任した。

 デ・ロッシ監督は冷遇されていたペッレグリーニを使い、GKも全く良くなかったパトリシオからスヴィラーに変え、左SBもアンヘリーニョを補強して使い、352から433に変えることにより、モウリーニョ監督時代に全く機能していなかった攻撃にメスを入れた。

 不可解にもほどがあったペッレグリーニがいなかったこと、両WBやGKが最悪だったことが一部解消されたので、モウリーニョ監督時代よりはまだ良くはなった。しかし、クリスタンテを右インサイドハーフで起用していたこと、バルダンツィをあまり使わなかったこと、CBの選考が怪しかったこと、右SBの選考も怪しかったこと、守備組織の構築が上手くいってなかったことにより、あまり良いものではなかった。

 特にクリスタンテを右インサイドハーフで起用していたことが本当に最悪で、クリスタンテは一人いるだけでそのチームの攻撃を完全に終わらせるレベルの選手なので、絶対に中盤で起用してはいけない。3バックのCB、4バックのSBならまだ起用できる選手だが、中盤では絶対に起用してはいけない。

 

 守備については、4141で守っており、やろうとしていることはそこまで悪くはなかったが、監督の手腕が追いついていない感じがあった。

 攻撃については、クリスタンテがいることが本当に最悪で、ディバラ、ルカク、ペッレグリーニ頼みの攻撃になっていた。その3人が凄いのでまだ良かったが、選手によって何とかなっていただけ感が強かった。バルダンツィもあまり使っておらず、全体的に選手選考に疑問符が付いた。

 

 良い選手が多く、戦力やチームの格を考えれば北のビッグ3に続かなければいけないクラブなので、復活を期待したいが・・・

 

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