2023年8月26日
セリエＡ第2節
監督：パッラディーノ Pザネッティ
343
ﾓﾀ
ｶﾌﾟﾗｰﾘ ｺﾙﾊﾟｰﾆ
ﾁｭｰﾘｱ ｶﾞﾘｱﾙﾃﾞｨｰﾆ ﾍﾟｯｼｰﾅ ﾋﾞﾘﾝﾃﾞｯﾘ
ｶﾙﾃﾞｨﾛｰﾗ ﾏﾘ ｲｯﾂｫ
ﾃﾞｨ・ｸﾞﾚｺﾞｰﾘｵ
今日はダンブロージオ→イッツォ、キリアコプーロス→ビリンデッリ、マリッチ→モタ。
コッパ・イタリア、インテルと２連敗しているが、良いサッカーはしており、そろそろ勝ちたいところ。
4231
ｶﾌﾟｰﾄ
ｷﾞｬｼ ﾊﾞﾙﾀﾞﾝﾂｨ ｶﾝﾁｪｯﾘｴﾘ
ﾏﾘﾝ ﾊｰｽ
ｶｶｰﾁｪ ﾙﾍﾟﾙﾄ ｲｽﾏｲﾘ ｴﾌﾞｴｲ
ﾍﾟﾘｻﾝ
エンポリはラツィオから有望な若手であるカンチェッリエリをレンタルで獲得。
カンチェッリエリを獲得したことからも、良いかどうかは置いておいて、4231でやりたいのだろうが、良くない。
エンポリには4312が合っているだろうし、守って守ってで守り切れるチームではないし、勘違いされがちだが4231の守備は脆いし、4312で攻撃を機能させた方が良いと思うが・・・
【0～15分】
エンポリはミドルブロック＆プレスでカウンターを狙う。
モンツァはミドルブロック＆プレスでポゼッション。
モンツァが持つ展開。実力的にも戦術的にも当然そうなる。
エンポリはボールを持たれる、運ばれる、崩される、チャンスを作られることは間違いないので、どこまで耐えられるか。
モンツァは良いサッカーをするし、崩せており、３トップも良いのだが、３トップにそこまでは得点力がないので、エンポリが耐えられるか、モンツァが決めきれるかは大きな鍵。
カプラーリが裏に抜け出してチャンスを迎えるが決められず。
【15～30分】
エンポリは、昨シーズンの4312から4231にしたとは言っても、別に守備が良くなっているわけではなく、やはり4312の方が良い。完全に右WGの選手であるカンチェッリエリはもったいないが。
4231は守備重視の戦術かと言えばそうではなく、守備に人数をかけたところでスペースがあるため守備は固くなく、どうせ固くないなら攻撃が良い4312で良い。カンチェッリエリもFWをやらせればやらせたでできるかもしれない。
4231は、戦術上守備が良くないだけではなく、攻撃も単調なものになりやすく（つまりは戦術的上げ幅がない）、攻撃も強くないので、あまり使ってほしくはない。ポジショニングも個々の役割も戦術も分かりやすい単純なフォーメーションなので、監督も選手もやりやすくはあるのだろうが・・・
せっかくバルダンツィという4312のトップ下に抜群に合っている選手がおり、ザネッティ監督も昨シーズンは4312を十分に機能させられていただけに勿体ない。
20分、ショートカウンターからガリアルディーニのミドルはバー。
その他にもモンツァが大量にチャンスを作る。
4231では、結局いくら守備に人数をかけようがスペースだらけの穴だらけのフォーメーションなので、こうなってしまう。これなら人数が少ない4312の守備の方がまだ良かった。
攻撃についても、フィオレンティーナのように特殊な4231を使用するならまだしも（それでも守備がより良い433で同じことはできるのだが・・・）、エンポリは非常にスタンダードな4231なので、強くない。
戦力が非常に整っている4231ならまだしも、エンポリのような戦力が乏しいチームでスタンダードな4231をしても、ただ単純に弱いだけである。戦術的嚙み合わせでの掛け算がないので、これは厳しい。
モンツァが完全に優勢に進める。エンポリは防戦一方。攻撃も守備も機能していないのだから、そうなってしまう。
現代サッカー、セリエAでは、352、433、（チームを選ぶし前二つほど良くはないが343）、（チームを選ぶし前二つほど良くはないが4312）以外に選択肢はないし、それ以外を使用しているチームは軒並み機能していない。
仮にある程度機能していたとしても、「352の方が間違いなく良い」、「433の方が間違いなく良い」に行き着いてしまう。
【30～45分】
エンポリは完全にエリア内に人を固めるカテナチオで何とか点までは奪われていないというだけで、一切守備は機能していない。
また、攻撃も機能していない。カプラーリの１トップは流石にまずすぎるし、4231のトップ下ではバルダンツィは活きないし、ギャシとカンチェッリエリもサイドでただボールを叩くだけしかできていなく、選手が全く活きていない。勿体ない。
このまま4231を続けるなら降格が見えてくるが・・・
（全体的な戦力は低いが）せっかく良い選手も多くいるのに、このままだと本当に勿体ない。
45分、コルパーニがミドルを決める。1-0
前半終了。1-0
モンツァは十分に機能しているからこのままで良い。
エンポリについては、フォーメーション・戦術を変えることが一番だが、強いて4231でどうしてもやるというのならば、ラインはまずもっと高くしなければいけない。FW以外の全員がエリア内に入るぐちゃぐちゃの守備で守れるわけがない。
攻撃はこの4231とメンバーでは割とどうしようもない。
これも強いてこのままやるというならば、特殊なことをしなければいけない（長くなるので割愛）。そこまでして4231に拘る理由はないのだが・・・
守備（及びエンポリの場合はFWに良い選手が少ない）を考えて4312が嫌ならば、バルダンツィを頂点にした偽９番の433が良いだろう。
【45～60分】
カンチェッリエリ→ファッツィーニ
流石に4312に変更か。
エンポリは433に変更。バルダンツィを右ＷＧに。
流石にＰザネッティなら4231が駄目すぎるのは分かっていたらしいが、4312ではなく433。
4231よりは断然良いが、トップがカプートでは心許ない。
エンポリは攻守においてあからさまに良くなる。4231と433では攻守において完全に4231が下位互換すぎるので当たり前ではあるが。
バルダンツィの個人技からカプートが２度チャンスを迎えるが決められず。
マリンのミドルはバー。
エンポリは前半は一切ボールが運べず、チャンスは皆無で、守備でもボコボコにやられていたが、433にしてからは一気に機能する（これが一番良いとは思わないが）。
ミランもそうだが、メンバーは変えずに4231から433に変えただけで、攻撃も守備も劇的に強くなる。今に始まったことではなく、今までも散々実証されているので、本当に4231は使うべきではない。
52分、ロングボールからのクロスからコルパーニが頭で決める。0-2
崩されたわけではないのでこれは気にしなくて良い。
しかし、エンポリはGKのヴィカーリオがいなくなったのは本当に痛い。２点ともヴィカーリオなら止めている。
ギャシ→カンビアーギ
カカーチェ→ペッツェッラ
カンビアーギはスタメンで良いし、ペッツェッラもスタメンで良い。カンビアーギが戻ってきてくれたのは大きい。4312でバルダンツィをトップ下で、２トップはカンビアーギ、ギャシ、カンチェッリエリで回せば良いと思うが、カプートへの信頼が絶大なので、Pザネッティ監督はそこが良くないところ。
カプートは36歳の大ベテランで、足が遅すぎるし、フィジカルも高さもないしテクニックもないしで、セリエＡで通用するレベルではない。何ならセリエＢでも最早怪しい。
【60～75分】
エンポリは２点リードされて攻めるしかないので、守備は（個人能力もあり）やられているが、明らかに攻撃が段違いだし、守備も機能的には433の方が断然機能している。
イッツォ→ダンブロージオ
モタ→マリッチ
カプート→ピッコリ
マリン→シュペンディ
スクランブルだろう。
【75～90分】
ハースのシュートはディグレゴーリオがファインセーブ。
ビリンンデッリ→Ｐペレイラ
カプラーリ→ヴィニャート
コルパーニ→Ｖカルボーニ
ピッコリがボールを奪ってＧＫと１対１になるが外す。
カンビアーギのシュートはディグレゴーリオがスーパーセーブで立ちはだかる。
試合終了
モンツァは良好。
エンポリはこのまま4231でいくなら相当厳しい。4312に戻す、もしくは433で上手く機能させるならやれるだろう。
ﾊﾟｯﾗﾃﾞｨｰﾉ 6.5 いつも通りのモンツァ。良好。
ﾓﾀ 6.0
ｶﾌﾟﾗｰﾘ 7.0
ｺﾙﾊﾟｰﾆ 7.5
ﾁｭｰﾘｱ 7.0
ｶﾞﾘｱﾙﾃﾞｨｰﾆ 7.0
ﾍﾟｯｼｰﾅ 6.5
ﾋﾞﾘﾝﾃﾞｯﾘ 6.0
ｶﾙﾃﾞｨﾛｰﾗ 6.0
ﾏﾘ 6.0
ｲｯﾂｫ 6.0
ﾃﾞｨ・ｸﾞﾚｺﾞｰﾘｵ 8.0
Pｻﾞﾈｯﾃｨ 4.0 4231はまずい。
ｶﾌﾟｰﾄ 5.0
ｷﾞｬｼ 5.0
ﾊﾞﾙﾀﾞﾝﾂｨ 5.5
ｶﾝﾁｪｯﾘｴﾘ 5.0
ﾏﾘﾝ 6.5
ﾊｰｽ 5.5
ｶｶｰﾁｪ 5.0
ﾙﾍﾟﾙﾄ 5.5
ｲｽﾏｲﾘ 5.5
ｴﾌﾞｴｲ 4.5
ﾍﾟﾘｻﾝ 4.5
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