セリエA第2節 エラス・ヴェローナvsASローマ -治らないメンバー選考-

エラス・ヴェローナ FW シリル・エンゴング

2023年8月26日

セリエA第2節

エラス・ヴェローナvsASローマ

監督:Mバローニ モウリーニョ

 

エラス・ヴェローナ

3421

        ジュリッチ

    フォロルンショ   エンゴング

ドイグ    ドゥダ オングラ  テッラッチャーノ

  ダヴィドヴィッツ ヒエン マニャーニ

        モンティーポ

 

いつもの感じ。

 

ローマ

352

     ベロッティ ディバラ

    ペッレグリーニ クリスタンテ

ザレフスキ    パレデス   クリステンセン

   ジョレンテ スモーリング マンチーニ

       パトリシオ

 

開幕節から、スピナッツォーラ→ザレフスキ、アウアー→ペッレグリーニ、ボヴェ→パレデス、エルシャーラウィ→ディバラ。

 

スピナッツォーラ、チェリク、ボヴェは使った方が良いと思うが・・・

 

ディバラが戻ってきたのは大きい。

アウアー→ペッレグリーニも大きい。

パレデスがアンカーなのも大きい。

 

ただし、攻撃性能がないクリスタンテがインサイドハーフ、両WBの人選がおかしいということで、本当にこれで攻撃が機能するかと言われたら機能しないと思われる。

 

【0~15分】

 

ローマはハイラインハイプレスでポゼッション。

 

エラスはミドルブロック&プレスでカウンター狙い。

 

クリスタンテよりもパレデスが底のほうが断然良いので、それは良いのだが、右のインサイドハーフがクリスタンテなのはかなり厳しい。クリスタンテにはドリブルもパスも前への飛び出し等もなく、攻撃に関する能力が全て壊滅的なので、重要なインサイドハーフにクリスタンテがいては相当厳しい。ボヴェで良いのだが。

 

352をしっかり使い、パレデスがアンカーで、ペッレグリーニが左インサイドハーフにいて、ディバラがFWにいるのは良いことなのだが、クリスタンテと両WBの人選が厳しすぎる。

 

4分、セットプレーのカウンターからマークがあやふやな状態で寄せるのが大幅に遅れ、テッラッチャーノのミドルをパトリシオがファンブルし、ドゥダが押し込む。1-0

 

早々に先制こそされたが、ローマがボールを保持して優勢な展開。

ペッレグリーニとディバラの素晴らしいキックと高さを活かした驚異のセットプレーを中心にチャンスを作る。

 

ディバラのセットプレーも非常に良いが、ペッレグリーニのセットプレーは本当に驚異的なので、非常に大きな武器。

 

コーナーからベロッティのヘッドはバー。

 

【15~30分】

 

エラスの守備が、343の前の3を高めに配置はするが、プレスはしないし、特に誰かをマークするとかではなく、中途半端なので、良くない守備。

 

その守備もあり、ローマが優勢に進める。進めるが、両WBがスピナッツォーラとチェリクではない、右インサイドハーフがクリスタンテなため、良いとは言い難い。

アンカーがパレデスなので、そこは良いのだが。

 

また、どこをどう考えてもインサイドハーフの選手であるペッレグリーニ(昨シーズンはなぜかトップ下や左WGで使われていた)がインサイドハーフにいるので良い。ディバラもおり、ディバラ、ベロッティ、ペッレグリーニ、パレデスは良い。

 

両WBとクリスタンテ以外はベストメンバー。FWは補強がほしいが。

 

モウリーニョが昨シーズンと違い、やっと352に目覚めてくれたのでそこが一番大きい。

あとは本当に人選だけだが、その人選が昨シーズンから本当に酷い。

 

エラスは、完全にカウンターを狙い、カウンターができないなら潔くジュリッチ(199cm)目掛けて放り込み、こぼれを2シャドーが拾って攻撃する戦術。エラスは足元の技術が大きく劣るため、はっきりしていて非常に好感が持てる。

本当に足元が酷すぎるのでやるならこれしかない。やることがはっきりしていて、昨シーズンの戦術も何もない攻撃より何倍も良い。

 

【30~45分】

 

ローマが次々チャンスを作っていく。

ローマは悪くはないが、やはり選手個々の能力が足りない。両WBと右インサイドハーフがベストではないというのもあるし、また、FWにスペシャルな選手がほしい。FWにスペシャルな選手が来れば一気に良くなるのだが。

 

エラスは悪くない。攻撃は十分。昨シーズンの惨状に比べれば何倍も良い。ただ、守備は前述のように良くはない。ジュリッチのすぐ近くの周りに2シャドーを置きたいし、ある程度残してカウンターを狙いたいし、4バックで守れる陣容ではないので、343である程度守備は諦めるしかないというのはその通りなので、致し方ないか。もっと守備はやりようはあると思うが。

 

48分、カウンターからパレデス、スモーリングがまずい対応でエンゴングに抜け出され、最後はエンゴングが個人技で決める。2-0

 

前半終了。2-0

 

エラスは守備をどうにかしたほうが良い。流石にスペースがありすぎる。

3トップがCBに付くわけでもなく、中盤に付いて下がるわけでもなく、中途半端。

スタートはこの343で良かったが、もう2点差リードなので、352にでもして引きこもったほうが良い。

 

ローマはそこまで悪くはないが、機能はあまりしていない(戦術的にではなくメンバー的に)ので、単純にメンバーの交代が必要。

 

Rサンチェスはいないので、クリスタンテ→ボヴェ、クリステンセン→チェリク、ザレフスキ→スピナッツォーラが必要。

 

ベロッティも変えたいが、ベンチはエルシャーラウィくらいしかいない。エルシャーラウィに変えたほうが良いとは思うが。

 

もしくは、もう2点差で無理やりにでも攻めるしかないので、ベロッティ残し、エルシャーラウィを入れて343か。

 

守備面は343のミラーゲームで圧倒し、とにかく勢いで攻める。

 

エラスはバイタルエリアが緩く、本来は352でバイタルエリアを相当使えるが、クリスタンテがインサイドハーフなのでそこまで使えていなく、また、WBの位置(サイドの中ぐらい)もだいぶ空いているが、WBが上手く使えていない。

 

343で2シャドーとペッレグリーニがバイタル、サイドは交代したWBが使う形が良いだろう。何かを変えた方が良いというのもあり、343に変えるのが一番良いとは思う。

 

【45~60分】

 

ローマ

クリステンセン→スピナッツォーラ

ジョレンテエルシャーラウィ

パレデス→アウアー

 

433に変更。機能するなら433で良い。インサイドハーフとシャドーがバイタル、サイドを使えるから、機能するならそのほうが良い。

なお、攻めなければいけないのだからクリスタンテ残しではなくパレデス残しだと思うが、パレデスは失点シーンのやらかしもあり、懲罰交代の意味もあるだろうか。また、ボヴェではなくアウアー。

 

433でクリスタンテのアンカーは見たくはないが・・・

 

ともかく、変えた方が良いのは間違いなかったので、変えたことは良い。

 

ローマ

ザレフスキ→カーズドープ

故障。チェリクはコンディション不良か何かなのだろうか。

 

ペッレグリーニのFKからエルシャーラウィが絶好機を迎えるがモンティーポがスーパーセーブ。

そのコーナーからマンチーニのヘッドはモンティーポが再び立ちはだかる。

 

56分、ペッレグリーニのシュートのこぼれをベロッティが折り返してアウアーが決める。2-1

 

ローマが良い形で両シャドー、インサイドハーフがエラスのスカスカのバイタルとサイドを使えている。

 

エラスは今からでも守備を修正しないと良くない。

 

【60~75分】

 

エラス

エンゴング→セルダル

テッラッチャーノ→ファラオーニ

3412に変更。守備をどうにかしないといけないというのは分かったらしいし、この343よりは断然3412の方が良いのだが、3412ではそこまで良くない。ローマのインサイドハーフを潰したい、バイタルを埋めたいのだから、3412では大して変わらない。

また、ハーフタイムの時点で変えるべきだった。

 

ローマ

ディバラ→ソルバッケン

 

エラス

ドゥダ→ボナッツォーリ

 

【75~90分】

 

ベロッティがGKと1対1になりそうなところをヒエンが倒して一発退場。

 

そのペッレグリーニのFKはバー。

 

エラス

フォロルンショ→サポナーラ

ジュリッチ→エンブラ

 

エラスが守り切って試合終了。

エラス・ヴェローナ 2-1 ASローマ

 

エラスは2連続で相手の自滅に救われた形ではあるが、開幕2連勝。やることがはっきりしていて、昨シーズンとは監督が比べ物にならないくらい良い(別にMバローニがそこまで素晴らしいとも思わないが、昨シーズンが酷すぎた。)。

 

ローマは勝たなければいけない下位のチーム相手に、1分1敗と最悪のスタート。

 

エラス・ヴェローナ

Mバローニ 7.5 やることがはっきりしていて良かった

ジュリッチ 7.0 ロングボールを競り続け、大きく貢献

フォロルンショ 6.5

エンゴング 7.0 エラスにおいて(サポナーラもいるが)唯一と言って良い個人技、能力のある選手

ドイグ 5.5 良くはなかった

ドゥダ 6.0 頑張ってはいたが。守備戦術のせいではあるが中盤がスカスカだった

オングラ 5.5 頑張ってはいたが。守備戦術のせいではあるが中盤がスカスカだった

テッラッチャーノ 6.0 頑張ってはいた

ダヴィドヴィッツ 5.5 良いかと言われたらそうでもないが頑張っていた

ヒエン 6.0 良いかと言われたらそうでもないが頑張っていた

マニャーニ 6.0 良いかと言われたらそうでもないが頑張っていた

モンティーポ 7.0 良いセーブでチームを救っていた

 

ローマ

モウリーニョ(ベンチ外) 5.5 戦術的には悪くない。ただし、人選が悪い。この人選が悪いというのが全く治らないのだが・・・

ベロッティ 6.5 良い動き出しをしていた

ディバラ 7.5 前線で違いを見せていた

ペッレグリーニ 6.5 やっと適正ポジションで使ってもらえた

クリスタンテ 5.0 攻撃面の能力が無さすぎる

ザレフスキ 5.5 良くはない

パレデス 6.0 格別に良いわけではないが、クリスタンテよりは断然パスに可能性がある

クリステンセン 5.0 何もできなさすぎた

ジョレンテ 5.5 昨シーズンのレギュラーのイバニェスの退団はけっこう痛い

スモーリング 5.5 あまり良くはなかった

マンチーニ 6.5 安定していた

パトリシオ 5.0 1失点目は流石にまずかった

 

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