ローマ FW アンドレア・ベロッティ
2023年8月20日
セリエA第1節
監督:モウリーニョ Pソウザ
ローマ
352
エルシャーラウィ ベロッティ
アウアー ボヴェ
スピナッツォーラ クリスタンテ クリステンセン
ジョレンテ スモーリング マンチーニ
パトリシオ
新加入のアウアー、クリステンセンがスタメン。
エイブラハム、ディバラ、ペッレグリーニが欠場(ベンチ外)。
特にディバラとペッレグリーニは痛い。
何より、マティッチの退団が痛すぎる。
せっかく3412ではなく352としてくれてはいるが、ディバラ、ペッレグリーニ、マティッチがいないと戦力は相当落ちる。
352であること、2トップがエルシャーラウィとベロッティなので機能はするだろうが。
3412を使われるよりは当然何倍も良い。
343
ボッタイム
カンドレーヴァ カスタノス
ブラダリッチ Lクリバリ マッジョーレ マッツォッキ
ファシオ ギョンベル ロヴァート
オチョア
昨シーズンの最も機能していた343を選択。
しかし、柱であるディア(ベンチ)とピョンテク(退団)の二人がいない。
その二人がいないと、まずまず苦しい。
ローマは、CBのイバニェス、ボランチのマティッチ、ボランチのタヒロヴィッチ、CHのワイナルドゥム等が退団。
特に最高クラスのレジスタであったマティッチの退団は非常に痛い。マティッチがいるといないのとではまるで違うチームだったので、本当に痛い。
獲得は、CBのエンディカ、WBのクリステンセン、MFのアウアー、Lパレデス、Rサンチェス。
補強ポイントであった中盤の補強はしているが、マティッチの抜けた穴を埋められるかどうか。また、最優先補強ポイントであったFWの補強はまだできていない。
サレルニターナは、CBのエコング、ボランチのフィルヘナ、CFのピョンテク等が退団。
特にピョンテクの退団は痛すぎる。
新加入は、今のところ目立った選手はいない。
ピョンテクも重要だったが、ディアさえいれば戦術上どうにかはなるが、どうなるだろうか。ディアすら移籍してしまったら、まずまず厳しい。
【0~15分】
ローマはミドルブロック&プレスでポゼッション。
やはり352は良いし、モウリーニョの352は本当に守備が綺麗。
ずっと352で行けば強いのだが、3412や3511、343等を多く使うので、昨シーズンはそれで大きく勝ち点を落とした。
また、352だとしてもアンカーにマティッチがいないのは相当痛いが・・・
サレルニターナはハイラインハイプレスでポゼッション。
昨シーズンから変わらず、どんどん後ろから押し上げて、細かく繋いで、人がどんどん前に行く良いサッカー。非常に良いサッカーをするが、守備は非常に脆い。
また、全体を押し上げながら、最後はディアのスピードやドリブル、ピョンテクのテクニックやポストプレーで攻撃していたので、その二人がいないと、良いサッカーはするが、物足りない。すごい良いサッカーだが。
サレルニターナはメンバーがほぼ変わっていないということもあり、昨シーズン同様良いサッカーをしている。
しかし、ローマの守備が固い。
コンテ、グイドリンがいない以上、現在セリエAで最も352を上手く使えるポテンシャルがあるのはモウリーニョだろう。
アッレグリもポテンシャルはある。
しかし、昨シーズンのモウリーニョは、全部352でやれば良いものを(やったのはほんの数試合)、天地がひっくり返っても機能しない3412を使い続け、他にも343や3511で悪くはないが良くもない、を繰り返していた。
また、メンバー選考、メンバーの組み合わせが(怪我もあったとは言え)酷いものがあった。
モウリーニョは組織作り、戦術のレベルは非常に高いので、あとは使用戦術とメンバー選考、メンバーの組合わせである。
昔はそんなこともなかったはずなのだが・・・
今シーズンこそは目を覚ましてほしいものであるが、どうなるだろうか。FWの補強があり、マティッチ問題をどうにかし(パレデスをアンカーで使い、球離れを良くするようにひたすら言うしかないか)、352をずっと使うなら、上位に食い込めることは間違いない。ただ、本当にスペシャルなFWがいない。
エルシャーラウィとベロッティは良い選手だが、上位や優勝を狙うなら、物足りない。
また、ディバラは怪我がち。
エイブラハムは、嵌れば悪くはないが、現状はまぁまぁ論外。上手く使えれば物にはなると思うが。
7分、クリスタンテのアーリ-クロスにベロッティが裏に抜け出して決めるが、VARでオフサイド。
ベロッティとエルシャーラウィは実力的に少し物足りないのだが、動きは本当に良い。
また、サレルニターナの守備は本当に脆すぎる。
モウリーニョの守備、352の守備が非常に素晴らしいというのもあるが、相変わらずクリスタンテの守備が神がかっている。特に3412ではなく、アンカーだと本当に良い。あとは攻撃の部分がどうにかなれば本当に良い選手になる。その攻撃の部分が悲惨すぎるのだが・・・
試合はローマペース。343の薄い中盤のスペースをボヴェ、アウアー、ベロッティ、エルシャーラウィがどんどん使っていく。良い攻撃。
守備についても、攻撃についても、これぞ352。良い。
サレルニターナは343でやる以上、守備が脆いのはどうしようもない。343で全体を押し上げて攻撃を機能させる以上、守備にはある程度目をつぶるしかない。
343で352の攻撃を止めるのは無理。
サレルニターナの守備組織、個人の守備能力が低いというのも勿論あるが。
【15~30分】
17分、ジョレンテのロングボールをベロッティがそのまま決める。1-0
ローマが優勢だが、ローマは352において重要な2トップの個人技がないので、そこが本当に痛い。
【30~45分】
36分、これまで良い守備をしてきたローマの一瞬の守備の綻びを見逃さずに、ポゼッションからカンドレーヴァが決める。1-1
前半終了1-1
ローマは良い。良いが、やはりFWに個人技のある選手がほしい。
あとは、ペッレグリーニが左インサイドハーフにほしいし、レジスタもほしい。
クリスタンテは守備が素晴らしいし、今日はパスもまだ良い日ではあるが。まだ良い日ではあると言っても、決して良くない。
戦術・組織は良いが、ディバラ、ペッレグリーニ、マティッチ、チェリクがいないことにより、個々のメンバーの実力が下がっているのが完全に出ている形。
今日のベンチで考えるなら、アウアー→レナト・サンチェス、クリステンセン→チェリク、クリスタンテ→パレデスか。
サレルニターナは悪くない。十分に機能している。守備は良くないが。
ディア抜きでここまでやれているなら十分。
【45~60分】
49分、カンドレーヴァが物凄いミドルを逆足で決める。1-2
クリスタンテの守備が軽かったが、これはカンドレーヴァを褒めるべき。
1失点目もマンチーニとスモーリングの対応が良くなかっただけで、ローマはチームとしての守備は非常に良い。
このままリードされる時間が続くなら、343に変えて、ミラーゲームのハイラインハイプレスで嵌めて、点を取りに行った方が良さそう。モウリーニョがベンチ外なのでそういうことはやらなそうだが。
【60~75分】
ローマ
クリステンセン→カーズドープ
スピナッツォーラ→ザレフスキ
ボヴェ→Rサンチェス
スモーリング→パレデス
クリスタンテをCBに下げて、底にパレデス。
クリスタンテはゲームメイクが一切できないので、正解。
パレデスもゲームメイクが上手いわけではないが、クリスタンテは絶望的すぎるので、クリスタンテと比べたらまだ良い。
マッツォッキ→ディア
ローマはパレデスが底に入ることにより、明らかに良くなる。
また、サンチェスも可能性を感じる。
352
エルシャーラウィ(ベロッティ、エイブラハム) ディバラ
ペッレグリーニ Rサンチェス
スピナッツォーラ パレデス チェリク
ジョレンテ スモーリング マンチーニ
パトリシオ
がベストな布陣か。ただ、FWの所は補強がほしい。CBも層が薄い(クリスタンテを完全にCBにコンバートするなら耐えられはするかもしれない)。
【75~90分】
マッジョーレ→レゴフスキ
カスタノス→サンビア
ローマがずっと押し込む。パレデスとサンチェスが良い。
82分、パレデスのコーナーにベロッティが頭。2-2
ボッタイム→Mクリバリ
ローマ
アウアー→パニャーノ
試合終了
ASローマ2-2サレルニターナ
引き分けこそしたが、ローマは攻撃も守備も十分に機能している。
あとはスタメンの選手選考とFWの補強。
これで352を辞めたら昨シーズンの二の舞になる。
モウリーニョ(ベンチ外) 7.5 352であり、機能もしていた
エルシャーラウィ 6.5 良い動きだったが、個人技の部分が物足りない
ベロッティ 7.0 良い動きだったが、身体能力とドリブルがないため、物足りない
アウアー 6.0 普通にやれていたが、普通
ボヴェ 6.5 動き回り間で受けて貢献
スピナッツォーラ 6.0 本調子ではなさそう
クリスタンテ 7.0 守備が神がかっていた。ポジショニング、カバーリング、対人の強さ、ボール奪取、全てが高レベル。攻撃は残念な日は本当に残念だが、今日はまだマシ。ただ、ポジショニングは酷い。
クリステンセン 5.5 可もなく不可もなく。チェリクで良くないか感は強い。
ジョレンテ 6.0 良いわけではなかった
スモーリング 5.5 あまり良くなかった
マンチーニ 6.0 良いわけではなかった
パトリシオ 5.5 良いわけではなかった