セリエA第2節 ラツィオvsジェノア -若き名将の誕生?-

ジェノア 監督 アルベルト・ジラルディーノ

 

2023年8月27日

セリエA第2節

ラツィオvsジェノア

監督:サッリ ジラルディーノ

 

ラツィオ

433

     インモービレ

ザッカーニ       Fアンデルソン

  Lアルベルト   カマダ

     カタルディ

マルシッチ ロマニョーリ カザーレ ラッツァーリ

     プロヴェデル

 

開幕節から、パトリック→カザーレ。あとは同じ。

 

前節はレッチェに1-2で数字以上に完敗。

 

ラツィオは安定はしているが、ベンチとスタメンの差が凄く、CLとの二足のわらじが非常に心配。怪我やタ-ンオーバーに耐えられるか。

 

また、3トップが微妙であり、特に今シーズンはザッカーニの調子がまだ上がっていないのが気がかり。インモービレも相変わらずチームの戦術にそこまで合っていない。

 

ジェノア

433

      レテギ

グズムンドソン     マリノフスキー

  フレンドルップ ストロートマン

      バデリ

バスケス ドラグシン バーニ サベッリ

      マルティネス

 

前節はフィオレンティーナに1-4で完敗。

 

これまでやろうとしていた352が全く機能していなく、中盤と前線の補強ができなかったので、352はやらないほうが良い。

 

ジラルディーノもそれは痛感したみたいなので、今節は433に変更。

やるなら433か4312か343なので、これから試していく形だろう。

 

新加入のマリノフスキーがスタメン。

 

メシアスも復帰するなら433が手堅い感じもする。今日のメンバーも良さそうな組み合わせであり、機能しそうである。

 

前節は途中から4312に変えて良かったので、4312も視野に入れて、これから試して一番機能する戦術を採用するのが良いだろう。433で機能するなら433で良い。

 

【0~15分】

 

ジェノアはミドルブロック&プレスでポゼッション。

 

十分に機能している。ジラルディーノは352の時にも良い監督の様相を見せていたし、前節において、チームの修正点やどうすれば機能するかの組み合わせを理解し、4312に変えたこと、今回の433に変えたことを考えても、非常に良い監督になることが期待できる。

 

良く戦術の研究ができているし、選手の組み合わせ、どういうメンバーなら機能するかが良く分かっていそうである。

 

ラツィオはミドルブロック&プレスでポゼッション。ハイラインハイプレスで良いと思うが。

 

ラツィオがボールを保持する展開。

 

ジェノアは、ラツィオに勝てるかどうかは置いておいて、良くやっている。どうやったら433が攻守において機能するか良く理解している。

 

433を機能させるには、守備面では(主に)、前にボールがある時、嵌められそうな時は433でハイラインハイプレスを仕掛け、運ばれたら4141にしてミドルブロックを形成し、ラインをコンパクトに保ちながら中盤中央を完全に締め、適度にプレスをかける。

 

攻撃面では(主に)、中盤の3センターが流動的になりながらボールを回し、スペースを作って、両WGはサイドで貰う、中央のスペースで貰う、下がって貰う、裏に抜ける等と、スペースに自由よりにポジショニングして流動的になり、流動的になることでスペースを作りながらスペースを利用して、CF、WG、インサイドハーフが前を向いて中央で持ち、良い形でボールを持てたらドリブルで仕掛けたり、WGとインサイドハーフが前に飛び出していく、というサッカーが機能する。

 

(攻守両面において主に、の話)

 

どちらも良くできている。ここまでできるなら十分。

 

ただし、手堅くいくなら433だが、戦術の掛け算、上げ幅を期待するなら4312も捨てがたい。4312がグズムンドソンとレテギを一番活かせそうである。4312で、機能しなかったら433に戻せば良い。このまま433でも良いが。433でもグズムンドソンやレテギの動かし方次第で十分にやれる(けっこうやれている)。

 

バスケスの(おそらく)キックミスのクロスはポスト。

 

ラツィオはボールこそ保持するが、ジェノアのコンパクトでしっかりブロックを作り、中盤中央をしっかり締めた4141の守備に手こずる。

 

352(メンバーが悪すぎて機能していなかったが)、4312、433をここまで使いこなせるなら、ジラルディーノ監督は本当に有望。

 

ラツィオは、こういう展開ならなおさらザッカーニのドリブルという飛び道具がほしいのだが、いまいちコンディションが上がっていない。

また、インモービレが本当に合っていない。

 

また、守備は修正した方が良い。前節からそうだが、ナポリと同じく待ち構えて守備が強いチームではないので、「とにかくポゼッションして押し込んで、ハイラインハイプレスで相手に一切攻撃をさせない」を実践しないと、守備は脆いし、攻撃もリズムが出ない。

 

【15~30分】

 

16分、グズムンドソンのクロスからこぼれをフレンドルップが打ち、プロヴェデルの弾きをレテギが詰めて決める。0-1

 

ラツィオがボールを一層保持。

また、ラツィオはプレスを強める。それで良い。

 

ラツィオはこれをずっと続ける必要がある。

 

ジェノアは、このままラインを保てるかどうかが重要。ラインが下がってしまうと、やられてしまう。

あとは、この433は十分に機能しているが、カウンターが物足りない。レテギは独力でドリブルするタイプではなく、グズムンドソンもテクニックタイプのドリブラーなので、カウンターがいまいち。

 

4312なら解決すると思うが、4312ではこの守備はできない。

 

【30~45分】

 

ジェノアがリードしたことや、ラツィオが一層ボールを保持し、守備も前からに変えたため、ジェノアはラインが下がってしまう。

 

2点差なら引いて守っても4141なら守り切れるかもしれないが、1点差で引いたらそのうちやられそうだが。

修正した方が良い。

 

ラツィオがずっと攻める。

ジェノアはラインを下げてしまっているし、ラツィオのポゼッションで押し込まれ、押し込まれてからのハイラインハイプレスでボールが運べない。

 

ラツィオは昨シーズンと同じこの形をやるのが一番良い。レッチェ戦やこの試合の序盤のように引いて待ち構えて守っても守れるチームではない。

 

前半終了0-1

 

ジェノアはラインをもう少し高くするべきだし、カウンターの方法は用意した方が良い。

 

ラツィオは、このまま押し込んで押し込んでずっとボールを保持し、守備はハイラインハイプレスで何もさせない、を続けるしかない。

 

ザッカーニが全くドリブルできておらず、ドリブルができないならザッカーニは何のためにいるのか、という話なのでそこが良くない。

しかし、ベンチに誰かいるかと言われたら誰もいない。

インモービレも昨シーズンから変わらずやはりチーム戦術にあまり合っていないので、見切りをつけても良いと思うのだが・・・

 

【45~60分】

 

ジェノアはラインを上げる。攻撃もある程度持って押し返す。ジラルディーノは本当に良い監督。期待感があるし、現時点でも非常に良い。ここまで戦術を理解しており、チームの修正点も見極められるのは本当に素晴らしい。

 

ただ、ラツィオがまたひたすら押し込めば、ラインは下がりそうなので、ラツィオは前半同様にひたすら押し込みたいところ。

 

Lアルベルトのシュートはマルティネスがファインセーブ。

 

ジェノアはそろそろ両WGのグズムンドソンとマリノフスキーは変えた方が良い。体力面で厳しい。

カウンターがメインになるだろうから、この守備をしていて、攻撃でもカウンターで走るのはもう厳しい。

 

また、ジェノアはラインを上げたのは良いが、WGと中盤が疲弊してきてプレスが弱くなっているので、もうこの展開なら誰でも良いから走れる選手を入れた方が良い。

 

【60~75分】

 

ザッカーニの縦突破からのインモービレのシュートはバー。

ザッカーニがやるべきなのはこれ。

 

ラツィオ

マルシッチ→ペッレグリーニ

アンデルソン→イサクセン

鎌田→ベシーノ

前節もそうだが、ベシーノにインサイドハーフはできないが・・・

これでは勝てない、追いつけないが・・・

 

このような采配しかできないなら、もうジェノアの勝ちだろう。

 

ジェノア

ストロートマン→トルスビー

マリノフスキー→ヘフティ

レテギ→エクバン

体力面。良い交代。ただし、グズムンドソンも体力が切れて守備に戻れなくなっており、穴になっているから早く下げた方が良い。

 

【75~90分】

 

ラツィオ

カタルディ→カステジャノス

スクランブル。

 

ジェノア

サベッリ→マルティン

 

ジェノア

グズムンドソン→ヤギェオ

 

試合終了

ラツィオ 0-1 ジェノア

 

ラツィオインモービレではなく、Fアンデルソンをトップにする等しないと厳しそう。昨シーズンも、Fアンデルソンがトップをしている時は機能していたが、インモービレが復帰してからはあまり機能しなくなった。

 

ジェノアはとにかくジラルディーノ監督が素晴らしい。

 

ラツィオ

サッリ 5.0 ハイラインハイプレスにしていないこと、トップがインモービレなことがあまり良くない

インモービレ 5.5 あまり合っていなく厳しい

ザッカーニ 5.0 昨シーズンのようにサイドでドリブルを仕掛けて縦突破するというシーンが少ない

Fアンデルソン 6.0 そこまで悪くもないが良くもない

Lアルベルト 6.5 ジェノアの固い中盤の守備を前に前の方で受けられなく、パスコースもなかった

鎌田 5.5 ジェノアの固い中盤の守備を前にほとんど良い形でボールに触れなかった

カタルディ 6.0 可もなく不可もなく

マルシッチ 6.0 可もなく不可もなく

ロマニョーリ 6.0 可もなく不可もなく

カザーレ 6.0 可もなく不可もなく

ラッツァーリ 5.5  微妙

プロヴェデル 6.0 可もなく不可もなく。1失点目は違うところに弾きたかったが。

 

ジェノア

ジラルディーノ 9.0 352に早々に見切りをつけたこと、433の戦術理解、機能させる組織作り、機能させるためのメンバーの見極め、ハーフタイムの修正、ほぼ全て完璧だった。ただ、今後は4312も試してほしい。

レテギ 6.5 攻守においてチームのために走る

グズムンドソン 7.0 テクニックで違いを作っていた

マリノフスキー 6.0 グズムンドソンが主軸のため守備とサイドで叩くことがメインになっていたが、その役割を遂行

フレンドルップ 6.5 運動量で貢献

ストロートマン 6.5 攻守において良かった

バデリ 7.0 攻守において良かった

バスケス 6.5 安定

ドラグシン 6.5 良かった

バーニ 6.5 良かった

サベッリ 6.5 安定

マルティネス 7.0 良かった

 

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