2023年3月13日
セリエA第26節
監督:ピオリ Pソウザ
3421
ジルー
レオン
ディアス
Tエルナンデス クルニッチ ベナセル サーレマーカース
トモリ ティアウ カルル
メニャン
トナーリがお休み。現状の戦術ならメシアスよりサーレマーカースのほうが良いだろうから、期待。ベナセルも怪我からの復帰から、そろそろコンディションの向上と、新しい3バックの戦術に慣れてくれれば、といったところ。
流石にホームでサレルニターナ相手は、勝利しか許されない。
343
ディア
カンドレーヴァ カスタノス
ブラダリッチ Lクリバリ ボイネン マッツォッキ
ピロラ ギョンベル ダニリッチ
オチョア
ピョンテクがベンチ。守備のためかもしれないが、良くない。
【0~15分】
ミランはハイラインハイプレスでポゼッション。
サレルニターナはミドルブロック。守備は良くないが、人数をかけてカウンターやポゼッションで攻める、良い攻撃をするチームだが、ビッグクラブ相手には相性は悪い。また、ピョンテクがいなく、ディアのワントップは良くないと思うが・・・
ミランがペースを握る。
ベナセル、ディアス、サーレマーカースを中心にパスワークで崩していく。
やはりメシアスよりもサーレマーカースのほうが良い(サレルニターナ相手というのもあるかもしれないが)。
メシアスのようにWBで逆足は、あまり好ましくない(特に右サイドなら)し、普通はやらない。
ミランでも、縦に走ってくれた方が、チームとして戦術的に良い。左利きが右に3人も固まるのも宜しくない。
右にはベナセルやディアスのようなボールを持てる選手がいるので、縦の走力があって、スペースに走ってくれる右利きのサーレマーカースのほうがメシアスよりも良いのだが、今のところピオリはメシアスがファーストチョイスだったので、サーレマーカースはこの試合でアピールしてほしいところ。
右サイドで良いリズムで崩せていれば、左のレオンのスペースができるため、右サイドの攻撃が活性化すると、チームとしても非常に良くなる。
左はボールを持つ役のレオン、飛び出すTエルナンデスとスペースで受けるトナーリ(この試合はいないが)で崩し、右はベナセルとディアスが持ち、サーレマーカースが飛び出し、スペースが空いたところで左のレオンに振ってドリブルで仕掛ける、というのが理想。
【15~30分】
サレルニターナがベナセルに厳しく行っていなく、ベナセルも復帰してから時間がたってきたこともあってか、ベナセルが非常に良いゲームメイクを見せる。
待望のベナセル復帰。
あとはイブラヒモヴィッチのコンディションが良くなってくれれば、といったところ。
ミランがペースを握ったまま試合は進む。
サレルニターナの守備が良くないというのもあるが、ミランは強かった時のサッカーに戻りつつある。ベナセルの復帰とサーレマーカースを使っていることがやはり良い。
メシアスが出ている時は、右サイドは詰まってボールを運べていなかったため、レオンしか可能性がなく、そのためレオンにマークが集中するという悪循環だったので、右サイドの攻撃が上手くいくことは、チームにとって不可欠。
メシアスにも良い点はもちろんあるが、ディアスが右寄りにいる以上、同じ足元タイプの左利きが二人も同サイドにいることは宜しくない。
サーレマーカースよりもメシアスの方が明らかにテクニックがあるので、勿体なくはあるのだが・・・
サーレマーカースが縦に走ってくれるので、ディアスにスペースが空き、ここ数試合でディアスが一番やりやすそうにしているし、輝いている(サレルニターナの守備が良くないこともある)。
ディアスが前を向いてボールを持てるため、チームとしてリズムが非常に良い。
カルルもスペースがあるため、良い上がりを見せる。
サレルニターナはFW、中盤、DFラインの3ライン間のスペース管理ができておらず、ベナセルやディアスを全く捕まえられていない。
段々一方的な試合になってきたが、今のミランの大きな欠点でもある、最後に個の力でフィニッシュできる選手がレオンしかいないということが痛い。良い形でボールをゴール前まで運ぶが、そこからが物足りない。
イブラヒモヴィッチがほしいところ。
ラウタロ・マルティネスやインモービレやラスパドーリやルカク等のような、機動力があって、CFができ、中盤に絡めて、最後に個の力でゴールできる選手が渇望される。
全盛期のイブラヒモヴィッチがいるならもちろん素晴らしいことだが・・・
ジルーも悪くない選手だが、今のミランの戦術にはあまり合っていない。
ジルーの調子が悪いということもあるが・・・
もっとジルーのポストプレーを使ったり、クロスをもう少し多めにすればジルーも活きるだろうが、今のミランはあまりそれらを使わないので、ジルーが自分のプレーを見失っているというのもある。
【30~45分】
変わらずミランが一方的に攻める。
ベナセル、ディアス、サーレマーカースが非常に良い。カルルも加わり、右サイドで圧倒していく。
ティアウの処理ミスによりディアがメニャンと1対1となるが、メニャンが素晴らしい対応で防ぐ。
45分、ベナセルのCKをジルーが頭で決める。1-0
ジルーはあまり良くなくても頭での一発があるので、そこは良い。
前半終了1-0
ミランは修正の必要は特にないが、レオンとジルーは不調が続いているので、動きの修正がほしいところではある。
また、イブラヒモヴィッチが早めに見たい。
サレルニターナは、守備の酷さは試合中の修正でどうにかなるレベルではないので、厳しい。
格上相手ならディアとピョンテクの2トップでひたすらカウンターに徹した方が良さそうではあるが・・・
ピョンテク、ディアを2トップ、もしくは変則3トップにすれば良い攻撃はできるチームなので、今日の試合はもったいない。
【45~60分】
変わらずミランペース。サレルニターナはパスを繋ごうとするが、ミランのハイラインハイプレスを掻い潜れない。
ベナセルが中盤中央から個人技でDFを二人(三人)躱してレオンに合わせるが決められず。
カスタノス→ピョンテク
良い交代。
ピョンテクをトップに、ディアを左に。良くなるだろう。
【60~75分】
60分、ミランがプレスを掻い潜られ、ブラダリッチのクロスにディアが合わせてゴール。1-1
スローインからの流れで陣形が崩れていて、プレスも緩慢になった所を突かれた形。また、やはりピョンテクが入ったことによって良くなった(変わった)ばかりだったのも痛いか。
ジルー→イブラヒモヴィッチ
ディアス→デケテラーレ
レオン→オリギ
ディアスに変えてデケテラーレはいつもの交代だが、同点に追いつかれたので、もう少し引っ張るべき。
イブラヒモヴィッチの投入は良い。
レオンに変えてオリギは、レオンは良くなかったとはいえ、イブラヒモヴィッチとの関係なら、こちらもレオンを引っ張って良かったと思うが・・・
ディアスとレオンを残したままイブラヒモヴィッチ投入がベスト。
良くない交代。
スタミナ面があるとはいえ、点を取らなければいけない状況で、攻撃の中心としてMOM級の活躍をしていたディアスを下げるのは良くない。機能していたチームを変えるのは、酷い采配と言わざるを得ない。
サレルニターナはピョンテクが入り、明らかに良くなっている。
ディアも自由に動き回って後ろから飛び出すシャドーが一番良いので、最初からこれで良いのだが・・・
ピロラ→ロバート
カンドレーヴァ→ボナッツォーリ
【75~90分】
クロスからのオリギの胸シュートはオチョアがファインセーブ。
サーレマーカース→フロレンツィ。
サレルニターナは完全に引いて守り、カウンター狙い。
ボイネン→チェルニゴイ
マッツォッキ→サンビア
ベナセル→トナーリ
なぜクルニッチに代えてではないのか・・・
イブラヒモヴィッチの素晴らしいシュートはオチョアがスーパーセーブ。
最後までサレルニターナが守り切り、試合終了。1-1
ミランにとってはフィオレンティーナ戦に続き、手痛い勝ち点の失い方。
ピオリ 5.0 交代が悪すぎた。レオン、イブラヒモヴィッチ、ディアスの組み合わせが見たいものである
ジルー 5.5 得点こそ決めたが、それ以外は良くなかった
レオン 5.0 良くなかった。もっとサイドに張らせて良いと思うが・・・
ディアス 7.5 ここ数試合で最も輝いていた
Tエルナンデス 6.0 右偏重の攻撃だったため、そこまで良さは出ず
クルニッチ 6.0 安定はしていたが、素晴らしい活躍というわけではない。安定はしているが、トナーリ、ベナセルのMAXの能力と比べると物足りない。
ベナセル 8.0 素晴らしいゲームメイクを見せた
サーレマーカース 7.0 個人としても良かったが、何よりチームとして良くなっていた
トモリ 6.0 仕事はほぼなかった
ティアウ 5.5 仕事はほぼなかった
カルル 7.0 攻守において活躍
メニャン 6.5 ほぼ出番はなかったが、1対1のセーブとビルドアップで貢献