セリエA第31節 ユヴェントスvsナポリ -絶望の選手選考-

 

2023年4月23日

セリエA第31節

ユヴェントスvsナポリ

監督:アッレグリ スパレッティ

 

ユヴェントス

352

   ミレッティ  ミリク

   ラビオ   スーレ

コスティッチ   ロカテッリ   クアドラード

  ダニーロ ルガーニ ガッティ

     シュチェスニー

 

スーレ先発で352気味なのは良いことだが、ミリク先発は流石に・・・

キエーザ、ディマリアはベンチだが、彼らのような非常に使いやすい選手を使いこなせないとはいかがなものか。

 

Aサンドロ、ブレーメル、ダニーロの非常に推進力のある3バックに、ロカテッリをアンカーで球離れを良くするように指示し、ラビオとディマリアのインサイドハーフキエーザ、ヴラホヴィッチ、スーレから二人選んで2トップとしたら、チームとして推進力もテクニックもあり、ポゼッションでもカウンターでも機能する。

もしくは343でキエーザ、ディマリア、ヴラホヴィッチの3トップで堅実にするか。

まともな監督なら・・・

 

ナポリ

433

       オシメン

クヴァラツケリア          ロサーノ

   エンドンベレ   アンギサ

       ロボツカ

Mオリベラ Jジェズス キムミンジェ ディロレンツォ

        メレト

 

ラフマニとジエリンスキを休ませて、あとはいつものメンバー。

 

【0~15分】

 

ナポリはハイラインハイプレスでポゼッション。

 

ユヴェントスはミドルブロック&プレスで守る。攻撃はいつも通り虚無。

なぜかスーレがインサイドハーフでミレッティがFW。意味が分からない。どう考えても逆。スーレを以前FWで使った時に、チームは完璧に機能していたし、スーレ自身も高いパフォーマンスを見せていたのだが・・・

 

攻撃はメンバーが残念だから置いておいて、守備はこの試合においては非常に良い。

これまでのユーヴェは、引きすぎることが多く、相手の中盤を自由にしてしまって崩されていたが、この試合は完璧な352の良い守備。

中盤を上げてプレスにも行かせて、中盤中央をしっかり閉じれている。

 

3511では、攻撃が酷いことはもちろん、守備面においても、相手のCBやボランチに自由に持たれてしまって、むしろ守備面も良くないが、352は2トップと3センターによって完璧に相手の中盤を機能停止においやれる。

352は攻守において非常に完成されている美しい戦術である(このメンバーでなければ)。

 

ユヴェントスは完璧な守備で、中盤中央を完全に潰し、ナポリの自慢の中盤、ポゼッションを完全に封殺。

アッレグリはこれができる監督だから評価が本当にしがたい。

メンバー選考さえまともなら、非常に良い監督なのだが・・・

 

攻撃も352であるというその1点だけで、いつもよりはマシだが、メンバーが・・・

 

戦術・組織は完璧だが、キエーザを使わないこと、ディマリアをトップ下でしか使わないこと、スーレがFWではないことが理解不能

スーレが右インサイドハーフでミレッティがFWを務めているが、どう考えても逆である。スーレは非常に推進力があり、テクニックもあって、インサイドハーフでも非常に良いのだが、ミレッティをFWは流石に無理がある。

 

試合はナポリが持つ展開だが、ユーヴェの完璧な守備の前にナポリは良い形でボールを繋げない。中盤が全く使えないので、完全に外で回させられている。

打開できるとしたら、個人で不安なクアドラードとスーレの守備のところをクヴァラツケリアとエンドンベレが個人能力で崩す形か。また、ルガーニが真ん中のCBなのも非常に不安。

 

【15~30分】

 

展開変わらずナポリがずっと持つが、ユーヴェの守備の前に攻めあぐねる。

 

しかし、ユーヴェもユーヴェで、ミレッティとミリクの2トップでどうやって攻撃するのか教えてほしいくらいである。

どんなに良い守備をしようが、カウンターがないなら脅威はないし、ポゼッションも352であることと、スーレがいることによっていつもよりはマシだが、当然良いわけではない。

スーレのスピードとテクニック、コスティッチの高精度クロスという単発的な攻撃、二人の個人能力の高さ以外に期待感が全くない。

 

スーレをFWにするだけでもだいぶ違うのだが・・・

 

【30~45分】

 

ユーヴェは、序盤は完璧な守備をしていたが、段々とラインが下がってきて良くない守備になってきている。ナポリがCBまで戻してもラインをほとんど上げずに足が止まっている。それはまずい。

 

ナポリの中盤に自由を許してしまうと、たちまちやられる。

 

前半終了。0-0

 

ユーヴェは(途中から良くなかったが)良い守備をしていたが、攻撃があまりにも虚無。

ミリクは完全に実力不足。申し訳ないが、ビッグクラブでやれる選手ではない。

身体能力(スピード)があるわけでもなく、テクニックがあるわけでもなく、特別動きが良いというわけでもなく、使われる理由がない。

相方も中盤の選手であるミレッティであり、何がしたいのか意味が分からない。

 

カウンターの展開になることは明白なのにも関わらず、スピードもドリブルもない二人を2トップにして何がしたいのか意味が分からないし、ポゼッションでもこの二人で機能するわけはない。

 

キエーザ、スーレ、ヴラホヴィッチの中から選んで2トップ、もしくは343なら間違いなく機能するはずだが・・・

 

ナポリはユーヴェの守備の前に中盤が一切ボールを触れずに、だいぶ攻めあぐねていたが、途中からはユーヴェのラインがグダグダになり、いつものサッカーができるようになった。

ただ、圧倒的実力を持つジエリンスキがベンチのため、そこがまずまず痛い。

 

前半終盤のように圧倒的に押し込めば、そのうち点は取れそう。また、ユーヴェの攻撃が悲惨すぎるのでそこも安心材料。

 

【45~60分】

 

展開変わらず。お互い特に修正はない。ナポリが押し込む。

ユーヴェの序盤の完璧な守備はどこへやら・・・

 

コスティッチ→キエーザ

ミレッティ→ディマリア

 

いつもの3511に。そうじゃない・・・

 

【60~75分】

 

スーレ→ファジョーリ

怪我。

 

ロサーノ→エルマス

エンドンベレ→ジエリンスキ

 

この二人が出てきたらユーヴェはかなり厳しい。

 

エルマスの個人技からオシメンがチャンスを迎えるが決められず。

そのCKからオシメンの頭もシュチェスニーがセーブ。

 

完全に押し込んだ状態のため、テクニックが数段上のエルマスとジエリンスキがかなり効いている。

 

ディロレンンツォのスルーパスからオシメンが決定機を迎えるが決められず。

 

ナポリが一気に攻め立てる。ジエリンスキとエルマスが入り、流動的な攻撃になり、攻撃のテンポもテクニックも数段上がり、細かいテンポの速いいつものナポリの攻撃となり、どんどん崩していく。

 

ナポリはセットプレーが多かったが、キッカーであるジエリンスキが入ったのも大きい。

 

ユーヴェは433に変える。機能はしていなかったが、こんな途中で変えて大丈夫だろうか・・・?

確かにキエーザとディマリアを活かすにはこれだが、一応無失点で守れていた守備が不安。343で良いと思うが・・・

 

【75~90分】

 

カウンターからディマリアが決めるが、VARで、奪った際にユーヴェのファールがあったということで取り消し。

 

クヴァラツケリア→ラスパドーリ

 

ミリク→ヴラホヴィッチ

 

キエーザのドリブルからヴラホヴィッチが決めるがラインを割っていたためノーゴール。

キエーザ、ヴラホヴィッチ、ディマリアの3トップは明らかに良い。

 

どう考えても機能するのは352、343(433は守備が不安)のいずれかだが、なぜこんなにも実証されているのに3511に拘るのか。

 

ジエリンスキの素晴らしいパスからオシメンが決定機を迎えるがシュチェスニーがブロック。

ユーヴェは、攻撃は当然機能しだしたが、守備がまずすぎる。なぜ343ではなく433なのか・・・

 

92分、ジエリンスキ→エルマスのクロスからラスパドーリがボレーで叩き込む。0-1

 

ロボツカ→ラフマニ

 

試合終了0-1

 

 

アッレグリ 4.0 戦術・組織は(途中まで)素晴らしかったが、メンバー選考が常軌を逸している

ミレッティ 4.5 アッレグリ采配の犠牲者

ミリク 4.5 体は張っていたが、完全に実力不足

ラビオ 6.5 運動量豊富に奮闘

スーレ 6.5 推進力とテクニックで奮闘。守備は良くなかったが、インサイドハーフで使う監督が悪い

コスティッチ 6.0 攻守で奮闘

ロカテッリ 6.5 守備及び(今日は)パスが良かった

クアドラード 5.0 守備不安、球離れが悪い、プレーが軽い

ダニーロ 7.0 ラインコントロールは途中からできていなかったが、奮闘

ルガーニ 5.5 ラインコントロールが途中からできていなかった。途中までオシメンを抑えていたが、終盤はだいぶやられる

ガッティ 6.0 ラインコントロールが途中からできていなかった

シュチェスニー 7.5 良いセーブをしていた

 

スパレッティ 6.5 勝負所でしっかりジエリンスキとエルマスを投入

オシメン 5.5 途中までは完封されたが、ジエリンスキとエルマスが入ってからは素晴らしいプレー

クヴァラツケリア 6.5 ジエリンスキがいなかったのでそこまで良かったわけでもないが、安定したプレーを見せた

ロサーノ 5.5 ダニーロとコスティッチとラビオに封殺された

エンドンベレ 6.0 悪くはないがジエリンスキが凄すぎる

アンギサ 6.0 エンドンベレと組んだこともあり、そこまで良くはなかった

ロボツカ 6.5 序盤は完璧に封じられたが、その後はいつも通り良いゲームメイクを見せた

Mオリベラ 6.0 攻撃面が少し物足りない

Jジェズス 6.5 安定

キムミンジェ 6.5 安定

ディロレンツォ 6.5 安定

メレト 6.0 そこまで仕事はなし

 

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