セリエA第10節 ラツィオvsフィオレンティーナ -433と4231戦術の差-

フィオレンティーナ SB ファビアーノ・パリージ

 

2023年10月30日

セリエA第10節

ラツィオvsフィオレンティーナ

監督:サッリ イタリアーノ

 

ラツィオ

433

    カステジャノス

ザッカーニ       Fアンデルソン

  Lアルベルト  ゲンドゥージ

     ロヴェッラ

マルシッチ ロマニョーリ パトリック ラッツァーリ

     プロヴェデル

 

前節からペドロ→ザッカーニであとは同じ。

ヒサイ、ベシーノ、カタルディ、鎌田、ペドロ、インモービレがベンチ。

 

CFをインモービレではなくしてから連勝中のラツィオ

また、インサイドハーフには鎌田ではなくゲンドゥージ、アンカーにはカタルディではなくロヴェッラを置いて連勝している。

 

サッリの中では完全にカステジャノス、ゲンドゥージ、ロヴェッラがスタメンとなったのだろう。カステジャノスは明らかにインモービレよりも良い。

 

ゲンドゥージも守備等考えたら鎌田より良いかくらい。

鎌田は悪くはないし出しても良いとは思うが。

 

カタルディとロヴェッラは正直同じくらいかカタルディの方が良いと思うが、勝っているうちは変えなくても良いか、くらい。

 

昨シーズン及び今シーズンも怪我をするまではインモービレに拘っていて良くなかったが、ようやく断捨離してくれたみたいである。

 

フィオレンティーナ

4231

      ベルトラン

Nゴンサレス ボナヴェントゥーラ  イコネ

    ダンカン  アルトゥール

ビラーギ ミレンコヴィッチ クアルタ パリージ

      テッラッチャーノ

 

前節からエンゾラ→ベルトラン、ブレカロ→イコネ、カヨデ→ビラーギ。

右SBのドドもカヨデもいないため、左利きのパリージが右SBを務める。

 

イタリアーノ監督は組織作り等、悪くはないし、良くやっているとは思うが、4231を使用していること、選手選考があまり良くない(良かったとしてもすぐ変える)ことが残念。

 

433

エンゾラ

ブレカロ(Nゴンサレス) イコネ

ボナヴェントゥーラ アルトゥール

マンドラゴラ

ビラーギ クアルタ ミレンコヴィッチ ドド

テッラッチャーノ

 

で良いと思う、というよりはこれ以外の選択肢がないと思うのだが・・・

 

【試合:簡易版】

 

両チーム、ハイラインハイプレスでポゼッション。

 

ラツィオは弱かった原因に

(1)インモービレのCF、その他選手選考の微妙さ

(2)昨シーズンと違いハイラインハイプレスではなく待ち構えてしまっていた

(3)昨シーズンと違い執拗なポゼッションをしていない

 

という大きな三つの要素があったが、とりあえず(1)と(2)はここ数戦でサッリ監督が修正してきたので、直ってきている。流石の安定のサッリ監督である。

(3)はまだあまり良くないので修正の必要がある。

 

この試合はフィオレンティーナが4231のため、ラツィオが勝つと思われる。

 

現代サッカー、セリエAで4231はあり得ないし、勝てない。フィオレンティーナのように頑張れば悪くないチームはできるが、433が完全上位互換となってしまう。

 

戦力で言えばフィオレンティーナの方が上だが、戦術が433と4231ではまるで違うので、ラツィオが優位か。

 

お互い相手のハイラインハイプレスをものともせずに下から丁寧に繋ごうとするが、ラツィオフィオレンティーナの4231(442)という良くない配置で中盤のスペースが空きすぎな点を突き、パスを上手く回していく、チャンスを作っていくが、フィオレンティーナラツィオが433のためプレスがしっかりかかるので、上手く回せない。

 

433と4231では、ハイラインハイプレスをやる場合でもブロックを作る場合でも明らかに守備に違いが出る。攻撃も433の方が良く、4231を使う理由は本当に無い。

 

試合はラツィオが優位に進めていく。

ただし、フィオレンティーナも攻撃は悪いわけではないし、ラツィオも守備がそこまで良いわけではないので、フィオレンティーナにも十分チャンスはある。

 

カステジャノスが裏に抜け出してLアルベルトがゴールまで残り3mくらいの決定機を迎えるが外してしまう。

 

ベルトランのヘッドはポスト。

 

フィオレンティーナラツィオの守備に慣れてきて、ボールが回せるようになる。

 

ラツィオはやはり攻撃があまり良くない。ポゼッションの徹底をしていない、Lアルベルトの調子が落ちてきている、アンカーがカタルディではない、ミリンコヴィッチがいなくなった、右SBがラッツァーリ、ザッカーニの調子が上がらない、Fアンデルソンの0トップではない、何よりもラツィオの攻撃の核である「ポゼッションをして機を見て縦パス」を前3枚が収められないことが原因か。

 

CFのカステジャノスは悪くないが、FアンデルソンをCFにしたほうが良いだろう。

右WGはペドロかカステジャノスで良い。

 

試合はラツィオが少し優勢くらい。

 

パリージの右SBが非常に良い。ラツィオの右SBラッツァーリは普通にヒサイで良いと思うが・・・

 

ラツィオは大きなチャンスになりそうな場面でも、選手個々の能力が物足りない。

 

フィオレンティーナはやはり個々の能力ならラツィオを上回っている。

 

94分、ベシーノのヘッドをミレンコヴィッチがハンドでPK。インモービレが決める。1-0

 

試合終了

ラツィオ1-0フィオレンティーナ

 

ラツィオ

サッリ 6.5 シーズン序盤に比べれば相当良くなっているが、攻撃は改善の余地が大きい

カステジャノス 6.0 積極的な裏抜けや守備で貢献

ザッカーニ 5.5 良くない

Fアンデルソン 6.0 そこまでは良くなかった

Lアルベルト 6.0 重要なプレーも多かったが、軽いパスが目立ってしまっていた

ゲンドゥージ 6.0 スペースが相当あったが、スピードの無さが目立ってしまっていた

ロヴェッラ 5.5 悪くはない

マルシッチ 6.5 安定

ロマニョーリ 6.0 良くはなかった

パトリック 6.0 良くはなかった

ラッツァーリ 5.5 良くなかった

プロヴェデル 6.5 安定

 

フィオレンティーナ

イタリアーノ 5.5 やっていることは悪くないので、あとはフォーメーションと選手選考だけなのだが・・・

ベルトラン 5.5 エンゾラより優先して使う意味が分からない

Nゴンサレス 6.5 まずまず良かった

ボナヴェントゥーラ 5.5 あまり関われはしなかった

イコネ 5.5 あまり関われはしなかった

ダンカン 5.5 無難

アルトゥール 7.0 良いパス捌きをしていた

ビラーギ 6.5 攻守ともに良かった

ミレンコヴィッチ 7.0 素晴らしかった

クアルタ 6.5 安定

パリージ 7.0 おそらく右SBは初めてだろうが普通に良かった

テッラッチャーノ 6.5 良かった

 

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