2024年6月15日
EURO2024 グループA第1節
ドイツvsスコットランド
監督:ナーゲルスマン クラーク
ドイツ
4231
ハヴァーツ7
ヴィルツ17 ギュンドアン21(C) ムシアラ10
クロース8 アンドリッヒ23
ミッテルシュテット18 ター4 リュディガー2 キミッヒ6
ノイアー1
ハヴァーツがCFであり、良さそうではある。
343(541)
アダムス10
クリスティー11 マクギン7
ロバートソン3(C) マクグレガー8 マクトミネー4 ラルストン2
ティアニー6 ヘンドリー13 ポーティアス15
ガン1
スコットランドで343をやっても強くないと思うが・・・
最近、ヨーロッパの代表チームで343(3421)がまずまず流行しているが、ヨーロッパの中堅チームに343は合っていない。
そもそも343自体が、選手の組み合わせを相当選ぶし、監督が343を上手く使える監督でないと難しい戦術であるし、本来は非常に攻撃的な戦術であるし、343は強力な3トップやWBの攻撃力、2センターの展開力・推進力、CBのスピード・対人能力を必要とするので、ヨーロッパのパワー系の足元やスピードがあまりないチームには不向きである。
343は、
・2シャドーのドリブルやボールキープ、裏抜けが攻撃の要
・サイドを制圧するWBの攻撃力
・2センターは中央に人が少ないため、展開・推進能力
・さらされることが多いので、CBにはスピード、対人能力
が必要となる。
ヨーロッパのパワー系の中堅チームには明らかに不向きである。
テクニックやスピードのある南米系やヨーロッパの強豪チームに向いている戦術である。ただし、選手の組み合わせを完璧にしなければいけないし、扱いが難しいので、優秀な監督でないと扱えない。
やろうと思えば守備の人数だけは多くなるので勘違いされているのかもしれないが、343は守備的な戦術ではない。
541とすれば守備は人数こそ多いが中盤にスペースがあり良くなく、何よりも攻撃が終わる。
守備的にいきたいなら352か4141である。
【0~15分】
ドイツはハイラインハイプレスでポゼッション。
スコットランドは541でミドルブロック、攻撃は放り込み(というよりは何も考えられてない)。
酷い。守備も良くないし、攻撃は終わっている。
プレスに行かなすぎだし、DFラインと中盤の間のスペースを管理できていない。
攻撃も541のため、為すすべがない。
W杯でも良く見られたが、ヨーロッパの(パワー系の)中堅チームで343(3421)は本当にやめた方が良い。
ドイツが押し込む。
スコットランドが抗う未来が全く見えない。これは弱すぎる。
中盤中央とバイタルを使われすぎである。
10分、キミッヒのパスからヴィルツがミドルを決める。1-0
終わり。ドイツの勝ちである。
完全にサンドバック状態。
【15~30分】
19分、中央をギュンドアン→ハヴァーツ→ムシアラで崩し、ムシアラが決める。
【30~90分】
45分、ギュンドアンがPK獲得。ポーティアスが退場。ハヴァーツが決める。3-0
68分、こぼれをフュルクルクが決める。4-0
87分、FKからリュディガーがオウンゴール4-1
93分、ジャンがミドルを決める。5-1
試合終了
ドイツ5-1スコットランド
スコットランドは申し訳ないが論外。
ドイツはハヴァーツがCFであるし、ここ数年の中では強いと思われるが、4231であり強豪相手にこれが通用するかと言われると微妙であり、守備を考えるとさらに微妙である。
ヨーロッパの他の強豪がしっかりと戦術・組織を構築できているのなら厳しいが、構築できていないなら、ホームであることも考慮して優勝も狙えるかもしれない。
いつものドイツらしく、そこまで強いわけではないが、安定的な強さはあり、他のチームが駄目なら行けると言えば行ける、といった感じである。それが4231(代表チーム)でもある。
イタリア、フランス、オランダ、ポルトガル辺りがしっかりと戦術・組織を構築できているなら敵ではないが、果たしてどうなるだろうか。(できてないと思うが)