セリエA第7節 ASローマvsフロジノーネ -偶然の産物?の機能戦術-

ASローマ FW パウロ・ディバラ

2023年10月1日

セリエA第7節

ASローマvsフロジノーネ

監督:モウリーニョ ディ・フランチェスコ

 

ASローマ

352

      ルカク  ディバラ

   ペッレグリーニ  ボヴェ

スピナッツォーラ  パレデス   カーズドープ

   エンディカ クリスタンテ マンチーニ

       パトリシオ

 

全く持って機能していなかった343、パレデスとクリスタンテの同時起用からようやく脱却。

 

ようやく今までで一番機能しそうな布陣、メンバーとなった。

 

フロジノーネ

343(541)

       チュニ

 バエス        ソウレ

マルキッツァ マッツィテッリ バレネチェア オヨノ

   オコリ  Sロマニョーリ モンテリージ

      トゥラーティ

 

今までずっと433でやってきて十分に機能していたが、343に変更。ローマ対策だと思われるが、流石に機能していた433を変えるのは良くない。攻撃でも守備でも433の方が良いと思うが・・・

 

守備を考えての343(541)だろうが、それは浅はかな考えで、守備は433のほうが良いし、攻撃も明らかに433の方が良い。愚策と言わざるを得ない。

 

343は、CBが対人向きのCBであり、4バックでは不安がある、守れないチームが(かつ中盤の構成力に不安があるチームが)、3トップとWBの攻撃力を活かして前に人数をかけて攻撃的に行く時に採用する戦術であり、守りの戦術ではない。

 

ローマがやっと機能する戦術・メンバーになっていること、フロジノーネがいつもの機能していた戦術を捨ててしまっていることから、一方的な試合が予想される。

 

【0~15分】

 

ローマはハイラインハイプレスでポゼッション。

もしかしたらモウリーニョはボヴェとパレデスのダブルボランチ、ペッレグリーニを左WGの343でやろうとしているのかもしれないが、ボヴェは勝手に攻撃でも守備でも上がっていってくれ、ペッレグリーニは攻守で下がり気味になるため、期せずとも352になっているというだけかもしれないが、とにかく352のため機能している。

 

モウリーニョが343で考えていて、CBが足りなくて単純にクリスタンテをCBにしており、モウリーニョの意図外で機能しているだけという気がしてならないため、これからの試合が非常に不安。

 

フロジノーネは引いて守ってカウンターを狙っているものだと思われるが、錬度が低すぎる。守備はめちゃくちゃだし、攻撃も全く繋げない。なぜ機能していた戦術を捨てて、機能するわけのない戦術を採用しているのか理解に苦しむ。

 

試合はローマが圧倒。

ローマは352でメンバーも良いため(怪我のための偶然だと思われるのが悲しいが)、十分に機能している。フロジノーネは守備もめちゃくちゃだし、攻撃も全く繋げない。433にしない理由がないのだから当然である。

 

コーナーキックを超絶名手のペッレグリーニではなくパレデスが蹴っているのはなぜだろうか・・・

ペッレグリーニではないにしてもディバラも相当上手いが・・・

 

試合は目も当てられないくらいにローマが圧倒的に破壊していく。

ローマは監督が残念なだけで戦力は相当強いため、まともにやれば強い。

 

フロジノーネも良いチームだし、ソウレという絶対的な選手もいるが、この試合は監督がやらかしているため、完全に機能不全。

 

どうやらローマは守備時352、攻撃時343でやろうとしていると思われる。両方352で良いと思うが、ボランチの片方がボヴェで勝手に352の形になるためまだ良いし、完全な343よりは断然良い。

 

【15~30分】

 

ソウレの素晴らしいパスからチュニが決定機を迎えるが決められず。

 

フロジノーネは機能はしていないが、ソウレが凄すぎて何とか攻撃は可能性がないわけではない。

 

フロジノーネ

ロマニョーリ→ブレシャニーニ

433に変更。非常に賢明な判断。非常に早い変更。

最初から433で良いに決まっているため、最初がおかしすぎるだけではあるが・・・

 

フロジノーネはミドルブロック&プレスでポゼッションのいつものスタイルに。

さっきとは打って変わって綺麗にボールが繋げるようになる。守備もまともになる。

 

それでもローマが機能する戦術、メンバーとなっているため、厳しい戦いであることは変わらないだろう。また、フロジノーネは途中でガラリと変えたため、混乱があるだろう。

 

21分、ディバラの素晴らしいワンタッチパスに抜け出したルカクが決める。1-0

 

ローマはクリスタンテさえ中盤にいなく、352でメンバーも間違えなければ強い。

 

フロジノーネはソウレが異常なまでに凄すぎる。ユヴェントスはソウレを中心にチームを作っていればスクデットもあっただろうに本当に勿体ない。アッレグリモウリーニョも選手を見極める能力があまりにも低すぎる。

 

ここまで凄い選手を使わない意味が分からない。

 

【30~45分】

 

試合はフロジノーネが433に戻したことにより、お互いが機能する良い試合に。

 

ローマはフロジノーネが持てるようになったため、ある程度引いてカウンター気味にする。

 

ローマはルカクとペッレグリーニとディバラを中心に崩していき、フロジノーネはソウレを中心に崩していく。

 

前半終了1-0

 

両チームとも機能しているので特に修正の必要はない。

強いてあげるなら、ローマは守備でもう少し中盤を締めたいところか。

 

【45~60分】

 

ディバラのパスからボヴェが抜け出してシュートを打つがトゥラーティがセーブ。

 

ローマが多くチャンスを作るが、フロジノーネも良い戦いをしている。

 

ローマが前半よりもさらに守備重視で戦っているため、中盤が閉じられて、フロジノーネは攻撃で手詰まりになる。

前半はソウレが中央気味でチャンスを多く作り出していたが、中盤を閉じられてサイドに追いやられ気味になり、前半ほど攻撃が上手くいかない。

 

ソウレは右WGでも十分に凄いが、本当は中央の方が活きるため、433を崩さないならソウレをワントップにすればもっと強いだろうが、ディ・フランチェスコはおそらくしないだろう。

 

【60~75分】

 

フロジノーネ

チュニ→ケッディラ

エス→カーゾ

 

ローマ

カーズドープ→クリステンセン

 

【75~90分】

 

82分、ディバラの見事なフリーキックをペッレグリーニが決める。2-0

セットプレーは間違いなくパレデスではなくディバラかペッレグリーニが蹴った方が絶対に良い。

 

ローマ

ペッレグリーニ→アウアー

 

フロジノーネ

バレネチェア→イブラヒモヴィッチ

マッツィテッリ→ブラビア

 

ローマ

ディバラ→アズムン

 

試合終了

ASローマ2-0フロジノーネ

 

フロジノーネは入りの343は最悪だったが、433に戻してからは悪くはなかったが、ローマが実力通り完勝した形。

 

ASローマ

モウリーニョ 7.0 モウリーニョ自身は343継続のつもりで、CB陣の怪我によってクリスタンテがCB、中盤をたまたまパレデス、ボヴェ、左WGをペッレグリーニにしたらたまたま352になり、メンバーも良かった感は否めないが、この試合は非常に久しぶりにまともな戦術、メンバーだった。モウリーニョは機能していても偶然だったり、すぐに変えてしまうので、352、良いメンバーで継続してくれるか不安は大きい。

ルカク 7.5 ポストプレー、ボールキープで大きく貢献

ディバラ 7.5 ボールの受けどころ、前線の起点として大きく貢献

ペッレグリーニ 7.0 運動量豊富に攻守において貢献

ボヴェ 7.0 運動量豊富に攻守において貢献

スピナッツォーラ 6.5 安定

パレデス 7.5 攻守において大きく貢献。クリスタンテさえ中盤にいなく、アンカーなら良い選手

カーズドープ 6.5 安定

エンディカ 7.0 良かった

クリスタンテ 7.0 中盤だと最悪だが、相変わらずCBだと良い

マンチーニ 7.0 いつも通り良かった

パトリシオ 6.5 安定

 

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