2024年6月20日
EURO2024 グループB第2節
スペインvsイタリア
監督:デラフエンテ スパレッティ
スペイン
433
モラタ7(C)
Nウィリアムス17 ヤマル19
Fルイス8 ペドリ20
ロドリ16
ククレジャ24 ラポルテ14 ノルマン3 カルバハル2
シモン23
前節からナチョ→ラポルテ。
スペインは今大会で一番機能しており、優勝候補筆頭。
守備が不安だが機能しているポルトガルがスペインに続き、良いとは思わないが開催国+安定感はあるドイツ、良いとは思わないがタレント力がすさまじいフランスもチャンスはあり、ないとは思うがオランダも無しではないといった形か。
しかし、ベスト16の組み合わせ的に、上の山8チームが激戦区で、順調に行くとスペイン、ドイツ、ポルトガル、オランダ(フランス)が同居する。
下の山8チームがフランス(オランダ)くらいしかいなく、フランス(オランダ)は組み合わせ的に良さそうである。順調にいけばだが。
イタリアもスパレッティが目覚めてくれれば、フランス(オランダ)やイングランドの下の山なら決勝まで行けそうだが・・・
イタリア
433
スカマッカ9
ペッレグリーニ10 キエーザ14
バレッラ18 フラッテージ7
ジョルジーニョ8
ディマルコ3 カラフィオーリ5 バストーニ23 ディロレンツォ2
ドンナルンマ1(C)
前節から変えず。
これでは厳しい。
ベンチ
ヴィカーリオ、メレト
マンチーニ、ボンジョルノ、ガッティ、ダルミアン、ベッラノヴァ、カンビアーゾ
ファジョーリ、フォロルンショ、クリスタンテ
レテギ、ラスパドーリ、ザッカーニ、エルシャーラウィ
ベンチ外
なし
スペインは良いチームになっているが、イタリアはなっていない。
これではイタリアが勝てる未来は見えない・・・
イタリアに433は合っていないし、433なら他に強いチームがいくらでもある。スペインもその代表である。
【0~15分】
イタリアはミドルブロック&プレスでポゼッション。
前節と同じく、守備時は4141で攻撃時は3421気味。
スペインはハイラインハイプレスでポゼッション。
スペインが持つ展開。明らかにスペイン優勢。
イタリアはこれでは戦えない・・・
守備も固くない、攻撃も機能していないイタリア代表は見たくないのだが・・・
それでも、マンチーニの時や、これまでのスパレッティの時よりは「まだ」良いメンバー、布陣、戦術になっているのは救いである(ベンチは相当まずい)。
対して、スペインは3トップ、3センターが良い組合わせなので、機能しているし、強い。
ただし、守備は4231気味になることで少し不安ではある。
カウンターからNウィリアムスが決定機を迎えるが外す。
イタリアもカウンターや、裏へのボールでチャンスを作る。スペインはやはり守備は良くない。ただし、守備がそこまで良くないのはポゼッションでカバーできる。
【15~30分】
ヤマルの個人技での突破からモラタのシュートはドンナルンマがセーブ。
Fルイスのミドルはドンナルンマがスーパーセーブ。
【30~45分】
イタリアはジョルジーニョの守備がまずい。
攻撃面を考えたらジョルジーニョは絶対に必要だが、それならばそれをカバーできる戦術がないと厳しい。
(ジョルジーニョ以外のロカテッリやロヴェッラ、カタルディ、マンドラゴラ、ペッシーナ等を連れてきていない、これまでで使えるようにしていない監督が悪い)
中央の狭いところを使えるスペイン相手に、アンカーの位置の守備がまずいのは致命的である。
前半終了0-0
イタリアは、この試合に限ったことではないが、
フラッテージ→ラスパドーリで、バレッラを右インサイドハーフ、ペッレグリーニを左インサイドハ-フ、ラスパドーリを左WGにすることが必要。
また、攻撃時343気味にするなら余計にディロレンツォではなくダルミアンである。
CBもカラフィオーリではなくマンチーニかガッティである。
一番は352にすることだが・・・
この試合に限っても、左WGに裏に抜けられる選手(ラスパドーリかエルシャーラウィ)、インサイドハーフで推進力のある選手(ペッレグリーニ)が必要。
また、ディロレンツォが個人で守備でやられすぎなので、やはりダルミアンが良い。
ジョルジーニョの守備は、バレッラとフラッテージが上手くカバーしなければいけないが(本来は守備力のないレジスタを置くなら352でCBと合わせてカバーしたい)、上手くできていない。
スペインは変える必要はないが、基本守備陣形が4231なのが気になるところ。良くはない。
イタリアが選手交代で流れを変えてきた際に対応が必要なくらいか。選手交代と言ってもベンチにまともな選手があまりいないが・・・
【45~60分】
イタリア(ハーフタイム)
ジョルジーニョ→クリスタンテ
フラッテージ→カンビアーゾ
433
スカマッカ
キエーザ カンビアーゾ
ペッレグリーニ クリスタンテ
バレッラ
ディマルコ カラフィオーリ バストーニ ディロレンツォ
ドンナルンマ
の形に変更。
ジョルジーニョの所の守備がまずすぎること、中盤の推進力が足りないからペッレグリーニとキエーザの左で持っていこうという意図か。カンビアーゾの右WGは、ディロレンツォがNウィリアムズに相当やられていたので、その対策か。
修正点に気付いてはいたみたいだが、この交代は愚策。
クリスタンテのインサイドハーフ、バレッラのアンカーで攻撃は終わる。カンビアーゾの右WGでも攻撃が終わる。
ジョルジーニョは絶対に必要だし、カンビアーゾのWGはない。クリスタンテの中盤での起用もあり得ない。バレッラもアンカーは全くもって慣れていない。
攻撃が終わると、必然的に守備も良くなくなる。
試合展開は変わらずスペインがずっと持つ展開。
ククレジャの折り返しからペドリが決定機を迎えるが外してしまう。
イタリアは守備が良くなったかというとそういうわけはなく、ジョルジーニョがいなくなり、クリスタンテ、カンビアーゾが入ったことにより、攻撃面で全く繋げなくなったので、守備も余計駄目になっている。
55分、Nウィリアムスのクロスをカラフィオーリがオウンゴールしてしまう。1-0
スパレッティが超守備的な交代(守備は余計良くなくなっている)をしたこともあり、これはもう厳しい。
【60~75分】
イタリア
スカマッカ→レテギ
キエーザ→ザッカーニ
前線を変えることは疲労からも流れを変えることからも必要だったが、どんどんメンバーがやばいことになっていく。
ラスパドーリはなぜ使わないのか。
点を取らなければいけないイタリアが攻める機会が増えてくる。
カウンターからNウィリアムスのミドルはバー。
スペイン
ペドリ→バエナ
ヤマル→Fトーレス
スペインはこれで完全に4231の形に。
【75~90分】
スペイン
モラタ→オヤルサバル
Nウィリアム→ペレス
イタリア
ペッレグリーニ→ラスパドーリ
それは良い交代。
イタリアが攻め込んでいく。
スペインは引いて守る。
スペインはメンバー交代によりあまり機能しなくなる。
ディロレンツォが2連続で突破され、ペレスが2回決定機を迎えるがドンナルンマが素晴らしいセーブを2連続で見せる。
スペイン
Fルイス→メリーノ
試合終了
スペイン1-0イタリア
スペインが終始試合を支配して勝った形。
非常に妥当な勝利。
スピード・個人技のある両WG、Fルイスがいることにより、これまでのスペインと違い、しっかりした機能する選手の組み合わせになっているので、強い。
イタリア
スパレッティ 4.5 433でやるならちゃんとしたメンバーを選んでほしいし、何より352にしなければイタリアは強くない。また、後半の交代が酷かった。
スカマッカ 6.0 ボールを支配される中、ポストプレーやボールキープで奮闘していた
ペッレグリーニ 5.5 左WGの選手ではない
キエーザ 5.5 守備に奔走してあまり攻撃参加できず
バレッラ 6.0 悪くはなかった
フラッテージ 5.5 押し込まれることで飛び出しの良さは出ず
ジョルジーニョ 6.0 攻撃は良かったが、守備は穴になっていた
ディマルコ 6.0 3バックとの勝手の違いに戸惑っている感は強い
カラフィオーリ 5.5 マンチーニやガッティよりも優先して使われる意味が分からない
バストーニ 6.5 3バックではないし、右だしで、かわいそう
ディロレンツォ 5.0 攻撃面はいつも通り良くないのだが、守備面でも今日はやられまくっていた
ドンナルンマ 8.0 スーパーセーブ連発で試合を何とか成り立たせていた