チーム名:インテルナツィオナーレ・ミラノ
監督:シモーネ・インザーギ
順位:1位
勝点:94
得点:89
失点:22
総合:★★★★★★★★★☆
監督:★★★★★★★★☆☆
戦術:★★★★★★★★★☆
組織:★★★★★★★★☆☆
戦力:★★★★★★★★*☆
攻撃:★★★★★★★★☆☆
守備:★★★★★★★★★☆
良かった点:攻守どちらも安定していた。安定して勝てる強さがあった。
悪かった点:個で打開できる選手がFWもしくはインサイドハーフにほしかった。また、レジスタもほしかった。安定した盤石の強さはあったが、「圧倒的な強さ」ではなく、「安定して確実に押し切る」という強さだった。
〇総括
安定した強さを見せて、独走で優勝を決めた。絶対的な存在であったルカク、ブロゾヴィッチ、シュクリニアル、オナナが抜けたため、昨シーズンのような「勝てるわけがない最強のチーム」というような絶対的な強さこそなかったが、選手層は厚くなっており、非常に安定した戦いで優勝した。(昨シーズンは主力選手の離脱や、その間のナポリの独走等により、早々とリーグ戦を捨ててCLに集中したため、勝ち点は多くなかった。)
Sインザーギ監督が安定志向であり、戦術、選手選考を間違えないので、非常に安定していた。組織作り・戦術の細部が良いかと言えばそうでもないが、とにかく安定していた。対抗馬になるべきだったミラン、ユヴェントス、アタランタ、ローマ、ラツィオ、ナポリが揃いも揃って不甲斐ない出来だったため、インテルを止めるチームがなく、独走という形となった。
まずは、最強の戦術である352、強力なDF陣により、堅固な守備で得点を困難にした。あのDF陣で352を使用し、場合によっては守備を固められては、中堅以下のチームでは得点を奪うのは厳しいものがある。
攻撃については、圧倒的なポストプレーで一人で打開する展開を作れたルカク、世界最高級のレジスタであったブロゾヴィッチの二人が退団したことによって、(特にポゼッション時において)破壊的なわけではなかったが、非常に安定していた。万能で何でもできる2トップ、それを支える豊富な運動量と動き出しの中盤とWBにより、物量と戦力によって押し切った。そして、一度リードを奪えば、堅固な守備から繰り出される驚異的なカウンターによって、相手を破壊した。ラウタロ、テュラム、ディマルコ、ムヒタリアン、(ドゥンフリース)のカウンターは非常に驚異的なものであった。
まとめると、堅固な守備、チーム全体の豊富な運動量、規律性、戦力、安定した戦術や選手選考によって、安定した強さであった。
来シーズンは、レジスタ、個で打開できるFW・インサイドハーフが加わればより強くなる。すでにジエリンスキの獲得が決まっており、これは非常に大きい(パフォーマンスが落ちていなければ)。レジスタについては、チャルハノール、アスラニがいるためおそらく補強はしないだろう。アスラニを使えば(試せば)もっと良くなりそうだが・・・。あとはスタメン争いができる第3のFWがほしいところか。