セリエA第1節 インテルvsモンツァ -安定の完勝-

インテル FW ラウタロ・マルティネス

2023年8月20日

セリエA第1節

インテルvsモンツァ

監督:Sインザーギ パッラディーノ

 

インテル

352

     ラウタロ Mテュラム

    ムヒタリアン バレッラ

ディマルコ   チャルハノール  ドゥンフリース

   バストーニ デフライ ダルミアン

       ゾマー

 

現状のベストメンバー。アチェルビが不在なくらい。強い。

 

モンツァ

343

        マリッチ

   カプラーリ       コルパーニ

キリアコプーロス ペッシーナ ガリアルディーニ チューリア

   カルディローラ マリ ダンブロージオ

      ディ・グレゴーリオ

 

CFは、モタでもペターニャでもなく、マリッチを選択。他はいつものメンバー。

 

 

遂に開幕したセリエAインテルインテルの下部組織と化しているモンツァの戦い(モンツァはミラノ郊外にあり、元インテルの選手が大量にいる)。

 

インテルは、GKオナナ、CBシュクリニアル、アンカーのブロゾヴィッチの抜けた穴が大きく、FWも駒が足りていない。

 

新加入選手については、FWのMテュラムは非常に良い補強となりそうだが、GKゾマーは不安がある。

左WBのCアウグスト、CHフラッテージは非常に良い選手だが、現状は層の厚さの確保である。

FWアルナウトヴィッチ、レンタルバックのCHセンシ、右WBのクアドラードもバックアッパー。

WBとインサイドハーフの層は厚くなり、中盤の層が薄い(ムヒタリアンの代わりがいない)という昨シーズンの欠点は解消されそうだが、どちらかと言えばFW、CB、レジスタ、GKの方が補強ポイントであり、悪い補強ではないが、満点ではない。

 

特にFWはラウタロかMテュラムのどちらかがいないだけで、相当力が落ちる。

 

セリエAだけならほとんど問題ないが、CLも戦い、昨シーズンのようにターンオーバーを多くして戦うなら、CB、アンカー、FWの層の薄さは心配。あとはGKは層とかではなく普通に心配。

 

しかし、あくまで補強面の話であり、元々が相当強いメンバーが揃っているので、ベストメンバーが組めれば強いため、モンツァ相手なら楽勝だろう。

 

モンツァは、良いサッカーはできているが、昨シーズンからの欠点である、FWにスペシャルな選手がいないこと、守備面の二つの欠点が課題となっているが、インテル相手にどこまでできるか。

 

カルロ・マッツォーネ元監督への黙祷が捧げられる。黙祷。

 

【0~15分】

 

インテルはミドルブロック&プレスでポゼッション。

 

モンツァもミドルブロック&プレスでポゼッションとカウンター。

チャルハノールをカプラーリ(10番、エース)に徹底的にマンマークさせる。

ブロゾヴィッチなら外してゲームメイクするが、チャルハノールはあまり動かないので、全然外せない。

 

モンツァは悪くないが(悪くないと言っても所詮は343の守備なので脆い)、やはりインテルが強すぎる。

352でラウタロテュラムの2トップは強すぎる。これは勝負にならない。

 

ラウタロテュラムという圧倒的2トップがいて、そこにディマルコ、ドゥンフリースという攻撃性能が最強の両WB、インサイドハーフのバレッラ、ムヒタリアンがどんどん飛び出して絡んでくるのだから、これは止められない。

 

8分、ショートカウンターからドゥンフリースのクロスにラウタロが合わせて決める。1-0

 

これはモンツァは勝てない。何をやっても無理。

 

(ベストメンバーの)インテルを止めるには同じく352しかない。セリエA最強の戦力を誇るチームが、最強の352を使うのだから、止めるには同じく352しかない。(モンツァに352を使えと言っているわけではなく、モンツァは343で良い。何でもかんでも352にすれば良いわけではない。所属選手による。)

 

343では中央の守備が薄いため、中央の攻撃が厚い352は止められない。

 

モンツァはこのままやってもジリ貧なので、いっそのことハイラインハイプレスで玉砕覚悟で超攻撃的にいくしかないと思われる。

 

インテルは、CLならCB、GK、アンカーは不安だが、リーグ戦のことだけ考えるなら、FWにもう一人スペシャルな選手がいれば、優勝できる(怪我とかターンオーバーがなければ。FWもラウタロテュラムが全試合出るなら問題ないが)。

 

しかし、昨シーズンから同じであるが、インテルはベストメンバーさえ揃えば攻撃は問題ないのだが、守備はそこまで良いわけではない。

①守備について、ラインが少し低い

②守備について、中盤を締めきれていない(FWの守備、ラインの高さ、3センターのポジショニング、スライド、WBのポジショニング)

③守備について、プレスが弱い(頻度が少ない)

④守備について、シュクリニアルがいなくなったので対人守備が心許ない

⑤GKが不安

 

④、⑤以外はどれも監督の問題だから、変わらなそうだが。

ただ、この試合はFWの守備は修正されている。

 

コンテが監督で「完璧な352」なら、優勝以外絶対にあり得ない、というくらいに強い。

 

それでも、ターンオーバーや怪我がなければ、よほど強い相手でなければ、これらのこともほとんど問題ない。

 

【15~30分】

 

インテルが優勢に進める。ボール保持もインテルモンツァはカウンターで何とかしたいところか。

 

インテルが優勢に進めるが、モンツァも悪くない。特に攻撃は悪くない。インテルの守備がやはり少し緩いというのもある。

 

クーリングブレイクをはさみ、モンツァはハイラインハイプレスに変更。非常に良い修正。

このままでもやられるだけであるし、インテルはブロゾヴィッチがいなければ前で嵌めれば、けっこう嵌められる。

 

カウンターからテュラムがドリブル突破し、最後はディマルコがシュートするが、惜しくも外れる。

 

【30~45分】

 

展開はモンツァがボール保持する時間が増え、インテルはラインを少し高くし、モンツァの攻撃をシャットアウトする。良い守備になってきた。

そして、中盤で刈り取り、ショートカウンター、カウンターで攻め立てる。これぞ352という良い守備と攻撃になってきた。

 

前半終了。1-0

 

インテルが優勢に進めた形だが、モンツァも悪くない。

 

モンツァはやはり最後の個人技の部分が足りない。

守備では、もっとハイラインハイプレスで玉砕覚悟で良いと思われる。

 

インテルは強い。

強いのだが、やはり昨シーズンから継続で、インザーギ監督がいま一歩。いま一歩というだけで、普通に良くはある。安定もしている。

メンバー選考、使用戦術は非常に良いので、あとは組織と細かい戦術の部分。

 

インテルは十分強く、フラッテージやセンシも良い選手だが、昔のポグバやヴィエラのような推進力のあるインサイドハーフがいるとより強い。あとはレジスタ

 

それでも、インテルは普通に強いし、この試合は安泰。

 

【45~60分】

 

モンツァがポゼッションで間を通したパスを3トップが受け、中々良い攻撃をしている。

モンツァの攻撃が良いというのもあるが、インテルは中盤を締めきれていない。

しかし、やはり最後の部分はインテルのCBの強さとモンツァの最後の個人技の無さで、チャンスまでには至らない。

 

チャルハノールもムヒタリアンもドゥンフリースもディマルコも守備が格別に良いというわけではないので、それもある。

ただ、インテルの守備はラインも少し高くなり、プレスも強めて良くなっている。固い。

 

モンツァがボールを持つ時間が多い。ただ、インテルには大分余裕があり、最後は全くやらせていない。

 

モンツァ

マリッチ→モタ

コルパーニ→ビリンデッリ

チューリアを右WGに。

 

【60~75分】

 

インテル

ドゥンフリース→クアドラード

ディマルコ→Cアウグスト

テュラム→アルナウトヴィッチ

試し&休ませ。

 

モンツァ

ダンブロージオ→Pペレイラ

ガリアルディーニ→マチン

 

【75~90分】

 

76分、カウンターからアルナウトヴィッチのクロスにラウタロが合わせる。2-0

 

インテル

ラウタロ→フラッテージ

休ませ。

 

インテル

ダルミアン→ビセク

 

モンツァ

キリアコプーロス→Vカルボーニ

 

インテルが次々チャンスを作る。Cアウグスト、アルナウトヴィッチ、フラッテージは良い形のオプション、バックアッパーになり得る。良いプレーをしている。

モンツァが集中が切れて、疲れもあり、交代もあり、やられ放題というのもあるが。

 

試合終了。2-0

 

インテルが強さを見せ、余裕をもって完勝した形。

 

 

インテル

Sインザーギ 6.5 安定の強さを見せた

ラウタロ 8.0 ラウタロならもう少しやれてもおかしくなかったが、早速2点を取った(コンディションがまだ全開ではなさそう)

テュラム 6.5 良いポストプレーやチャンスメイクをしていた

ムヒタリアン 7.0 積極的にゴール前に飛び出して攻撃で大きく貢献

バレッラ 7.0 至る所に動き回り貢献

ディマルコ 7.5 圧巻の攻撃性能で貢献

チャルハノール 5.5 マンマークで付かれてたとはいえ、仕事はできなかった

ドゥンフリース 7.5 サイドを何度もえぐっていた

バストーニ 7.5 攻守において圧倒的存在感

デフライ 6.5 安定していて良かった

ダルミアン 6.5 安定していて良かった

ゾマー 6.0 仕事はほぼなし

 

モンツァ

パッラディーノ 6.5 悪くなかった。インテル、352相手は無理。

マリッチ 5.5 ほぼ何もできなかった

カプラーリ 6.0 ドリブル、パスで崩していて良かったが、崩しきるまでには至らず

コルパーニ 5.5 そこまで悪くもなかったが、ほぼ完封された

キリアコプーロス 5.5 対面のドゥンフリースに大分やられていた

ペッシーナ 5.5 足元の技術とパスの技術は高いから、球離れの悪さ、パスの判断が良くなれば良いのだが

ガリアルディーニ 6.5 攻守において良かった

チューリア 6.0 安定

カルディローラ 5.5 けっこうやられてた

マリ 6.0 安定していた

ダンブロージオ 6.5 良い守備をしていた

ディ・グレゴーリオ 6.0 失点シーンは仕方ない

 

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