親善試合 インテルvsアル・イテハド -戦術の中核の不在-

インテル MF ヘンリク・ムヒタリアン

 

2024年8月7日

親善試合

インテルvsアル・イテハド

監督:S・インザーギ ブランク

 

インテル

352

     コレア11  テュラム9

   バレッラ23   フラッテージ16

ディマルコ32    チャルハノール20  ダルミアン36

  バストーニ95 アチェルビ15 ビセク31

        ゾマー1

 

ラウタロムヒタリアンがいないくらいで、昨シーズンとほぼ同じメンバー。

 

アル・イテハドベンゼマ、Mディアビ、アワール、ファビーニョ等、有名選手が多くいる。

 

【0~15分】

 

インテルはハイラインハイプレスでポゼッション。

 

アル・イテハドは4231でかなり高めの位置で守備し、ポゼッション。

 

インテルは、ムヒタリアンラウタロがいないと戦術的になかなか厳しい。

 

ムヒタリアンは中盤で潤滑油になれて、飛び出して積極的に前線でチャンスにも絡む等、あらゆる場面でチームを円滑にさせるプレーヤーなので、インテルの中核になっている。これまで替えがきかなかったが、今シーズンはジエリンスキを獲得したので、代役に期待がかかるが、怪我でしばらくは不在。

 

バレッラとフラッテージが並ぶと、バレッラが左で、かなり重心を後ろにしてプレーするため、全然良くない。

 

後ろ目でパスを捌くならバレッラは上手くないため、全く活きない。バレッラは前に後ろに精力的に動いて活きる選手なので、フラッテージとは合わないし、左も合わない。

 

ラウタロは、単純にコレアとでは実力が違うし、戦術的にも厳しい。

 

インテルがずっとボールを持つ。

 

流石にレベルの差が違いすぎるが、アル・イテハドは前から守備をするが、プレスは緩いので、それではボールを奪えないし、後ろの守備も緩くなる。

 

インテルがどんどんチャンスを作っていく。

 

インテルは昨シーズンからメンバーがほぼ誰も変わっていなく、監督も変わっていないし、今までとやり方を変えることもないだろうから、安定した強さはあるだろう。

 

ただし、昨シーズンは主力がほぼ誰も離脱をしなかったが、ムヒタリアンラウタロテュラムの誰かが長期離脱したら、昨シーズンほど勝ち点は稼げないかもしれない。どれくらいCLに入れ込むかにもよるし、昨シーズンはライバルチームが軒並み駄目だったので、それにもよる。

 

層が厚すぎて、他のポジションは離脱しても断然良い選手が出てくる。バストーニがいないと相手によっては厳しいかもしれないが。

 

ムヒタリアンについては、今シーズンはジエリンスキがいる。

 

FWはアルナウトヴィッチがおり、昨シーズンは良い味を出していたが、年齢的なこともあるし、ずっとスタメンで出場したとして良いかと言えば微妙である。

 

それもあって、タレミを獲得したのだろうが、どこまでやれるだろうか。

 

コレアもレンタルから復帰しているが、第4、第5FWだろう。第4、第5FW(本当にただ主力を休ませるためだけ)としてならコレアは十分だが、スタメンは厳しすぎる。

 

また、昨シーズンと同様に、ドリブラーがいない、という問題が残っており、攻撃が手詰まりの時に何とかしてくれるドリブラーがFWかインサイドハーフに欲しい。

 

もうあまり補強は無さそうだし、テュラムラウタロが万能で、WBが強力で、インサイドハーフの攻撃力も高いため、チーム全体でドリブラーがいなくてもやれるようになってはいるが、やはり打開力の面でドリブラーは欲しい。

 

試合に戻ると、アル・イテハドは、実力差ということもあるが、プレスが弱くて良い形でボールが奪えないこと、攻撃がポゼッションであること、4231であることにより、全くボールが運べない。

 

インテルが一方的に攻め込む。

 

【15~90分】

 

25分、緩慢な守備からディアビが裏に抜けて決める。0-1

 

親善試合という感じのゴール。

 

46分、自陣での不用意なパスミスからディアビが決める。0-2

 

試合終了

インテル0-2アル・イテハド

 

試合こそ負けたが、内容は悲観するものではないし、失点もプレシーズンならではの失点という感じなので、そこまで問題はない。

 

一番いないとまずいムヒタリアンラウタロがいなく、プレシーズンならこんなものだろうといった感じではある。

 

ただし、昨シーズンと比べて、不安な要素は多い。

 

まとめると、

 

〇良い要素

・メンバーがほとんど変わっていない(主力の退団が0)

・監督が同じ

・安定している監督(悪い意味でもだが)

・ジエリンスキの獲得

 

〇不安な要素

・ゾマー、アチェルビ、デフライ、ダルミアン、ムヒタリアン、アルナウトヴィッチ辺りの高齢選手のパフォーマンス低下の可能性がある。特にアチェルビとムヒタリアンは中核なので、心配。どうにでもできる選手層はあるが、監督が上手くやり繰りできるか。

・EURO、コパアメリカでの疲労の蓄積。

ドリブラー(個人技が強力な選手)がいない

・FWが大丈夫かという心配

・大きな得点源だったディマルコのパフォーマンスの低下の可能性がある

・昨シーズン同様にラウタロが爆発できるかどうか未定

・軒並み駄目だったライバルチームが立て直される可能性がある

ムヒタリアンラウタロテュラムが絶対的すぎる。

・昨シーズンは噛み合い(接戦を尽くものにできていた)、ライバルチームが軒並み駄目だった、主力が全く離脱しなかった等の要素があったが、今シーズンあるかどうかは分からない。

 

にほんブログ村 サッカーブログ 海外サッカーへ海外サッカーランキング

にほんブログ村 サッカーブログ セリエAへセリエAランキング

サッカーblogランキング