名前:ラファエル・レオン
年齢:23
所属:ACミラン
ポジション:左WG
国籍:ポルトガル
身長:188
利き足:右
2022-2023成績:27試合10得点(PK0)
【一言】怪物
【長所】凄まじいスピードと縦突破
【短所】ポジショニング、運動量、守備、好不調の波
【総括】
素質だけで言えばエムバペレベルの怪物FWで、監督次第でバロンドールを受賞してもおかしくないレベルの超逸材。2021-2022シーズンのセリエA年間最優秀選手。圧倒的なスピードを武器に、左サイドでの「分かっていても止められない縦突破」が一番の武器。スピードだけではなく、フィジカル、ドリブルの上手さもあるため、機能している時は、縦突破からの中に切り込んでのクロスやシュート、カットインからのシュートやパスにより、圧倒的な活躍を見せる。
今シーズンはミランが全く良くない時期もあり、レオン自身も低調なパフォーマンスで迷走している時期が長かった。サイドに張ってドリブルを仕掛けている時、カウンターでドリブルを仕掛けている時が一番輝くが、3412の時は、おそらく監督の指示で、最初から中でプレーすることを求められており、長所が完全に潰れていた。最初から中でプレーすることにより、判断の悪さやパスの拙さ、テクニック自体はそこまでないこと、運動量の無さ、ポジショニングの悪さという短所が全面に出てしまっていた。最初から中でプレーすることによって、一番の武器であるスピードに乗ったドリブルができないため、長所が完全に潰れてしまっていたのである。
確かに、多く中央でプレーできるようになればレオンの成長には繋がるが、完全に失敗していた。例えるなら、ジルーを左WGで使って全く活躍できなかったとして、悪いのは監督なのかジルーなのか、というような話である。先ずはサイドでアイソレーションして、チームとしてスペースを作ってあげた状態でドリブルをさせ、長所を活かして着実に成長させるべきである。しっかり機能させれば、誰にも止められない圧倒的なドリブルを持つだけに、是非とも上手く活かしたいところである。
素質だけで言えば化け物なので、今後のレオンのプレー、ピオリ監督の判断には注目である。