セリエA第34節 アタランタvsユヴェントス -最低の戦術×最低の戦術-

 

2023年5月7日

セリエA第34節

アタランタvsユヴェントス

監督:ガスペリーニ

 

アタランタ

3511

       サパタ

      パシャリッチ

   コープマイネルス   エデルソン

メーレ     デローン    ザッパコスタ

  スカルヴィーニ ジムシティ トロイ

      スポルティエッロ

 

最近ガスペリーニがハマっている3511。

3511で引けば当然守備はある程度固いが、攻撃は・・・

 

前回はユーヴェのホームで343を使ってボコボコにしたのだが・・・

 

ユヴェントス

3511

      ミリク

     ディマリア

    ラビオ  ファジョーリ

イリングJ   ロカテッリ   クアドラード

  Aサンドロ ルガーニ ダニーロ

      シュチェスニー

 

懲りない3511。

 

攻撃が機能するわけもない3511を懲りずに使っている同士の対決。

3511は攻撃でも守備でも352の圧倒的な下位互換なわけだが・・・

 

【0~15分】

 

アタランタはミドルブロック&プレスでポゼッション。

 

ユヴェントスはミドル(ロー)ブロックでポゼッション。ラインが低すぎる。まずい。

 

お互い攻め手がない。当然そうなる・・・

カウンターはまずできないし、ポゼッションしても前線にまるで人がいない。

 

お互い35ブロックという守備に人数がいる布陣な上、お互い攻撃が機能していない。

 

どちらかと言えば、アタランタが優勢。

アタランタの方が前線に人数をかけているし、ユヴェントスのラインが低すぎるし、横の幅が広すぎて、中盤中央を完全にシャットアウトする352の守備ではない。

これは酷い。3511でここまでスペースができる意味が分からない。

 

しかし、個人能力はユヴェントスの方が上。

 

アタランタの方が、縦のラインも横の幅もコンパクトにした352(3511)の守備が「まだ」できている。

できているとは言っても、結局は、352とは違い、3511は相手のDFラインやアンカーや降りたインサイドハーフを抑えられないので、352の守備の機能美にはほど遠い。

 

また、せっかく中盤で刈り取っても、前線にサパタ一人しかいないため、カウンターができず、352のストロングポイントであるショートカウンターができていない。

 

最早これは、最強戦術であるグイドリンが作り上げた352を冒涜しているとも言える両チーム。

 

352と3511は形だけは似ているが、攻撃でも守備でも機能性が全く違う。

攻守において素晴らしいバランスで、美しい機能性を持っている352とはまるで違う。

攻守において3511を使用する意味が皆無。

 

【15~30分】

 

お互いが外、外、外で後ろの方で回すだけで時間が浪費されていく。

120分間、最初から最後までひたすらPK戦狙いの鳥かごレベルに退屈で酷い試合。

 

カウンターも早い攻撃もない(できない)。ポゼッションでも一切崩せない。

 

ゆっくり回すチームは、結局最後の所はドリブルを絡めて崩すが、この両チームにはドリブルで崩せる選手が皆無(唯一ディマリアがいるが、この戦術のディマリアの役目はゲームメイク)。

守備を固めてカウンターを狙うチームは、守備の機能美と、カウンターで得点を取る方法が用意されている(用意されていない場合もあるが)。

 

この両チームにはポゼッションで崩す手段も、カウンターをする手段のどちらもない。

守備も別に完全に機能しているわけではない。

 

結果として、両チームとも守備を固めて、攻撃は後ろの方でパスを回して時間を浪費する、となっている。

 

残留することが目的のプロヴィンチャがビッグクラブを相手にする時は、これでも最悪構わないが、両チームともCL出場権を狙う上位のチームで、しかも両チームが同じ過ちを犯していて、完全上位互換の352という戦術があり、両チームとも他に明らかに機能する戦術がある、というのが駄目。最低であると言える。

 

【30~45分】

 

試合はアタランタが主導権を握る。主導権というかポゼッション。

前述のとおり、ユヴェントスの守備が酷いため。

 

しかし、アタランタも攻撃が機能しているということではない。

 

前半終了。0-0

 

修正点は、両チームとも監督の考えを根本からどうにかすること。

 

【45~60分】

 

ユヴェントスがラインを高くし、プレスを強め、攻撃も前に行き始める。修正点は分かっていたらしい。根本が間違っているのだが。

 

エデルソン→ボガ

ボガを左WGにした変則3412。

3412は駄目だよ・・・

守備が明らかに駄目になるだろうし、攻撃もボガが凄いため良くはなるだろうが、3412は絶対に駄目。

 

攻撃を機能させるには343、守備をこのまま固くいきたいならボガを左WGにした変則352。

 

どうやらガスペリーニはまともな精神状態ではないらしい。

 

56分、早速ユヴェントスに決められる。0-1

ラビオのクロスからイリングJが決める。

 

パシャリッチ→ムリエル

ようやく343に。最初からそうすれば良い。

 

【60~75分】

 

ボガ→ソッピー

怪我。ボガがいない343はまずまず厳しい。それでも前半よりはマシだろうが。

 

ミリク→ヴラホヴィッチ

ファジョーリ→ポグバ

 

ユヴェントスは引いてカウンター狙いにシフト。

ミリクからヴラホヴィッチに代わった分、だいぶカウンターが良くなる。

 

アタランタは343に変えたことにより、攻撃が機能し始める。

 

【75~90分】

 

アタランタが攻めてユーヴェが引いて守る形。

アタランタは3511の時、3412の時とは機能性が全く違う。当然だが。

 

アタランタがずっと攻める。ユヴェントスは完全にカテナチオ

 

ユヴェントスはカウンターをしたいが、この3511では厳しいので、早くキエーザや他にカウンターができるように交代をしたい。

 

イリングJ→コスティッチ

ディマリア→キエーザ

それは良い交代。

 

ユヴェントスはドン引きで守る。

 

98分、最後の攻撃で捨て身で来ていたアタランタの裏をキエーザとヴラホヴィッチでカウンターし、ヴラホヴィッチが決める。0-2

 

試合終了0-2

 

ガスペリーニ 3.5

 

アッレグリ 4.0

 

選手たちは評価不可。

 

両監督が完全に迷走している両チームの戦いのため、とても上位対決とは思えない、一切機能していないチーム同士の非常に退屈な対戦だった。後半はガスペリーニの迷采配で試合が動いたが・・・

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