セリエA第3節 ナポリvsラツィオ -王者陥落-

ラツィオ FW フェリペ・アンデルソン

2023年9月2日

セリエA第3節

ナポリvsラツィオ

監督:Rガルシア サッリ

 

ナポリ

433

       オシメン

クヴァラツケリア       ポリターノ

   ジエリンスキ  アンギサ

      ロボツカ

オリベラ Jジェズス ラフマニ ディロレンツォ

       メレト

 

前節からラスパドーリ→クヴァラツケリア。

遂にクヴァラツケリアがスタメン復帰。

なぜかMルイよりもオリベラを優先している。

 

ラツィオ

433

    インモービレ

ザッカーニ      Fアンデルソン

  Lアルベルト  カマダ

    カタルディ

ヒサイ ロマニョーリ カザーレ マルシッチ

    プロヴェデル

 

ついにラッツァーリ→ヒサイ。そのほうが良いだろう。

他は変えず。

 

【0~15分】

 

ラツィオはミドルブロック&プレスでカウンター気味。ポゼッションもする。良い守備。ラインは高めに保てており、適度にプレスをし、中央も締めれている。

 

ナポリはハイラインハイプレスでポゼッション。

 

ナポリがずっとボールを持つ。

 

ラツィオの守備は良いが、選手個々はポゼッション重視のメンバーであり、個々の守備能力があまり高くないため、この4141の良い守備をしても、そこが気がかり。戦術は非常に良い。これまでは待ち構える守備の時は良くなかったが、今日は良い。ナポリ相手で守備に専念している、ナポリ用の対策を練ってきた、相手がナポリだから集中している、といったところな気はする。

 

ただ、ラツィオナポリのハイラインハイプレスを前にポゼッションが完全に沈黙。厳しい展開である。

ラツィオは良い守備はできているので、カウンターができれば良いが、この前線だとカウンターが中々厳しい。

 

この守備(4141のミドルブロック&プレスで、外では持たせるが、中盤中央では持たせずに、相手の攻撃を封じる)をしているのは良いことなのだが、これでカウンターがあまりできていないのは勿体ない。

 

【15~30分】

 

ナポリがずっと持つ。

 

30分、Fアンデルソンが裏に抜け出し、Lアルベルトにパス、Lアルベルトがヒールで決める。0-1

ラツィオはワンチャンスを決めたような形。

 

【30~45分】

 

32分、ジエリンスキのミドルがDFに当たりコースが変わり入る。1-1

 

ナポリが疲れもあってかプレスが弱まりラインも低くなりはじめ、ラツィオもプレスの掻い潜り方に慣れてきたというのもあり、攻めることができるようになる。カウンターも決まり始める。ただし、それに伴いナポリもカウンターが決まり始め、オープンな展開になってくる。

 

ナポリはハイプレスもするが、ミドルブロックになる形も増えてきており、それによりラツィオが押し返せる、ボールを持てるようになってきてしまっている。

 

前半終了。1-1

 

ラツィオは試合開始前の想像(これまでの試合)よりも守備が断然良い。修正の必要はない。

 

ただし、カウンター時はFアンデルソンが頑張ってはいるが、インモービレとザッカーニがあまりカウンター時に良くはない。

 

この4141で中盤中央を完全に締めて外で回させてカウンター、というのはナポリには効果的な戦術ではあるが、ラツィオの所属選手にはそこまで合っていないというのが辛いところ。

 

ベンチにはペドロがいるので、ペドロをどう使うかが鍵か。インモービレ→ペドロでFアンデルソンをトップが良いとは思うが。

 

ナポリは、ポリターノ→エルマス辺りで変化を加えたいところ。後は毎試合そうだが、オリベラ→Mルイにしたほうが良い。ラツィオも完璧な守備というわけではなく、Mルイがいれば普通に崩せていそうなものであるが。

 

また、ロボツカとジエリンスキがあまり動かずにラツィオの中盤の守備網から抜け出さずにプレーしているが、無理やり外に行ったり後ろに下がってでも触って、ゲームを作る、リズムを作った方が良い。単調に流動的にならずにボールを回していてもラツィオの守備の思うつぼである。

 

また、もっとハイラインハイプレスで嵌めて良い。ラインが低くなる時が多い。待ち構えて守れるチームではない。昨シーズンよりもラインを低めにして待ち構える守備が多くなっており、良くない。

 

【45~60分】

 

展開変わらず。ナポリが持ちはするが、ラツィオが良い守備をして決定的にやらせはしない。

 

52分、Fアンデルソンがボールを奪い、そのままドリブルでショートカウンター、Lアルベルトがスルーして鎌田が決める。1-2

 

ラツィオはこういうカウンターができてくると非常に良い。

また、リードしたからと言ってラインは下げずに、このまま高いラインを保てるかどうかは重要。

 

対してナポリは、昨シーズンもそうだが、強い相手に良い守備をされると中々崩せず、守備は元々良いわけではないので、それで負けていくという形がある。

 

ナポリは早目にエルマスを入れて攻撃に変化を加えた方が良い。オシメンをラスパドーリに変えるのもありか。

 

【60~75分】

 

ラツィオ

鎌田→ゲンドゥージ

 

ナポリ

オリベラ→Mルイ

クヴァラツケリア→ラスパドーリ

Mルイはスタートからで良い。

 

66分、ゲンドゥージのスルーパスにザッカーニが抜け出して決めるが、VARでオフサイド

 

ナポリは相当前がかりになっており、守備は元々良くないのにさらに悪くなっているため、ラツィオは追加点を取ってトドメを差したいところ。

 

71分、混戦からゲンドゥージが決めるが、これもVARでその前のプレーでオフサイドで取り消し。

 

ナポリ

ポリターノ→リンドストロム

 

【75~90分】

 

ラツィオ

Fアンデルソン→ペドロ

ヒサイ→ペッレグリーニ

 

ナポリ

ジエリンスキ→シメオネ

スクランブル。

 

ラツィオ

インモービレ→カステジャノス

ザッカーニ→イサクセン

 

試合終了

ナポリ 1-2 ラツィオ

 

ナポリはそこまで悪いわけでもないが、修正力が足りなかった。

 

ラツィオが格別に良かったというわけでもないが、しっかりナポリ対策は行い、勝ち切った。

 

ラツィオが良いというよりはナポリ(Rガルシア監督)がそこまで良くなかった感が強い。

 

ナポリの昨シーズンの強さに途中から出てくるベンチメンバーが強かった、変化を加えられた、というのがあるが、今シーズンはエンドンベレとロサーノがいなくなっており、まずまず痛い。(昨シーズンは途中からエルマス、ロサーノもしくはポリターノ、ラスパドーリ、シメオネ、エンドンベレが出てきて、良い変化を加えていた)。ナポリはひたすらポゼッション、つまりは単調とも言えるので、選手交代での変化は重要。

 

・やはりナポリは昨シーズンほどの強さはなさそう。昨シーズンもライバルチームが軒並み駄目だったから優勝したということも要因の一つであり、加えて、今シーズンは微妙な戦力の低下もあり、監督も変わっているのが痛い。ただし、ナポリは格下相手には滅法強いサッカーはしているので、ライバルチームはナポリの優勝を阻むには、自分たちは崩れずに、ナポリ相手に直接対決で勝つことが重要。

 

 

ナポリ

Rガルシア 5.5 スタートは悪くはなかったが、その後は修正できず手詰まりにしてしまった

オシメン 6.0 悪くはなかった

クヴァラツケリア 6.5 良いプレーも多かったが、(チームの責任ではあるが)消えている時間も多くなってしまった

ポリターノ 6.5 良いプレーも多かったが、(チームの責任ではあるが)消えている時間も多くなってしまった

ジエリンスキ 6.5 随所で良いプレーを見せていたが、全体を通すとそこまで良くはなかった

アンギサ 6.5 安定して良かった

ロボツカ 6.0 攻撃面はそこまで悪くはなかったが、守備面は怪しかった

オリベラ 5.5 Mルイで良いと思うのだが・・・

Jジェズス 6.0 まずまず

ラフマニ 6.0 まずまず

ディロレンツォ 6.5 安定

メレト 5.0 良くはなかった

 

ラツィオ

サッリ 6.5 ナポリに救われた感もあるが、しっかりナポリ対策はできていた

インモービレ 6.5 動きは悪くなかったが、やはりスピードの衰えが気になる

ザッカーニ 6.5 前半は良くなかったが、後半は積極的に裏に飛び出していて良かった

Fアンデルソン 7.5 素晴らしいプレーをしていた

Lアルベルト 7.0 安定して良かった

鎌田 7.0 良かった

カタルディ 7.0 良かった

ヒサイ 6.5 安定

ロマニョーリ 6.5 良く耐えていた

カザーレ 6.5 良く耐えていた

マルシッチ 6.5 安定

プロヴェデル 6.5 安定

 

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