2024年7月5日
EURO2024 決勝トーナメント準々決勝
ポルトガルvsフランス
監督:Rマルティネス デシャン
4141(攻撃時4231)
Cロナウド7(C)
レオン17 Bシウバ10
Bフェルナンデス8 パリーニャ6
ヴィティーニャ23
Nメンデス19 ペペ3 Rディアス4 Jカンセロ20
Dコスタ22
前節と同じメンバーで、433。非常に残念である。
352は機能していて、433は機能していなかったのに、なぜこの選択になるのか。
フランス
4312
エムバペ10(C) コロムアニ12
グリーズマン7
カマヴィンガ6 カンテ13
チュアメニ8
Tエルナンデス22 サリバ17 ウパメカノ4 クンデ5
メニャン16
前節からテュラム→コロムアニ、ラビオ(出場停止)→カマヴィンガ。
フランスはここにきて4312。
それは大丈夫だろうか。
4312では守備が非常に心配である。攻撃はより機能するだろうが、守備を考えたら433の方が良い気はするが。
4231より良いことは間違いないし、守備もフランスの強力なDF陣と中盤の3センターなら4312でもごまかせるとは思うが。
【0~15分】
フランスはミドルブロックでポゼッション。
ポルトガルはミドルブロック&プレスでポゼッション。
両チームがお互いに持つ形。
フランスは4312により攻撃が良いので、ポルトガルを崩せている。
逆に、フランスは4312で守備が良くないため、ポルトガルも十分にボールを回す、攻めることができている。
ポルトガルは、守備時はこれまでと同じ4141だが、攻撃時にはBフェルナンデスをトップ下に上げて4231にしている。
守備時が4141なだけ良いが、4231では前節のボールを良い形で回せない(手詰まり)ということがより顕著になるだけだが・・・
フランスが4312で守備面で自滅しているので、ボールを回せてはいるが、そうではない、としか言いようがない。
前節は、Bフェルナンデスがサイドに行けばレオンのプレーエリアと重なり、中にいるとボールに触れなく、ポジショニングと動きが混迷しており、パリーニャは全くボールに関与できていなかったので、パリーニョとヴィティーニャを並べてゲームを作る、Bフェルナンデスには中央の前の方にいてもらう、という修正の意図だろうが、それでは攻撃の手詰まりの解決になっていない。
前節の433ではポジションを固定してしまっていた(しかも良くない位置で)ので手詰まりになっていたのであって、4231にしてはよりポジションが固定されて手詰まりになる。
433でWGと中盤の動きを変えるか、最善は352でスペースを作ってあげることが解決法である。
【15~30分】
ポルトガルがボールを後ろで回して持つようになるが、良い攻撃はできていない。手詰まり。
フランスは4312のため相手にボールを支配されてしまっている。
ただし、4312はカウンターも強力であり、フランスが持った時は崩せている。
つまり、フランスが優勢ではある。
しかし、ポルトガルがやらかしているため有利になっているが、守備を考えたらフランスのこの4312はあまり良くない。
これなら433の方が良い。
ポルトガルは前節と同様に手詰まりのため、こうなるとレオンのドリブルが頼りだが、クンデが相手であり、カンテ(カマヴィンガ)(カンテとカマヴィンガが頻繁に入れ替わっている)やコロムアニも意識的にレオンを重く見てカバーしているため、中々難しい。
それでもポルトガルは上手くボールが運べないため、完全にレオン頼りとなる。
後ろでダラダラ回すためポルトガルがポゼッションでは上回っているが、優勢なのはフランス。
【30~45分】
展開変わらず。
ポルトガルがダラダラ持ち、フランスのカウンターとポゼッションの攻撃をポルトガルが凌ぐ。
前半終了0-0
ポルトガルはこれでは厳しい。試合途中で352に変えるのもそれはそれで厳しいが、この433では強くないし機能していない。
フランスは、普通に433で良い。4312も攻撃面は悪くはないが、守備面も考えたら433の方が良い。
攻撃面でも、守備を固くしてエムバペとデンベレとテュラムの強力3トップに任せた方が良い。
【45~60分】
両チーム特に変えず。変えないならポルトガルに望みは見えない。
両チーム機能していないなら、ポルトガルは戦力差でジリ貧。
フランスもこの試合は変えなくても良いが、これで良いと思っているなら、非常に良くない。
抜け出したBフェルナンデスのシュートはメニャンがスーパーセーブ。
【60~75分】
フランス
433に。それで良い。これでさらにフランスが有利になると思われる。
フランスは守備でも攻撃でも433にして良くなる。当然である。
こうなったらポルトガルは変えない限り相当厳しい(試合途中なこともあり変えない、変えられないだろうが)。
フランスの守備が良くなることで、ポルトガルはさらにボールを運ぶことができなくなり、フランスは攻撃も良くなっているので、攻撃でもどんどん崩される。
Bフェルナンデス→コンセイソン
カンセロ→セメド
【75~90分】
ポルトガルはコンセイソンが入り、Bシウバがトップ下になることにより、良くはなっている。
ただ、ポルトガルは得点を奪うパターンが何もない。
ゴール前にいるのが身体能力が相当落ちているロナウドだけで、バイタルにも誰もいないので、これで得点を奪うのは厳しい。
ポルトガルが持ち、フランスがカウンターという展開が多くなる。
フランス
コロムアニ→テュラム
パリーニャ→Rネベス
後半終了0-0
【延長】
フランス
カマヴィンガ→フォファナ
フランス
エムバペ→バルコラ
試合展開はポルトガルが持ち、フランスがカウンター。
レオン→Jフェリクス
ヴィティーニャ→ヌネス
試合終了0-0
PK戦へ。
【PK】
フランスが先攻。
デンベレ 〇
Cロナウド 〇
フォファナ 〇
Bシウバ 〇
クンデ 〇
Jフェリクス ×
バルコラ 〇
Nメンデス 〇
Tエルナンデス 〇
試合終了
フランス0-0ポルトガル(PK5-3)
ポルトガルは352の時は非常に強かったが、433は全く良くなく、いつもの「グダグダのボール回しで得点手段がなく、ボール回しはするためロースコアになる」となってしまっていた。
フランスは4312は良くない。433も凄い良いというわけではないが、個人個人が強い(良いメンバーで組めば強い)。