※19節終了時点(18試合)
チーム名:ユヴェントスFC
監督:ティアゴ・モッタ
順位:5位
勝点:32
得点:30
失点:15
総合:★★★★★★☆☆☆☆
監督:★★★★★★☆☆☆☆
戦術:★★★★☆☆☆☆☆☆
組織:★★★★★★★☆☆☆
戦力:★★★★★★★★☆☆
攻撃:★★★★★☆☆☆☆☆
守備:★★★★★★★☆☆☆
■良い点:組織、守備は良い。
■悪い点:攻撃が良くない。4231なことが良くない。
■戦術的特徴(攻撃)
丁寧に繋ぎはするが、じゃあそこからどうするの?といった攻撃である。4231のため詰まった攻撃になり、結局はサイド際でコンセイサオやユルディズがキープして、戻して終わる。
この戦術を取るなら、CFに個人能力が高い選手、サイドにドリブル突破ができる選手がいないと厳しい。つまりは、選手と戦術が合っていない。そもそも4231自体が戦術として非常に弱い。
■戦術的特徴(守備)
守備組織は素晴らしい。ただし、全員守備で、4231というよりは全員戻って引いて守備をしているので固いが、ビッグクラブ相手ならまだしも、格下相手にも取る戦術ではない。また、それだけ引いているのに攻撃がカウンターではなく、嚙み合っていない。
固いは固いが、ビッグクラブがそれだけ引いて守れば固いのは当然で、それでは攻撃力が半減してしまう。
なお、最近はハイラインハイプレスにしているが、攻撃はそれでマシになったかもしれないが、守備は4231でハイラインハイプレスをしたら脆くなるのは当然で、序盤戦のような守備の固さは失われた。
4231な以上、守備を固くしたいなら思いっきり引かなくてはいけなく、攻撃が残念になる。だからと言ってハイラインハイプレスをしたら、守備は脆くなる。4231で戦う以上、詰んでいると言わざるを得ない。
■総括
モッタ監督については、ボローニャ時代からそうなのだが、組織作りは上手いのだが、4231を重用していることが本当に良くない。戦術さえ良ければ非常に良い監督なのだが、選択する戦術やメンバーが非常に足を引っ張っている。
攻撃は貧弱の一言。CFのヴラホヴィッチはポストプレーは得意ではなく、ドリブルもなく、一人で打開できる選手ではない。その中、サイドは全く適正ポジションではないユルディズ、サイドに張るだけではそこまで脅威ではないコンセイサオの両翼、トップ下はパサーのコープマイネルスと、崩す手段がない。ダブルボランチもレジスタがいなく、典型的なポジションが非流動的なワイドに幅を取る4231のため、詰まった攻撃になる。
ボローニャ時代も同じ戦術だったが、CFが一人でゴールまで持っていけるザークツィだったため、雑にザークツィがポゼッションでもカウンターでも何とかし、周りの選手もカウンターで活きる、ポゼッションでも崩せる選手たちだったが、ユヴェントスで現在選んでいる選手たちはそうではない。
守備については、良い組織をしているが、引きすぎである。また、ブレーメルの離脱は非常に痛く、カルルは良い選手だが、ブレーメルやガッティに比べれば落ちてしまう。
まとめると、戦力は揃っているし、監督も指導力は高い監督だが、戦術と選手選考が著しく良くない。