■ASローマ 5位 勝ち点69 得点56 失点35
デ・ロッシ監督は4節まで率いて解任、次のユリッチ監督は12節まで率いて解任、次のラニエリ監督が最後まで率いた。
今シーズン最初の監督である、デ・ロッシ監督は、昨シーズンも良くなかったので、なぜ続投したのか疑問でしかなかったが、今シーズンも全く良くなかった。選手選考は良くなく、組織・戦術も良くなかった。
引き継いだユリッチ監督は、組織は良かったが、選手選考が明らかに駄目だった。
3人目であるラニエリ監督は、選手選考は良くなく、戦術・組織はまずまず・良いわけではない、といった形であった。
戦力で言えば、ACミランに次ぐ戦力を誇ったが、監督が全く良くなかった。
戦力を考えたらあり得ない出来に終始し、ディバラ、ソウレ、バルダンツィという夢のような3人の前線がいるのにも関わらず、その3人は重宝されず、酷い体たらくであった。
守備については352、343ということもあり悪くはなかったが、良いというわけでもなかった。
攻撃については、選手選考が良くないので良くなかった。
セリエAトップクラスのGKのスヴィラル、CBは少し足りないがある程度の実力のあるCB陣、WBは攻撃に秀でた選手が多数おり、中盤もまずまず良く、何より前線及び中盤にディバラ、バルダンツィ、ソウレという間違いなくセリエA一の強力無比な3人を揃えていたにも関わらず、この体たらくは監督の責任以外の何物でもなかった。
失点は少なかったが、ここまで失点が少なかった、ここまで勝ち点を取れたのはGKのスヴィラルのおかげであり、スヴィラルがとてつもない活躍をし、スヴィラル一人で相当な勝ち点を稼いでいた。セリエAは優秀なGKが非常に多いが、その中でも明らかに飛び抜けた活躍をしていた。
来シーズンはガスペリーニ監督が指揮を執る。
ガスペリーニ監督は、343しかできない、ここ数シーズンは343しかできないのに343以外を使いたがる、選手に合わせて柔軟に戦術を変えることはできない傾向にある、自分の戦術に拘る傾向にある、選手選考が明らかにおかしい場合がある、等の欠点はあるが、ハマれば良い監督であり、良いチームになる見込みが0のデ・ロッシ監督やラニエリ監督よりは良い。
ハマれば良い監督であるし、(来シーズンの戦力がどうなるかは分からないが)ローマの戦力は非常に強力なので、注目である。