■モンツァ 20位 勝ち点18 得点28 失点69
ベルルスコーニ&ガッリアーニの元ミランコンビの力によって、積極的な補強で残留していたモンツァだったが、ついに降格してしまった。原因は間違いなくパッラディーノ監督の引き抜きである。若くして相当な実力者だったパッラディーノ監督が去ってしまい、ネスタ監督では残留は果たせなかった。
戦力は悪くはないし、ネスタ監督もそこまで悪くはなかったが、戦力と戦術の噛み合いが非常に悪く、チームは機能せずに降格してしまった。また、チームの補強もあまり良いものではなかった。
ネスタ監督はセリエBの時からそうだったが、やっているサッカーは悪くないし、組織作りも悪くないが、選手に合わせた戦術ではなかったし、この戦術は個の力のあるアタッカーが必要だったので、モンツァには合っていなかった。
17節まではネスタ監督が率いたが、成績不振で解任された。守備については良かったが、攻撃は上手く組み立てられなかった。選手と戦術が噛み合っていなかったことが大きいが、ペッシーナやガリアルディーニの長期離脱、カプラーリが長期離脱明け、モタも離脱気味ということもあり、そこが痛手だった。いる選手で上手くやりくりすべきだったが、それはできなかった。
そこまで悪くはなかったが、もっとやりようはある、といった感じで、結果も出ていなかったので、解任も致し方ない。しかし、後任のボッケッティ監督で立て直せることはできるどころか、むしろ悪化した。攻撃は立て直せず、守備は悪くなったので、むしろ悪化した。
ボッケッティ監督はこれまでエラスで下部組織の監督やトップチームのアシスタントコーチをしていたので、トップチームの監督はほぼ初(エラスで暫定で数試合指揮している)であり、何故ボッケッティ監督を連れてきたのか不明である。
自チームの下部組織の監督やアシスタントコーチを昇格させるということは良くあるが、他チームで結果も出していない、トップチーム経験のない監督を連れてくる判断は良く分からない。攻撃も守備も最低レベルであった。
ボケッティ監督の解任後、再びネスタ監督が指揮を執ったが、立て直しはできずに、そのまま降格した。
元の戦力は揃っていたので、監督人事や冬の移籍市場での補強によって断然挽回はできたが、フロントが完全に諦めているとしか思えない監督人事と補強により、残留はできなかった。