2023年8月21日
セリエＡ第1節
ボローニャvsACミラン
監督：モッタ ピオリ
4231
ｻﾞｰｸﾂｨｰ
ﾌｧｰｶﾞｿﾝ ﾓｰﾛ ｴﾝﾄﾞｲｪ
ﾄﾞﾐﾝｹﾞｽ ｴｲﾋﾞｼｬｰ
ﾘｺﾔﾆｽ ﾙｸﾐ ﾍﾞｳｹﾏ ﾎﾟｯｼｭ
ｽｺﾙﾌﾟｽｷ
２大エースのバロウ（ベンチ外）、オルソリーニ（ベンチ）がいなくては攻撃にならないと思うが・・・
433
ｼﾞﾙｰ
ﾚｵﾝ ﾌﾟﾘｼｯﾁ
ﾗｲﾝﾃﾞﾙｽ ﾛﾌﾀｽﾁｰｸ
ｸﾙﾆｯﾁ
Tｴﾙﾅﾝﾃﾞｽ ﾄﾓﾘ ﾃｨｱｳ ｶﾗﾌﾞﾘｱ
ﾒﾆｬﾝ
プレシーズンから変わらずのメンバー。
戦術も変わらないだろう。
ボローニャは、左ＳＢのカンビアーゾ、左ＳＢのキリアコプーロス、ボランチのシャウテン、アタッカーのソリアーノ、アタッカーのサンソーネ、ＣＦのアルナウトヴィッチ等が去った。
主力が多く去ってしまった。
一方、獲得は、ＣＢのベウケマ、アタッカーのエンドイェ、ＭＦのファビアンとアズジ、ＣＦのファン・ホーイドンク（レンタルバック）等。
どちらかというと放出の戦力の方が目立つが、スコルプスキ、ルクミ、ポッシュ、ドミンゲス、オルソリーニ、バロウと中核を担う選手は残っているので、モッタ監督が上手く立ち回ればそこまで問題ない。
ただ、モッタ監督は良い監督なのだが、メンバー選考とフォーメーションについては首をかしげる点も多いので、特に序盤は苦しい戦いになるかもしれない。
とりあえず今日のメンバー選考は中々酷い。
これでミランを相手にするのは無理・・・
ミランはボローニャがこれだけ弱いメンバーということもあり、勝利以外あり得ない。
【0～15分】
開始早々のリコヤニスのミドルはバー。
ボローニャはミドルブロック＆プレスでポゼッション。ハイプレスもする。
ミランはハイラインハイプレスでポゼッション。運ばれたらミドルブロック。
ミランは、プレシーズンは攻撃時433気味、守備時は4231と、どう考えても守備時も433の方が良いに決まっているので、守備がボロボロだったが、なんと遂に完全なる433に変える。素晴らしい。やっと改心したらしい。
433（4141）の守備なら、ハイラインハイプレスもより良いプレスができるし、相手に運ばれてブロック守備になった時も、まるで固さが違う。
中盤中央が２人なのと、３人なのはまるで守備が違う。433ではなく4231を選択する理由がどう考えてもない。
4141なら、レオンが守備をある程度サボったとしても、まだ何とかなる。4231でレオンが守備をサボる（大体サボる）と、守備時は4＋2＋右サイドの1と、どう考えても守れるわけがないブロックになる。
また、攻撃も433気味から完全に433にする。当然攻撃もそのほうが良いに決まっている。
ミランはこのまま433で行くなら、相当強い（あとはＣＦ問題）。
しかし、ジルーも433なら4231よりは断然活きるので、まだ昨シーズンよりは良い。
ジルーはフィニッシュの部分とポストプレーしかないと言っても過言ではないので、近くに味方がいないとどうしようもないが、4231は特殊な戦術を使わない限りは自分たちでスペースを潰しているので流動的になりづらく、サイドはサイドに張ることが多くなり、ボランチも上がりづらいため、近くにはトップ下しかいない。
しかし、433ならＷＧの選手は中央のスペースを使いやすく、また、インサイドハーフも上がりやすいので、ＷＧとインサイドハーフの４人がＣＦの近くに流動的に入っていける。
ボローニャはボールの持てる、運べるオルソリーニもバロウもいないので（特にオルソリーニ）ポゼッションをしても、良いポゼッションにならない。
ボローニャは昨シーズンから継続して、最後尾から繋ぐが、どんどんボールを失う。このメンバーでミラン相手に繋ぐのは相当厳しい。
これはミランが圧倒するだろう。
12分、プリシッチのクロスをラインデルスが折り返してジルーが決める。0-1
これはもう一方的な試合。圧倒的な差がある。
逆にボローニャは、結局は4231の守備なので、バイタル、中盤中央を使われ放題。（少し特殊だから普通の4231よりはまだ悪くないが）
【15～30分】
20分、プリシッチの個人技からジルーのポストプレー、そしてプリシッチがミドルを突き刺す。0-2
２点リードされたということでボローニャがボールを保持し、ミランもある程度引くようになるが、ボローニャの戦術は、中盤とＤＦラインで丁寧に繋ぎ、オルソリーニとバロウが持って時間を作るか、そのまま個人技で決めるか、という戦術なので、そのオルソリーニとバロウがいないのだから、攻撃手段がない。
また、ミランの守備が4141なので見違えるように固い。
ジルーのボレーはスコルプスキがスーパーセーブ。
【30～45分】
ミランが守ってカウンターを狙う形。
ミランは4141のブロック守備のため本当に見違えるほど守備が良い。
ミランがカウンターで何度かチャンスを作る。
ボローニャはミランが引き始めたことにより、繋げるようにはなっているが、結局個人技がないから何もできない。
前半終了0-2
ボローニャはオルソリーニを出さないことには話にならない。
オルソリーニが出てきても、0-2だし、対面がテオなので、もう遅いだろうが・・・
ミランは本当に良い。怪我がなく、ターンオーバーもなく、ずっと433で行くなら優勝も狙える。怪我もターンオーバーもなくはあり得ないだろうが・・・
【45～60分】
モーロ→オルソリーニ
エース登場。
オルソリーニを右、ファーガソンをトップ下、エンドイェを左に。
新加入のエンドイェ以外は昨シーズンとほぼ同じ形になる。この方が当然良い。
試合展開は変わらず、ボローニャが持ち、ミランがカウンターを狙う形。
ボローニャは、ここにバロウも復帰すれば、監督がモッタなので、昨シーズンと同じくらいはやれるだろう。
本当は、オルソリーニとバロウがいるのだからもう少しやれて良いのだが。もっとボローニャに合った良いフォーメーション、組み合わせはある。
ボローニャが立て続けにチャンスを作る。
ミランは、4141で見違えるほど守備は良くなっているが、CB、SBの個人個人の守備の軽さ（テオ以外）が前半から散見される。
【60～75分】
しかしピオリは本当に新戦力を試さない・・・
もうこの試合は余裕だし、ジルーは元々カウンター時にほとんど役に立たないし、プリシッチもとっくに体力が切れているので、チュクウェゼやオカフォーを出して良いと思うのだが・・・
ドミンゲス→アズジ
ジルー→オカフォー
ロフタスチーク→ポベガ
カラブリア→カルル
プリシッチ→チュクウェゼ
最後の方に一気に変えるのではなくて、スタメンの中でどれだけやれるかを早めに見た方が良いと思うが・・・
【75～90分】
ザークツィー→ファン・ホーイドンク
リコヤニス→コラッツァ
ファーガソン→ウルバンスキ
ティアウ→ケアー
カウンターからレオンのシュートはポスト。
試合終了0-2
ミランが完勝、圧勝の形。
ﾓｯﾀ 5.0 組織作りは変わらず良いのだが、メンバー選考や戦術の部分が良くなかった
ｻﾞｰｸﾂｨｰ 6.5 良いポストプレーをしていた
ﾌｧｰｶﾞｿﾝ 5.5 良くはなかった
ﾓｰﾛ 5.5 良くはなかった
ｴﾝﾄﾞｲｪ 6.0 悪くもないが特別良くもなく。可能性を感じはする
ﾄﾞﾐﾝｹﾞｽ 6.5 ボール回しで貢献
ｴｲﾋﾞｼｬｰ 5.5 前半は良くなかったが後半はまずまず
ﾘｺﾔﾆｽ 6.0 悪くはなかった
ﾙｸﾐ 6.5 悪くはなかった
ﾍﾞｳｹﾏ 6.0 悪くはなかった
ﾎﾟｯｼｭ 7.5 レオンをほぼほぼ封じ込める
ｽｺﾙﾌﾟｽｷ 6.5 良く頑張っていた
ﾋﾟｵﾘ 8.0 やっと改心し、433に変更。素晴らしい出来だった。
ｼﾞﾙｰ 6.0 得点を奪い、良いポストプレーもいくつか見せていたが、ボールロストが多すぎるし、スピードが無さすぎるのが辛いところ。ただし、昨シーズンよりは断然良い。
ﾚｵﾝ 6.0 433でポジショニングが自由にできるということもあり、ポジショニングや動きは良かったが、ボールを持ってからはあまり良くなかった。ポッシュにほぼほぼ封じ込められた
ﾌﾟﾘｼｯﾁ 8.0 素晴らしい出来だった。ドリブルにパスにで大きく崩しに貢献
ﾗｲﾝﾃﾞﾙｽ 7.5 段違いに良い。本当に素晴らしい選手
ﾛﾌﾀｽﾁｰｸ 7.0 インサイドハーフとなり、本領を発揮してきた。どこをどう考えてもインサイドハーフの方がロフタスチーク個人としても良い
ｸﾙﾆｯﾁ 8.0 素晴らしいポジショニングと余計なことをしない球離れの良いパスでパスワークに大きく貢献
Tｴﾙﾅﾝﾃﾞｽ 8.0 至る所に顔を出して攻撃面で大きく貢献
ﾄﾓﾘ 6.0 まずまず安定していたが軽いプレーも見られた
ﾃｨｱｳ 5.5 軽い守備が目立った
ｶﾗﾌﾞﾘｱ 5.5 軽い守備が目立った
ﾒﾆｬﾝ 7.5 安定してシャットアウト
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