セリエA第9節 ACミランvsユヴェントス -狂人vs狂人-

ACミラン 監督 ステファノ・ピオリ

2023年10月22日

セリエA第9節

ACミランvsユヴェントス

監督:ピオリ アッレグリ

 

ACミラン

433

     ジルー

レオン        プリシッチ

  ラインデルス  ムサ

     アドリ

フロレンツィ トモリ ティアウ カラブリア

     ミランテ

 

メニャンもスポルティエッロもいないのでミランテがGKを務める。

Tエルナンデス、ロフタスチークもいなく、中々厳しい陣容となっている。

特にロフタスチークは相当痛い。

クルニッチはベンチに復帰。

 

ユヴェントス

352

    キーン    ミリク

    ラビオ   マッケニー

コスティッチ     ロカテッリ    ウェアー

   ルガーニ ブレーメル ガッティ

       シュチェスニー

 

こちらはダニーロ、Aサンドロがいないが、層が厚いのでそこまでは問題ない。

 

キエーザ、ヴラホヴィッチ、ミレッティがベンチ。

キエーザ、ヴラホヴィッチは怪我明けのためだろう。

 

ミレッティがいないのはミランにとっては朗報。

 

アッレグリはミレッティやマッケニーやキエーザやソウレ等のチームを機能させる重要なタレントよりも筋肉が大好きなので・・・

 

【0~15分】

 

ユヴェントスはローラインブロックでカウンター狙い。

相変わらずラインが低すぎる。このいつもと同じローラインの532ではミランにやられたい放題になるだろう。

 

ミランはミドルブロック&プレスorハイラインハイプレスでポゼッション。

 

ミランがボールを完全に支配。当前そうなる。ローラインの532だとスペースがありすぎて余裕を持ってボール回しができるし、中盤にスペースがありすぎて崩したい放題である。

 

しかし、ミランも守備時にラインデルスをトップ下に上げて4231にしており、守備が非常に良くない。この守備時4231はまずまずやっているが、本当に余計なことをする・・・

 

相手のアンカーはチーム全体の守備を捨ててまでマンマークをする必要はないし、むしろインサイドハーフと2トップを防がなければいけないので、3センターでブロックを形成して守らなければいけない。4141のブロックを作ることが何より重要なのに、これは良くない。本当に良くない。4231でまともな守備をするのは不可能。

 

レオンの個人技からのクロスからジルーがシュートを打つがシュチェスニーが素晴らしいセーブ。

 

基本はミランがずっとボールを持って押し込むが、ミランが守備時に4231にしてしまっているせいで、中盤にスペースができて間延びしてしまっているので、ユヴェントスもカウンターができている。また、ユヴェントスのポゼッション時もミランは4231のためスペースがあるので、かなり間延びしている。

 

守備に大きく問題があり、メンバー的に攻撃にも問題があるユヴェントスと、攻撃は問題ないが守備に大きく問題があるミラン。両チーム酷い。

 

【15~30分】

 

ミランは守備が本当に酷い。インテル戦で何も学んでいない。

キーンとミリクでここまでやられているなら、キエーザがいたらと思うと怖すぎる。

特にキーンには何度も突破されそうになっており、非常に危うい。

 

キエーザとソウレの2トップだったならば、インテル戦のように圧倒的に蹂躙されて惨敗しているだろう。

 

どうしたらここまでスペースのある守備で守ることができると思えるのか・・・

 

しかし、ユヴェントスのラインがあまりにも低すぎてボールはミランがずっと持っているため、押し込めてユヴェントスはクリアがほとんどとなってしまっていることがまだ救い。

 

しかし、それでもやられすぎだし、これで90分持つとは思えない。

 

格下相手にはこの守備でも守れるが、強豪相手にも同じようにやるのは全くもって宜しくない。

 

格下相手にはハイラインハイプレスで前や中盤で奪って攻撃をさせずに、カウンターでも身体能力のあるCBとSBで守るという守備で問題ない。

 

しかし、ミラン(ピオリ)のハイラインハイプレスはあまり良くないため、同格や強豪相手に同じことをしても、プレスをいなせる相手だと、プレスはするがラインが高くない、プレスが弱い、中盤にスペースが多いという大きな欠点、つまりは全く良くない守備である「プレスが弱いハイライン」、「前でプレスをするがラインが低く中盤に大量のスペースがある」という欠点が露呈している。

 

そのスペースがあり、プレスが弱く持ち手にもプレッシャーがかかっていないという状況により、CBが晒され、ミランのCBはそこまで強いわけではないため、カウンターでもポゼッションでも破壊されている。

 

上記の欠点は433(4141)で基本はハイラインハイプレス、運ばれたらミドルブロックという守備をすれば(格下でも強豪相手でも)解決し、ハイラインハイプレスで前で奪うということと、リトリートしてスペースを消すことの良い所取りができるのだが、ピオリは4231が大好きなので、せっかく攻撃では433で昨シーズンの4231よりも格段に良くなっているにも関わらず、守備で余計なこと(4231で中途半端なハイプレス)をしているので、良くない。

 

【30~45分】

 

40分、裏へのスルーパスでティアウがキーンに体を入れ替えられて、GKと1対1になりそうな所をティアウが倒して一発レッド。

 

何度もやられていたキーンにやられる。本当にピオリは・・・

 

4141と4231では天と地ほども守備が違うということをなぜ理解できないのか。

 

ミラン

プリシッチ→カルル

 

レオン ジルー

ラインデルス

アドリ ムサ

4バック

 

4212という正気の沙汰とは思えないフォーメーションにする。

二度言うが、正気の沙汰ではない。どうやって守る気なのか。

 

前半終了0-0

 

ミランはピオリの4231脳をどうにかする修正が必要。

 

真面目な修正の話をするなら、ミランは引いてブロックで守ってレオンの独力カウンター任せしかないのではないだろうか。レオン一人残して引きこもった方が良い。4212では負けが決まる。

 

ユヴェントスは、キエーザとミレッティ投入。

 

【45~60分】

 

ミランは変えずに4212。終わり。負け。

(攻撃時は単純に433からプリシッチを抜かしただけ、守備時は441の中盤ダイヤモンドをしたいのだろうが、レオンが守備をしないので4212になっている)

 

ユヴェントスが攻め、ミランが守る展開。

ミランはこの4212という訳の分からない守備で守れるわけがない。

 

ミランはポゼッションを試みるが、厳しい。(プリシッチ一人いないだけなら同じように回せるだろう理論だろうが、そんな甘い話はない。押し込まれているし、ユヴェントスも前に出てきている。)

 

ユヴェントス

キーン→ヴラホヴィッチ

コスティッチ→カンビアーゾ

 

ミラン

アドリ→クルニッチ

ジルー→ヨヴィッチ

この展開でヨヴィッチ・・・?

怪我明けのクルニッチ・・・?

 

【60~75分】

 

63分、ロカテッリのミドルをクルニッチが触りディフレクションで決まる。0-1

 

【75~90分】

 

ユヴェントス

ガッティ→ハイセン

ミリク→キエーザ

 

ミラン

カラブリア→ケアー

ラインデルス→ロメロ

 

ユヴェントス

ウェアー→ミレッティ

 

試合終了

ACミラン0-1ユヴェントス

 

ACミラン

ピオリ 4.0 格下相手の戦術は良いとして、強豪相手の戦術が酷い。相手によって柔軟に対応しなければいけない。433なら攻撃的でも守備的でもどちらもできるが、守備時4231という訳の分からないことをやり、守備を崩壊させた。また、10人になってからの4212は正気の沙汰ではない。

ジルー 6.0 体を張って貢献

レオン 6.5 個人技で貢献

プリシッチ 6.0 もっと中でプレーすると良くなると思うが

ラインデルス 7.0 退場者が出るまでは良いプレー

ムサ 6.0 悪くもないがロフタスチークとの差が目立ってしまう

アドリ 6.5 退場者が出るまでは良かった

フロレンツィ 6.0 まずまず

トモリ 6.5 まずまず

ティアウ 5.0 退場以外はそこまで悪くはなかった

カラブリア 6.0 まずまず

ミランテ 6.0 まずまず

 

ユヴェントス

アッレグリ 4.5 ラインの低さ、メンバー選考が治らない

キーン 7.0 スピードとドリブルでカウンター時に躍動

ミリク 6.0 悪くはなかったが特段良いわけでもない

ラビオ 6.0 運動量で貢献

マッケニー 6.5 運動量で攻守に貢献。ミレッティとマッケニーのインサイドハーフ固定で良いと思うが・・・

コスティッチ 6.5 豊富な運動量で貢献

ロカテッリ 5.5 ほぼマンマークされていたとはいえ、良くなかった

ウェアー 6.0 良くはなかった

ルガーニ 6.0 高さで貢献

ブレーメル 6.5 高さで貢献

ガッティ 5.5 高さで貢献

シュチェスニー 6.5 良かった

 

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